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41.「リアルDV」 VS「虚偽DV」

 私は車の運転免許を取るときに、あまりにも運転のセンスがなさすぎて、教官に「もし免許を取得できたとしても、運転するのには使わないで欲しい。高級だった身分証明証として使って欲しい。」と言われたことがありました。(それ以降、その教官の言いつけは守れていませんが、自分が運転に向いてないということを自覚して人一倍安全に気をつけて運転しています。)

 「かもしれない運転」というのは、「道のどこかから子どもが飛び出してくるかもしれない!」「横を走っている自転車が転倒するかもしれない!」だから常にそれを意識して運転しなければならない。だそう。そう習って以来、小さな小道を見つける度に急ブレーキ急停止!並走する自転車を発見したら速攻急ブレーキ急停止!

 すると教官にめちゃくちゃ怒られました。「なんでいきなり止まったんだ!!!」と怒鳴られて「子どもが飛び出してくるかもしれないと思ったので」「自転車が転倒するかもしれないと思ったので」と答えると「後ろを走る車がびっくりするかもしれないとは思わなかったのか!!!」と・・・確かにそうだと。地球上に歩行者や自転車がいる限り「かもしれない」に囚われて恐ろしくて車で道を走るのは無理なんじゃないか・・・と思ったものでした。

 前置きが長くなりましたが、「共同親権賛成派と反対派」や「子を連れ去られた側 VS 子連れ別居をした側」とでよく話が平行線になってしまうのは「リアルDV VS 虚偽DV」

 リアルDVから命からがら逃げて来た方。この方たちは本当に絶対に守られなければならない存在です。

 でも虚偽DVは、例えば不倫がバレてしまったり・・・離婚に不利になりそうで、ありもないDVをでっちあげた人。これも許されない行為だと思います。

 私は合意なき子どもの連れ去り禁止・共同親権を願っていますが、そうなったせいで、リアルDVを受けていた方たちの命が奪われてしまったらそんな悲しいことはありません。

 かと言って、虚偽DVを見て見ぬふりをして、引き裂かれなくていい親子が引き裂かれてしまうことなんてことはあってはならないことだと思います。

 前に悲しい現場に出会したことがありました。子どもと会えない立場の仲間の一人が、DVシェルターのえらい人に「DVシェルターに入所している方の中に、虚偽DVの方はいませんか?」というような内容の質問をしました。そのえらい方は「絶対に有り得ません!みんなDVに苦しんでいる女性ばかりです。」と断言されて、話が平行線になってしまっていました。

 私は、嘘の精神疾患をでっち上げられた経験があるので、同じように虚偽DVも存在し得ると思っています。仮にその施設に嘘のDVを主張してDVシェルターに入所したずるい女性がいなかったとしても、日本中探してゼロではないと思っています。大した調査もなく入所できる以上、一定数DVをされたと嘘をついている人がいる可能性はあると思うのです。

 でもリアルDVが存在するのも事実だとも分かっています。

 「かもしれない」って考えすぎて、何も出来なくなってしまうのもよくないし、どっちの可能性もしっかり考えて対策をしなきゃいけないなぁと思います。

  難しい問題ではあるけれど、子連れ別居OK派の人も、連れ去り別居はダメ派の人も、共同親権反対派の人も、推進派の人も、きっとみんな子どもの幸せを願っているという点では同じ立場であるはずだから・・・。対立するんじゃなくて、いい話合いが出来たらいいのになって思って思います。

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