見出し画像

Block ブロック Square スクエア $SQ Q4-21 決算

決算

◯売上:4.08B vs 4.03B
◯EPS:0.27 vs 0.22

ガイダンス

売上:なし vs 4.27B
EPS:なし vs 0.30

売上

売上はYoY+29%の4.1Bでアナリスト予想を1%ビート。

前年同期比はTransactionが+41%、Subscription & servicesが+72%、Hardwareが+47%、Bitcoinが+12%です。
Bitcoinを除いてしっかりと成長がみられます。

2020年のコロナ禍ではSquareが苦戦し、その代わりにCash Appの凄まじい成長が$SQの株価を大きく押し上げました。
足元ではSquareがCash Appを上回る成長となっています。

EPS

Non-GAAP EPSはYoY-16%の0.27でアナリスト予想を23%ビート。
マイナス成長となってしまいました。

売上に占める費用

COGS(Cost of Goods Sales):売上原価
S&M(Sales & Marketing):販売促進にかかわる広告宣伝費やセールス人員などの人件費に関連する経費
R&D(Research & Development):研究開発にかかわるエンジニア人件費などに関連する経費
G&A(General & Administration):コーポレート部門の人件費やその他一般管理費などに関連する経費
粗利益 = 100% - COGS
営業利益 = 100% - ( COGS + S&M + R&D + G&A )

6期ぶりの営業赤字となってしまいました。

粗利益

$SQは粗利益率が低いビットコインの売上が大きく、$SQの売上はビットコイン価格次第で大きく変動します。
そのため$SQの決算書を読む場合は売上よりも粗利益が重視されます。
粗利益はYoY+47%の1,182Mです。
QoQは+1%なので成長率の鈍化が気になります。

コロナ禍では成長の牽引役はCash Appでしたが、足元ではSquareが牽引しています。
ビジネスのポートフォリオが分散されていて良いことだと思います。

営業利益

Non-GAPP営業利益は177MでNon-GAAP営業利益率は4%です。

純利益

純利益は-77Mで純利益率は-2%です。

EBITDA

EBITDAはYoY-1%の184Mです。

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは175Mで営業キャッシュフロー比率は4%です。

フリーキャッシュフロー

FCF = 営業CF + 投資CF で計算しています。
フリーキャッシュフローは121Mでフリーキャッシュフロー比率は3%です。

バランスシート

バランスシートは横ばい傾向です。
自己資本比率は24%と少し低いですが、流動比率(流動資産/流動負債)はかなり高めになっています。

ROEデュポン分解

ROE(Return on Equity)は投資家が投下した資本に対して企業がどれだけ利益をあげているのかを示す指標で、ROEが高いほど経営効率が良いです。
ROE = 純利益 ÷ 自己資本
         = (純利益 ÷ 売上高) × (売上高 ÷ 総資本) × (総資本 ÷ 自己資本)
         = 売上高純利益率(NPM) × 総資本回転率(AT) ×財務レバレッジ(EM)

純利益率と財務レバレッジの低下によりROEも低下しています。

決済総額(TPV:Total Payment Volume)

決済総額はYoY+45%の46.3Bです。
QoQでみると+2%なので物足りない気がします。

私見

$SQは個人的に好きな銘柄の1つですが、コロナ禍の給付金とビットコインという2つのノイズがあり、本質的なビジネスの成長が見えづらく、評価が難しい印象があります。

コロナ禍に大きく成長しましたが、2021年はその反動で成長率が鈍化しています。
短期的には成長のピークアウト感がありますが、Afterpay買収のシナジー効果には期待しています。


この記事を気に入ってくださった場合は
スキ、フォローなどしていただけると嬉しいです!
他にも記事を書いているので良かったらチェックしてみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?