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50.議員立法

 昔、学校で習ったと思しき三権分立。二院制。三審制。自分の人生には関係のなさそうな話だなと思いながら、ボーッとしながら授業を受けてしまっていたので、先生の言葉は私の右の耳から脳みそを通らずにスーッと通り過ぎて左の耳へと流してしまったので残念ながら頭の中に知識は残っていませんでした。

 まさか、大人になって自分が離婚で裁判所のお世話になり、一審、二審、三審とフルコースで裁判を体験するとは思っていなかったし、民事事件も刑事事件も体験することになるなんて学生時代の私には想像すらできていませんでした。

 なので「国会が唯一の立法機関」であるということも、いまいちピンとこなくて、なんだか雲の上の世界の話のように感じていました。

 私たちは議員連盟の先生方には、自分たちの状況や、どのような法律を作って頂きたいかなどをお話しさせて頂き、それ以外の先生方にも、議員連盟に入って頂けるようにお願いして回りました。

 国会議員の先生ご本人だったり、政策秘書さんだったり、秘書さんだったり・・・たくさんの方とお話しをさせて頂きました。

 私たちの話をひとりひとり丁寧に聞きながら、時には涙を流して下さったり、励まして下さったり、力強い言葉をかけて下さったり、議員会館は想像以上に人間味溢れるあたたかい世界でした。

 今までどこで事情を話しても、ことなかれ主義を突き通すような対応ばかりされ続けていたので、泣き寝入り以外の選択肢があったのかと心強く嬉しい気持ちになったことを今でもよく覚えています。

 議員さんたちが「一緒にがんばりましょう!」と言ってくだった力強い言葉が、子どもへの愛を伝えることを諦めない力にもなり、力の限り裁判に立ち向かう力にもなりました。

 新しい法律の制定が、これからの親子が幸せになるための暖かい一筋の光になると感じました。

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