49.陳情女子結成秘話
子どもたちを連れ去られてからの日々は、生きているのも辛くなっちゃうくらい苦しい毎日でしたが、たくさんの人たちに救われた期間でもありました。
一緒に悲しみ、一緒に苦しみ、一緒に考え、一緒に行動してくれた恩人たちとの出会いの話をしたいと思います。
なり「親子丼っていいよね😖いつも親子が一緒にいれてさ。なんで私たちは子どもと一緒にいれないんだろうね涙」
ピノコ「たしかに😣私も親子丼みたいに娘と一緒にいたい!!」
湖「何言ってんの!親子丼は親も子も死んじゃってるじゃん!だめだよ!私たちは生きてるうちに会えるようになろ!💪」
なり「はっ、、そうだった!!死んでから会うんじゃダメだ💦」
万里「そうだよ!!生きよう👼」
餡子「うん。うん。私たちは生きてる状態で子どもに会おう!」
これは「陳情女子」のグループLINEのある日の会話です。
2011年に民法766条が改正され2012年4月より施行されました。改正前の条文では「父母が協議上の離婚をするときは、この監護をすべき者、その他監護に必要な事項は、その協議で決める。」と協議で定めるべき 事項が具体的に記載されていませんでしたが、この改正で「子の監護をすべき者、父又は母と子との面会及びその他の交流、子の監護に要する費用の分担その他の子の監護について必要な事項」と、具体的に「面会交流」と「養育費」のことが明記されました。
この他、「面会及びその他の交流」の呼び名も「面接交渉」から「面会交流」と時代の変化に合わせて変わってきたのも、当事者たちの地道な活動が実を結んだ結果だそうです。(そして今まさに「面会交流」から「親子交流」へと変化を遂げようとしているところです。)
私が子どもと引き離されてしまった2014年は、大きな変化の年でした。法改正ではなく、議員立法で新しい法律を作る為の超党派の議員連盟「親子断絶防止法議員連盟」(現在の共同養育支援議員連盟)が設立された年です。我が子に会えず絶望に暮れる親にとって一筋の光が見えた年でした。私もその光に希望を頂いたひとりです。
当時、藁をもすがる思いで「親子ネット」や「Kネット(今はなき)」に辿り着き、そこで出会った人から紹介に紹介をいただき同じような境遇のお母さんたち(お父さんとも巡り会い仲良くさせていただいていましたが、マイノリティーである女子同士の結束力はハンパなく毎日やりとりをして励まし合って、私はいつも救われていました。)に出会いました。
誰かが、裁判所で嫌な目に遭えば一緒に怒り、みんなで解決策を考える。誰かが辛くなってしまった時は、その悲しみ苦しみをみんなで分け合いました。時には「親子丼」のくだりのようなくだらない話で殺伐とした日々は随分和らぎ、とても救われたし、本当に素敵な人たちで7年以上たった今でもみんなのことが大好きです。
そんな仲間たちと組んだグループLINEは当初なんていう名前だったかすっかり忘れてしまいましたが、のちに「陳情女子」という名前に変わり、私たちは新しい法律を作ってもらうため、議員さんへの陳情活動をするようになりました。
連れ去られた時期もほぼ一緒、自分たちの年も、子どもの年も近くて、境遇もなぜか似ていた、ピノコちゃんには何度心救われたことか・・・。ピノコちゃんのnoteはこちらです。心情の描写が見事で、すごいです。ぜひ、たくさんの方に読んでもらいたいnoteです。