【破天荒対談】田中修治×箕輪厚介/NGエピソード連発トークショー
2019年8月29日(木)。三省堂書店池袋店にて、田中修治(OWNDAYS代表)さんと箕輪厚介(幻冬舎編集者)さんによるトークショー『破天荒対談』が開催されました。
本イベントは、昨年12月に青山ブックセンターにて開催された『破天荒対談』の第2部というカタチで設けられた場です。
前回、おふたりのトーク内容が、あまりにも破天荒過ぎたため、内容の98%ほどが、SNSやブログでの発信がNGということに 笑
ということで、昨日、田中さんはこのようなつぶやきを。
このつぶやきを見て、答えの出ない高揚を感じながら、今回のイベントを楽しみに会場に向かいました。
そして先程、満足感と充足感に満ち溢れながら、会場を後にする僕。
結果!!!
今回もつぶやきはNGでした 笑
いや~、ヤバ過ぎでしたね~
とはいえ、前回よりは破天荒ぶりがだいぶ緩和されていたため、少しはレビューの内容を濃くお伝えできそうです。
※第1回破天荒対談のレビューを見たい方は、以下のURLから飛んでください。
それではここから、第2回『破天荒対談』のレビューをお楽しみください。
▼冒頭からNGトークの連発
昨日は箕輪さんの34歳の誕生日。ということで、少々お酒が進み過ぎたらしく、今日は人生史上最も二日酔いだったとのこと。
それがあってか、田中さんの「今日はSNS投稿禁止」という発言の直後に、箕輪さんの口からとんでもない爆弾が 笑
内容は絶対にここでは書けませんが、前田裕二さんについて衝撃的なね、、、。
そしてこの激流のような勢いが留まること無く、話題は田中さんの私生活へと。意外にも、ご家庭での田中さんは破天荒ぶりは無く、良きパパとしての一面をお話してくださりました。
まぁ、ここでは書けない衝撃発言が、会話の要所要所に散りばめられていましたが 笑
▼機能ではなく、意味やストーリーを売り込む時代へ
箕輪:カンブリア宮殿に出演して、OWNDAYSの売上、上がったんじゃないですか?
田中:うん、すごい上がった。
箕輪:メガネって、機能では売れないじゃないですか? OWNDAYSのメガネと他のメガネ店のメガネでは性能が圧倒的に違うっていう差別化を測ることはできないですし。
田中:そう、人は愛着や意味に惹かれるから、『破天荒フェニックス』を読んだり、『カンブリア宮殿』を観て買いに来る人が多いよね。
この間読んだ、『ニュータイプの時代』って本がすごく面白かったんですけど、それにも似たようなことが書かれていました。
田中:だからOWNDAYSでは、スタッフにもSNSをやらせて、自分のファンをつくるように言ってるの。「メガネが欲しい」とか、「OWNDAYSが~」とかじゃなくて。「何処何処店の誰々ちゃんから買いたい」って言われるようにって。
箕輪:僕、この間、『ニュータイプの時代』の山口周さんと対談したんですよ。その時、山口さんが、「機能と意味は常に追いかけっこしてるんです。今は機能が進み過ぎているから、意味を追いかける人が多いんだ」って言ってました。
この後、昨日の箕輪さんの誕生日や奥さんのお話で盛り上がったのですが、少々インパクトが強めだったので、この場では控えさせていただきます。
そしてこの後、参加者からの質問タイムへ。
▼❝稼ぐこと❞と❝好きなこと❞は、切り離して考える
質問者:中国語を使って、仕組みをつくって楽をして稼ぐにはどうしたら良いですか?
田中:中国語が、単に稼ぐ手段なのか、やりたいことで稼ぎたいことなのかによって、言えることが変わりますね。稼ぐ手段なら、少し考えればいくらでも方法はあるんですよ。ただ、中国語がやりたいことなら稼ぐのは難しいかもしれないです。
やりたいことをやって稼ぐのって、すごく難しいんですよ。❝お金を稼ぐこと❞と❝やりたいこと❞は、切り分けた方が良いです。
やりたいことをやる道を選ぶなら、稼げなくてもやりたいことができているんだから、楽しく生きられます。だからといって、やりたいことやってたら、いつか結果が出るとは思わない方が良いです。
結果が出たなら行き着く先は一緒なんですけどね。自由になったらやりたいことができるようになる。
箕輪:さっき話してた機能の話と同じですね。中国語って機能なんですよ。話せる人、いっぱいいるし。それよりも、あなたから中国を学びたくなるストーリーや意味で売ると良いんじゃないかな?
田中:おれ、メガネ屋だけどメガネかけないし、好きなわけでもない。普段からかけないし。
箕輪:あ、おれも本読まねーわ 笑
田中:それでもおれは、メガネ屋で稼げるようになってから、元々興味があった、テレビ出演をしたり、雑誌のインタビューに応えたり、本を書いたり、こうやってトークショーに出るようになったよ。やりたかったけど、これでは食えねーなって思ってたものだったし、稼ぐよりも優先したいとも思ってなかっただけなんだけどね。
▼今の価格で売れないなら、値段設定を上げれば良い
質問者:オリジナルの婚姻届と出生届を販売する仕事をしているのですが、どうやったらもっと広められますか?
箕輪:面白そう。おれもそれやりたい。
田中:それ、提出したら返ってこないよね。
箕輪:要は、提出する前に写メってSNSでアップしたいんでしょ。「こんな婚姻届書いたよ~」って。
田中:なるほどね。なら一つ言えるのは、価格をすごく高くしたら良いと思うよ。100万円くらい。
どうでも良いけど意味のあるものって、すごく高く売れるんだよね。
世界中の航空会社の売上より、Facebookの売上の方が高いんですよ。でもさ、もしFacebookが使えなくなっても、他のSNSやったり別の何かをやったら良いわけで、別に困らないじゃん。けど、もし全ての航空会社が使えなくなったら、世界中が混乱すると思うよ。
メガネだってそう。メガネが無いと困る人ってたくさんいるけど、無くても困らないゲームを作ってる会社の方が利益出てるし。
箕輪:僕、『みのサン』っていう600円のサンダル作ったんですけど、色違いの一足だけ作って、13万円で売ったらすぐ売れましたからね。あれなんて、本当にどうでも良いものですよ。
田中:僕がOWNDAYSで失敗したなって思ったのは、最初低価格で勝負しにいったことです。もし過去に戻れるなら、店舗数を半分にして、メガネの値段を3倍にします。だから、オリジナルの婚姻届も100万円じゃ誰も買わないと思わずに、高く設定すれば良いと思いますよ。
▼自殺する気で動いたらなんとかなった
質問者:何度も資金ショートしそうだったのに、OWNDAYSを続けた理由ってあるんですか?
田中:特に無いですよ。人間って慣れるもんなので。資金繰りも騙されるのも大変だったけど、慣れたんでしよね。
『破天荒フェニックス』の内容って、本当はもっと酷くてグチャグチャなんですよ。けど、ちゃんと書いたら、ただの告発本になっちゃうので、100%のうちの10%分の上澄みしか書いてないですからね。
1年目の大晦日なんて、キツ過ぎて本当に自殺しようと思いました。けど、どうせ自殺するなら、やりたいこと全部やってから死のうと思ったんですよね。
それでやりたいことやるために色々考えてたら、なんとかできる気がして、結局死なずにここまで来れました。単に腹を括ったのかもしれないですけど。
※本当はここのエピソードは、むっちゃ内容が濃いんですけど、あまりにも破天荒過ぎたため、100倍稀釈ほどに薄めてお伝えしました。
こんな感じで、今回の『破天荒対談』は幕を閉じました。いや~、それにしても本当に面白かったですね。田中さんと箕輪さんのお話は、何度聴いても飽きません。また機会があれば参加したいです。
スピーカー情報
【左:田中修治、右:箕輪厚介】
田中修治(たなか しゅうじ)
株式会社オンデーズ代表取締役社長。
10代の頃から起業家として企業再生案件を中心に事業を拡大。2008年に巨額の債務超過に陥り破綻していたメガネの製造販売を手がける小売チェーンの株式会社オンデーズに対して個人で70%の第三者割当増資を引き受け、同社の筆頭株主となり、同時に代表取締役社長に就任。2013年には同社初となる海外進出を果たし、オンデーズシンガポール法人(OWN DAYS SINGAPORE PTE LTD.)を設立。翌年、オンデーズ台湾法人(恩戴適股份有限公司)を設立。2019年7月現在アイウェアブランド「OWNDAYS」を12か国300店舗展開し、独自の経営手法により、事業拡大と成長を続け実業家として活躍している。
箕輪厚介(みのわ こうすけ)
幻冬舎の編集者。
2010年双葉社に入社、ファッション雑誌の広告営業として四年間、タイアップや商品開発、イベントなどを企画運営し、2013年に与沢翼の表紙で話題をさらった『ネオヒルズジャパン』を創刊。2014年から編集部に異動し、『たった一人の熱狂』(見城徹著)、『逆転の仕事論』(堀江貴文著)などを手掛ける。2015年7月に幻冬舎に入社。2016年に『まだ東京で消耗してるの?』(イケダハヤト著)、『新企画』(鈴木おさむ著)、『空気を読んではいけない』(青木真也著)を編集し、2017年に立ち上げたNewsPicksBookでは『多動力』(堀江貴文著)、『お金2.0』(佐藤航陽著)、『日本再興戦略』(落合陽一著)など数々のヒットを連発し、レーベル創刊1年で販売累計100万部を突破。2017年10月合同会社波の上商店を設立。2018年1月末に設立する株式会社CAMPFIREと株式会社幻冬舎の共同出資会社、株式会社エクソダス取締役に就任。2018年に自身の仕事術をまとめた著書『死ぬこと以外かすり傷』が12万部をこえるベストセラーに。