32.私が心中!?子どもに血まみれナイフを!?
私からの陳述書にはこのnoteにも書いてあるような経緯と、こどもたちを一日でも早く元の環境に戻して下さいということを書きました。
夫側からの陳述書に書いてあったのは、びっくりするようなデタラメな作り話でした。(子どもたちを)連れ去ったのではなく(危険な母親から)保護したのだという驚愕の主張でした。
「5年前から統合失調症の診断を受けていた。薬の内服は自己中断。包丁を自らの腹部に刺し、その血塗れのナイフを子どもたちに突きつけて心中を迫るなどを繰り返した為、夫は子ども達を実家に連れ帰り、今は母親と離れて暮らしているが、時折思い出して不安がったり、夜中に覚醒してしまうことがある。母親のことをひどく恐れている。」とのことでした。
私は、一度も統合失調症の診断を受けていないし、自分のお腹を刺してもいないし、心中も図っていないし、血のついたナイフを子ども達に突きつけたことも断じてありません。本当に本当に絶対にそんなことしてません。
ちょっと大袈裟とかでなく、ほぼ全部うそだったので、流石にこんな嘘は裁判所には通用しないでしょ!と思っていました。陳述書の他、私が統合失調症である証拠として提出されたものは、夫が不倫したときに処方されて私が一時期飲んでいた睡眠薬と精神安定剤の外袋の写真だったり、母親として不適格だという証拠はなんでこんなものを提出したんだろうと不思議に思えるものばかりでした。
不思議な証拠について書いた記事はこちら↓
そもそも、本当に統合失調症なら、「お前は人間以下だ!」とか「母親失格だ!」と罵倒するのではなく、病院に連れて行くなり、周囲に相談するなりするだろうと思います。本当に統合失調症と向き合って頑張っている人や支えている人たちに対しても失礼だと思いました。
私は法律についても、家庭裁判所の運用に関しても無知だったのでこういうケースはきっと「法廷侮辱罪」とかそういった類いのものが適応されて、子ども達はすぐに私の元に帰ってくるだろうと思いました。でも大間違いでした。
子どもに会えなくなってしまった親の会でも、身に覚えのない精神疾患を主張されてお子さんに会うことができなかった人が私以外にもたくさんいました。このケースは女性に多いそうです。もっと難しいなぁと思ったのは、DVを主張されてしまうケースです。身体のDVだけでなく精神的なDVもあります。当人同士にしかわからないからDVをしていない証明はとても難しいと思いました。男性に多いそうです。(のちに勉強会で教えてもらったことですが、海外には本当にDVをしてしまった親、本当にお子さんの命が危ぶまれるくらいの重度の精神疾患をもった親、犯罪歴のある親も、子どもの安全性をしっかり確保した上で会うことが出来る施設があるそうです。)
「愛する子どもに会いたい!」たったこれだけの願いがなかなか叶わない。そんな悲しい現状がはやく解決されるといいのになと思っています。