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PayPal ペイパル $PYPL Q1-22 決算

前回の決算・ガイダンス

ガイダンス未達により株価が24.59%下落も下落してしまいました。

Q4-21決算
売上:6.92B vs 6.86B
EPS:1.11 vs 1.12

Q1-22ガイダンス
売上:6.4B vs 6.74B
EPS:0.87 vs 1.16

今回の決算・ガイダンス

Q1-22決算
売上:6.48B vs 6.41B
EPS:0.88 vs 0.88

Q2-22ガイダンス
売上:+9% (6.8B) vs 7.12B
EPS:0.86 vs 1.12

FY22ガイダンス
売上:+11〜13% (28.16〜28.67B) vs 29.37B
EPS:3.81〜3.93 vs 4.65

売上

売上はアナリスト予想をビートしましたが、成長率は1桁と低いものとなってしまいました。

サービス部門の成長率は高いですが、メインのトランザクション部門の成長率はだんだんと下がっています。

EPS

Non-GAAP EPSはアナリスト予想と一致ですが、-28%と大きく下げてしまいました。

売上に占める費用

トランザクション費用がかかり、営業利益が押し下げられています。

営業利益

Non-GAAP営業利益とマージンは減少が止まりません。

純利益

Non-GAAP純利益とマージンも減少が止まりません。

営業キャッシュフロー

営業CFとマージンも下がっています。

フリーキャッシュフロー

FCFとマージンも下がっています。

バランスシート

バランスシートは横ばいです。
流動比率は100%を超えていますが、自己資本比率はずっと30%を下回っています。
あまり問題ではないと思います。

ROEデュポン分解

ROE(Return on Equity)は投資家が投下した資本に対して企業がどれだけ利益をあげているのかを示す指標で、ROEが高いほど経営効率が良いです。
ROE = 純利益 ÷ 自己資本
         = (純利益 ÷ 売上高) × (売上高 ÷ 総資本) × (総資本 ÷ 自己資本)
         = 売上高純利益率(NPM) × 総資本回転率(AT) ×財務レバレッジ(EM)

純利益率が下がり、ROEが悪化してしまいました。

アクティブアカウント

アクティブアカウントは増え続けてはいますが、増加率は1桁まで落ち着いてしまいました。

トランザクション数

トランザクション数も減少していますが、減少率はアクティブアカウントよりも緩やかです。

アクティブアカウントあたり直近12ヶ月トランザクション数

アクティブアカウントあたりのトランザクション数は直近12ヶ月で平均46.9回です。
こちらは以前よりも伸びています。

決済総額

決済総額は323Tドルとなり、前期よりも伸びました。

トランザクションマージン

トランザクションマージンとは売上からtransaction expenseとtransaction & credit lossesを引いた値を売上で割ったもので粗利益率のようなものです。

参考

私見

決算はアナリスト予想と同程度でしたが、今後の見通しがアナリスト予想を大きく下回りました。
PayPalにとっては厳しい環境が続きそうです。


最後に

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