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学園アイドルマスター「有村麻央」の話がしたい

はじめに

 私はアイドルマスター大好き人間です。すべてを完璧に網羅しているわけではありませんが、もう長いことアイドルマスターが人生の隣にあり、金銭をかなりかけてきているため、大好きと言わねば嘘になってしまいます。
 そんな私ですが、最近とあるゲームに出会ったわけです。それが

「学園アイドルマスター」

です。さも偶然の出会いのように書いていますが、商標登録された謎の名前があるという噂の段階から知っていたので、満を持してというくらいです。
 このゲームについてアレコレ書くにはまだまだ私は研究不足のため、そういうことが上手い人に任せ、今回は私が初見で一番惹かれたアイドルである「有村麻央」さんについて、親愛度10を達成したので、備忘録的に色々い書いていきたいと思います。

親愛度10のネタバレなしの感想

 まずは基本的な情報から

詳しくは見てもらうとして、要は
「歌劇のトップスターに憧れるも、小さくかわいく育ってしまい、理想を捨てきれずにくすぶったまま三年生になってしまったアイドル」
が彼女です。
 立ち振舞いはスマートでかっこいいのですが、容姿の可愛さが彼女の理想の足かせになってしまっていました。それを認められず、他のプロデューサー科の学生が可愛い路線で売ろうとするのをとにかく拒否していました。
 彼女のかっこよさはもちろん、可愛さも実は誰もが認めるところであり、認められないのは本人だけ。そこと向き合うことがストーリーの基本ラインになります。
 理想を捨てて、可愛い路線に全振りすれば、おそらく三年生になってもくすぶっているということなどなかったのでしょうが、理想に殉じるエゴイストなのが有村麻央というアイドルです。
 しかし、公式サイトの紹介文にも書いてあるとおり、
「『可愛い』からこそ『かっこいい』」
 小さくて可愛らしい外見という現実から逃げずに向き合い、そのうえで理想を体現しようとする物語というのは、徒に「かっこいい」だけを標榜するよりも地に足が着いているように感じられました。このあたりの塩梅は難しく、所謂「女の子らしさ」を強調するわけではないというところを捉える必要があると思います。有村麻央の笑顔が可愛くないといったら嘘になってしまうのです。

かわいい笑顔
かわいすぎるウィンク

そして同時に、「人助け」をしたり、趣味である「他人の面倒を見る」こと、その責任感の強さという、内面からあふれるかっこよさ、誇り高さが彼女の魅力になります。本人は見た目ばかり気にしていましたが、ふとしたときの立ち振舞いに見えるかっこよさこそが有村麻央の本質であり、プロデューサーもそこに光を見出したのです。

ふとしたときに見える、内面からにじみ出たかっこよさ

 理想の外見にとらわれず、その見た目すら真の理想を叶えるための武器とする、「生き様」を見せること。そしてその手助けをすること。私がアイドルマスターを好きな部分がしっかり詰まっていたような感覚がありました。強く気高く生きようとする少女たちの人生の、杖のような、階段のような、道筋のような存在として、背中を押すことができれば良いですよね。ステージに一人立ち、堂々とパフォーマンスをする彼女たちの弱さや脆さを受け止められることは、きっと特権なのでしょうね。
 まあ小難しいことを言いましたが、可愛くてかっこいい女の子に可愛くてかっこいいよ!って言いまくれるので最高です。

親愛度10のネタバレありの感想

 スクショ載せていいかどうかわからないから載せませんけど、自分で見ると楽しいはずなのでいいですね。

 有村麻央の物語は、「自分を好きになる物語」なのですが、それは「可愛い自分」という意味ではなくて、「ありのままの自分」という意味なんですよね。麻央はずっと、「可愛い自分を認められず、かっこいいと思われそうなことだけを演じる」ことをしてきました。だからこそ無理のある行動になってしまっていたわけです。
 しかし、プロデューサーを信じて、可愛い自分を認めることにより、改めてかっこいい自分と出会うことができました。
 親愛度10のエピソードでは、麻央が憧れた歌劇のトップスターが、女優になったこと、それを受け入れられず、憧れの人が女優として活動している作品を見られなかったことが明かされます。変わってほしくないという身勝手な思いがあったとも認めています。彼女の性質として、変化することを受け止めきれず、初めに抱いた理想をそのまま貫こうとしてしまうところがあるようです。しかし、自分が考え方を変えたことで理想を達成できたように、憧れた人の舞台が変わったとしても憧れたあのときのままであったということを確認することができました。
 そして、「自分のことを好きになることができました」というセリフで物語は締めくくられます。
 理想の叶え方、考え方を示し、本人がもともと持っている魅力を引き出すこと。一人の人間の生き方を変えてしまうなんていうことは、烏滸がましいことであると私は思ってしまうのですが、その点に関しては、この言葉は救いであると思っています。
 つまりは、「かっこいいアイドルを目指していたアイドルを可愛くしてしまったのではなく、ただありのままの自分の魅力に本人が気づいただけ」であり、有村麻央の理想に寄り添い、生き方を変えようとはせず、可愛い自分のことも認めてあげられるようにしただけということが、私は好きです。
 ホラーが苦手なのに、月村手毬さんのおばけ騒動では手毬さんの顔を立てたり、困っている人を見過ごせなかったりする彼女のかっこよさを示し続けてくれたことも良かったです。生き様こそが人間の本質ですよね。
 かっこいいことはもちろん、可愛いこともできるようになった有村麻央は、本当に無敵ですよね。どうなっちゃうんだろう。

総括

 理想を抱き続けることも、理想と違う現実を認めることも肯定し、その上で夢を叶える有村麻央の物語は、救いに溢れたものであると思います。
 本編で「フローライト」の語源は「流れる」、つまり変化することと説明されていましたが、フローライトという鉱石は、自由な発想を生み出す石とも言われたり、心と体のバランスを整える石とも言われたりするそうです。可愛い外見とかっこいい内面の一見全く反対の性質が同居することができるという、柔軟な思考で彼女らしさを認める物語は、新しい「かっこいいアイドル」の物語のような気がします。
 早く新しいSSRで、さらなる彼女の一面を見てみたいですね。
 有村麻央は、最高のアイドルです!

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