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OUTBACKスクールにお邪魔した話

5月2週目、横浜へ視察へ。暑いのか寒いのかよく分からないので服が難しい。案の定横浜は暑くて確か20度とかあったような。

ここ数年は福祉施設や福祉に関した仕事も多く、北九州では若者応援支援センターYELLでの芸術体験や

穴生学舎(年長者大学校)でのプログラム

など、行なっている。
愛媛県松山市にて行ってる事業、「幻覚幻聴ワークショップ」も特徴的な試みだ。

 先日発表された松山にある小劇場「シアターねこ」の閉館のニュースは、何も力になれなかった悔しさもあるが、「シアターねこ」と同じフロアにあるのが就労継続支援B型事業所の「風のねこ」だ。

統合失調症の方々に体験した幻覚や幻聴の話をヒアリングしながらそれを演劇ワークショップにしてゆく試み。その企画のひとつとして今回の視察があった。風のねこ利用者のお二人も一緒に横浜入りした形。

視察先は昨年松山公演も行なったOUTBACKアクターズスクール。

メンタルヘルスの不調に悩む人たちが、自分達の経験をオリジナルの劇にして、自らの言葉、声、体を通して発信していくOUTBACKアクターズスクール(演劇学校)

20名近くのメンバーに迎えて頂き、楽しく二日間皆さんとプログラムを体験して来た。

最初に感じた事は
ここに来るのを楽しみにしてる人たちで溢れ、そしてメンバーのサードプレイスになっている。


公演を重ねる事に結束力が強くなってるのかもしれない。一人一人が皆んなの発言や行動を全て受け入れる関係性が出来ていて本当素敵な時間を過ごした。

ちょうど新年度始まって間もない事と公演の合間にお邪魔したこともあり、シアターゲームやコミュニケーションワークを丁寧に行ってた。自分もそうだが、ワークショップをやったりしてると、こちら側が色んな栄養をもらう事が多い。

3時間に渡る中、それぞれが自分のペースで疲れたら見学したり、中に入ったりと休憩も挟みながら癒しの様な時間が進む。

後半の1時間くらいはお話し中心の時間。
ここまでに皆んなの心の距離が縮まってる事が凄く大切だなと共感した。
内容はセンシティブな内容やら自分に起きた皆んなに話したい事、テーマに沿った形で皆んなの内面が浮き彫りになっていく。このやり取りを見せるだけでも充分に演劇作品のようだった。

メンタルヘルスの不調を感じる皆さんだが、
それゆえになのか皆んな感受性が豊かで何より聞き上手なのだ。
お芝居は発信よりも受信が大切で難しい。
この受信力が極めて高い皆さんだから素敵な作品が創れるのだろうと感じた。

こんな最強メンバー、個性豊かでこれは作品面白いよね。

演劇の持つ力を再確認出来たような時間だった。

自分もそうだが、俳優の卵たちや劇団や若い子達と創る作品も楽しいが、こうして演劇によって生きる力を吸収しているような現場を見ると、演劇ってやっぱりオモロいよね?やっばり凄いよね?凄い力があるよね?と皆んなに言いたくなる。

いつか同じような場所を地元でも作れたら良いな。
そう感じさせてくれたメンバーと受け入れてくれたOUTBACKスクール校長の中村マミコさんに感謝感謝。OUTBACKのメンバー達に感謝。

ちゃんと中華も食べ観光もして北九州へ帰ってきた。

ランドマークタワーが見えたらおーって言うよね
赤煉瓦、地元、門司港に似てる風景は落ち着く
日本一大きな中華街、地元民ならではのお店で堪能

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