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少し真面目に考えた20代半ばのお金の話~投資が大事は本当か~

何を書くのか

資本主義社会において世の中を回しているお金について少しだけ真面目に考えてみたので、その話をつらつらと書きます。
このあたりの話は意見が十人十色だとも思っているので、皆さんの意見もぜひ伺いたいです。

背景

最近日本としても貯蓄よりも投資を推進していくような話もありますし、直近円安が進んでいたり諸外国と比較した日本の経済力の相対的低下など日本人としての資産形成に不安を感じる場面も増えてきました。

また、それ以前に資本主義の中で暮らす私たちにとってお金について考えることの重要性は一定の高さがあると思っています。

個人家計としてのPL/BS

金融資産がどうとか、銀行預金がどうとか、保険がどうとか、自己投資がどうとか割と論点を絞った話をする/聞く機会は多い気がします。
どの論点も大切で、自分事として考える必要はあります。

ただし、これらの話は一方をとれば一方は無くなるようなゼロ百の話ではなく、配分を考えて調整するバランスの話だと思います。
そのため全体的な戦略を意識したうえで個々の議論に入る必要があると思っています。

ということで、個人家計についての俯瞰的に考えたお金戦略を立てる必要があります。

結局のところ個人家計も決算におけるPL/BSと同じであると考えています。(PL=損益計算書、BS=貸借対照表)
どういうことかというと、
PLのように「いかにキャッシュのインを増やして、アウトを減らすか」
BSのように「お金をどういう資産に換えるのか」
を意識してお金をコントロールするということです。

個人家計の中でPLで意識するべきことは
P_1. いかにキャッシュのイン(=収入)を増やすか
P_2. いかにキャッシュのアウト(=支出)を調整するか
だと思います。

BSについては
B_1. 自分の年齢フェーズにおける最適な資産バランスはどんなものか
だと思います。

これら3視点について20代半ばの私のお金戦略最適解を考えてみたいと思います。

20代半ばのお金戦略最適解

まず、「P_2. いかにキャッシュのアウト(=支出)を調整するか」について考えます。
最初にこの視点を選んだのは、最低限クリアするべき前提となる部分だからです。
P_2の視点で大事なポイントは「何にどれくらいお金を使っているかを把握して、赤字を防ぐこと」です。
企業と違って個人の場合、赤字はダメです。親などから借りるという無利子の優良スポンサーは話が別ですが、社会人が赤字を掘って利子を超えるリターンを出すのは難しいと思っています。
また、何にどれくらいお金を使っているかを把握することで将来のキャッシュフローが大体予測できたり、無駄をなくす努力を数字で確認したりできます。

私はGoogleのスプレッドシートで簡単な関数を組んで日々の家計管理を実現しています。スプレッドシートを使っている理由は、将来のキャッシュフローについて数字をいじってシミュレーションをすることが簡単にできるからです。

次に「B_1. 自分の年齢フェーズにおける最適な資産バランスはどんなものか」について考えます。
この視点を考える中で、「P_1. いかにキャッシュのイン(=収入)を増やすか
」についても考えることになります。

資産のバランスは年齢/収入フェーズや個人的な考え方の色が特に出る部分だと思います。

20代半ばの私にとっての資産バランスは以下のような感じです。
・最低限の現金資産(通貨や株式等現金化が容易なもの)を最速で持つ
・収入を増やすためのお金は積極的に使う
・長期の資産形成(直近は現金化しないもの)は最低限行う

最低限の現金資産

最優先事項は、最低限の現金資産を持つことです。
生きていれば不測の事態に見舞われる可能性は十分にあります。身体/精神的理由で収入が得られなくなったり、急な出費が必要になったりというのが当てはまります。
余裕をもって生活するうえですぐに現金化できる資産は一定以上持っておくべきだと思っています。

では、最低限とは具体的にどれくらいでしょうか。私は以下のような感覚です。
50~100万円:家賃10万+食費3万で半年程度。安心はできない
100~150万円:↑の生活で7~10か月程度。少し不安
150~200万円:↑の生活で1年程度生きていける。まぁ安心。
200万円以上:少し安定志向かな

ということで大体200万円程度あれば現金資産はクリアかなという結論になりました。
あとは何年で目標金額を貯めるかや貯める形式(現金のままor証券)みたいな個々の議論に落ちていくと思います。(個々の議論について書くのは疲れるので止めておきます汗)

将来のキャッシュフローのための投資

将来の収入をあげるためのお金は積極的に使います。
これは「P_1. いかにキャッシュのイン(=収入)を増やすか」の視点とイコールです。

今まで書いた赤字を掘らない前提や現金資産の構築計画を守れば不安になることなく将来のためにお金を使えます。
いろんな人と会ったり、書籍等を購入したり、金融市場にお金を落としてみたり、使い方はいろいろあると思いますが将来のキャッシュフローに寄与するお金は無駄ではないと思います。

エンジニアとして技術書を購入したり、英語の学習教材を購入したり、感性を磨くために旅行に行ったり、他人の価値観を理解するために交際費に充てたり、自分が投資と思えばなんだって投資です笑

長期的な資産形成

長期的な資産形成については、まったく経験しないのはゆくゆく良くないが短期的な現金資産形成や将来のキャッシュフローに投資する点に比べると優先度は低いかなと思っています。

積立NISAやiDecoなど最低限の長期資産形成を最低限の金額でやる程度でいいかなと思っています。

全体戦略を踏まえて個別の議論をする

今回は自分なりのお金戦略について考えてみました。
全体的な戦略が見えると、個別な論点について自分が立つべきポジションが考えやすいですし、不毛な議論に巻き込まれなくて済みそうです。

もちろん↑の戦略は年齢や収入フェーズ、社会的状況等で変わりゆくものなので考え直す機会を適宜持ちながら過ごしていこうと思います。

以上です。


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