独自の入力項目を作成せよ。それらは各ページの内容に反映される。


要件:カスタム投稿を作成して、製品一覧と製品詳細のページに反映させなさい。

 「サイトを丸ごと構築してください」とデザインを渡されたのは見習いで入社して3か月ほど経過してからでした。
それまでサブページの構築や修正メインでしたので、「おおぅ!ついに!!」と意気込んで作業に臨み………ませんでした。
「いいのか?これがこの業界の慣例なのか?!」どちらかといえばこっちです。

 まま、疑問を呈しても現状が変わるわけでもありませんので、アニメーションやメニューの開閉、TOPのスライドなどの支持をTELやSkypeで受けながら、ペソペソ組んでいきます。トリッキーなレイアウトではありませんでしたので、意外となんとかなりました。
そうやって組んだTOPページを顧客に確認してもらいつつ、サブページの構築に移り、了解が取れたらTOPページのレスポンシブ化をペソペソと行いました(余談ですが、今の会社はモバイルサイトのデザインをコーダーが行います他所はデザイナーさんがモバイル画面のデザインまでされてるんでしょうか?)。最初はどーしたものかと頭をひねりましたこれ。 先輩A氏曰く「一番画面の小さい方から進めるといいですよ!」とのことで、最小サイズをiphoneSEとして、そこから適当に区切ってレイアウトの調整など実施。

 なお最初にTOPを構築した際、縮小化した際のことを考慮していなかった為、スマホサイズになったときにイロイロやり難いことこの上なく……結局この時点で半分位構築をやり直しました。
各ページの共用できるパーツについても、使い回しを考慮していなかったのでページ毎に記述する手間を発生させてしまいました。

 そんな組みながら後悔と修正を三歩進んで二歩下がり、一歩後ずさって4歩分稼ぐために着地失敗しそうなジャンプを繰り返す日々を送りながら、なんとか組み上がってきたところで来た指示が、

「製品紹介はカスタム投稿でお願いします」。
「それ、最初に言う項目ですよね?」

流石にそんなことは言いません。WPで管理する以上、製品一覧をすべてHTMLに直書きする蛮行はないと察してましたが、「誰かがカスタム投稿仕込むのかなぁ?」と目を合わせないようにしていたのも事実。

 この時点でWPのカスタム投稿に関する知識はほぼゼロです(そしてデザイナー氏もそんなこと知りません)。「判らない」と言った時点でイロイロ詰みますし、まったく足掻かないというのは論外です。とは言え、お仕事ですので「完成しない」という状況もNG。最終的に、判らないことは仏のA氏にお伺いを立てるとして、そこに至るまでのデットラインを設定、まずはネットの先人知識を探しに行きました。

 まずは投稿欄を作成。お勧めのプラグイン「Advanced Custom Fields」を入れてペソペソ作ります。これは簡単でした。次にタクソノミーとスラッグ。これもお勧めプラグイン「CPT UI」をいれてペソペソ作りました。この二つはお聞きなれない単語だったため、この後どっちがどっちか判らなくなる事例が発生して苦労する羽目になります。これらを連動させて、カスタム投稿「製品紹介」にダミーデータを入力していきました。

 問題はここから。
製品一覧のメニューから「お菓子」を選ぶと…
1:飛んだ先で「お菓子」子要素(ドーナッツ、ケーキ、プリン)とその孫要素(ドーナッツ>揚げドーナッツ、焼きドーナッツ、冷やしドーナッツ………)の一覧を表示すること。
2:画面のサイドメニューに子要素一覧を出すこと。

意味が分からない!?
今でこそ親/子/孫要素という単語で(多少怪しくても)説明できますが、当時はそういうモノも含めて全く未知との遭遇です。
とにかく、凡そ求める事例に当てはまりそうな先人の事例を漁り、それを当てはめていくと言うトライアンドエラーをひたすら繰り返すはめになりました。丸一日進展のない状況に嵌まり込んでしまうと脳ミソの活動がオカシクなり、前記のタクソノミとスラッグがいつの間にか逆になっていて、そも動くはずがないことなど、状況は泥沼のの様相を呈していきます。

 1日考えてダメだと2日目改善する可能性が低そうなので、次の日さっくりとA氏に助力を請い「ここのを参考にしてみてください」と渡されたサイトの記述を使って、何とか改善…したように見えて微妙に違っている箇所については、なんとか自力で回答にたどり着き、無事に乗り終えることが出来ました。

 その後、顧客から提出してもらった製品データを入力して、年内になんとかリリース。年が明けてから追加項目やら要望やらが山ほど降ってくるわけですが、それはまた後日にでも。


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