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17.フライングたくあん

 いよいよ別居の日。ちょっとしたことがきっかけで口論になりました。私もかなりヒートアップしていました。(ちなみにこの時の様子も全部録音されていたようです・・・)私は思わずテーブルに置いてあったタクアンを夫に向かって投げつけてしまいました。すると、夫は携帯を取り出して119番通報をしました。私は「えっ!?タクアンごときで119番通報!?」と不思議でたまらず、夫の携帯を奪い取って電話口に向かって「ただの夫婦げんかなので大丈夫です。ごめんなさい!」と平謝りしました。

 すると夫は「妻は重度の統合失調症なんです。今大暴れしていて子どもたちの命も危ないです。すぐに来て頂けませんか?」というではありませんか。

(えぇ!?私が統合失調症?初耳なんですけど!暴れてはいませんけど?)

消防隊の到着は、電話を切ってから5分くらいでした。本当にはやかったです。(のちに、情報開示請求をした時も、しっかりと詳しくその日のことが記載されたものを開示してくれました。それに反して、警察は110番してから来てくれるまで30分くらいかかりました。来てくれた時には既に子どもたちは連れ去られてしまっていて、その後の対応もかなりずさん。情報開示は手書きの文字が汚くてはっきり読めないし、私の名前とか間違えている黒塗りだらけのメモのようなものしか開示されませんでした。)

のんのんなし

 すぐに脈を測られたり、器具を取り付けられて問診されたりしました。かなり興奮していたので心拍数の値だけが通常値ではありませんでしたが、その他異常がないことを確認して消防隊は帰っていかれました。

 ※消防隊を無駄に呼ぶと、他で本当に火事や事故があった時に、駆けつけるのが遅くれて救かる命も助からなくなってしまいます。こんなことしちゃ、絶対にダメです!!!

 念のために言いますが、私は統合失調症ではありません。

 男親でも親権がとれる裏技(?)マニュアルでは、嘘でもいいので一定期間、母親と子どもを会わせないための口実が必要だったようで、そのための証拠作りだったようです。

 のちの裁判では、この日のことが脚色されて陳述書に書かれた他、以前適応障害(ストレス障害)と診断された時に処方された、睡眠薬やら精神安定剤やらの薬も全部写真に撮られていて、重度の統合失調症であるという証拠として提出されました。

 夫の不倫で傷ついて病気になってしまったのを、事実を湾曲させてこんなことに利用できるなんて、この人は鬼なのか?と思いました。

次の話


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