スピン付き上製本同人誌+ブックケース覚書
おたクラブさんで上製本を少部数かつ安価に作ることができるという覚書です。
また、同様に作ってみたかったけど予算にあわないことの多かったブックケースもおたクラブさんで作成したので、併せて覚書。
※2023年12月現在、上製本は繁忙期のため受注停止中。2024年1月再開予定とのこと。
実物・仕様
表紙データ
この本は吸血鬼パロ(吸血鬼×人間)で、表紙絵は「存在しないワンシーン」という依頼で描いていただきました。
背景が黒色~ふわふわっとした画像なのは作中人物たちの「夢」という想定です。
(吸血鬼の設定としては「陽光で灰になる」・「鏡や写真には映らない」を採用してしていたので、ポラロイド写真風にしているのも「存在しない夢」の意)
上製本はノド側に必ず「折り」が来るので、本来であれば表1はやや左よりに絵を配置した方がいいと思うのですが、ぎりぎり許容範囲かな、とこの配置にしています。
表紙はおたクラブさんにテンプレートがあるため、それを利用。
スピンが赤いのは単純に「血の色」です。
基本的には「夜」の話なので、見返しは黒い紙を設定。
話の終わりが「朝」なので、遊び紙は前をミランダ黒・後ろをアストロブライトイエローにしています。
(ちなみにハッピーエンド本です)
本文組版
Word(o365)で作成しています。
源暎こぶり明朝 v6、8.5ptで作成。小さめが好きなので8.5ptにしていますが、9ptでもいいと思います。
組版の反省:行間をもう少し狭めてノド側に余白を追加した方がよかったかも。行間は15.5ptくらいが恐らく読みやすい。
ブックケースのデータ
ブックケースの作例があまりネット上で見つからず、ほぼ想像で作成しましたが、上手く行ったかな…と思います。
テンプレートはおたクラブさんのものを利用しています。
入稿直前まで脳が混乱していて間違ってデータを作成していたのですが、同人誌と違ってブックケースは「表4側が表1」になります。
まとめ
上製本もブックケースも通常の同人誌よりやや考えることが多いため、データ作成はかなり手探り部分が多かったです。
本当は上製本+ブックカバーも作ってみようかと思ったのですが、上製本の場合のカバーデータの作例が全然見つからず今回は手を出せなかったので、次回上製本を作る際はカバー付きにチャレンジしてみようかと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。