36.連れ去り弁護の勝率は、ほぼ100%
「絶対勝てちゃう負け知らずの弁護士さん」は債務整理=自己破産をメインにやっている弁護士さんでした。自己破産は条件が整っていればどんな弁護士でもできるそうで、特に難しい手続きではないと聞きました。負ける理由がないから勝率も100% 勝てない仕事は受けないなら勝率も100%などなどモノはいいようだなぁと。
義母が「自己破産」で儲かったと喜んでいたのを見てびっくりしましたが、おそらく「有利な自己破産」も「連れ去り勝ち」も条件を揃えて、下準備さえしっかりとすれば、あとはマニュアル通りにことを進めれば、そしてさらには「正義の心」や「人の心」や「善の心」を捨てれば捨てるほど、楽に儲かるし、負け知らずなのかなと想像します。(弁護士さんじゃないし、知らないけど)
「自己破産で儲かった」という話と「連れ去り勝ち」の話が、似ているなぁと思ったのは、「困っている人が救われた。」のではなく「知ってる人がずるく利用して利を得ている。」と思える点でした。法の不備や、抜け穴を悪用していると感じました。裁判所なんてどうせちゃんと調べないんだからテキトーに嘘ついても大丈夫!と裁判所をナメているようにも感じました。
子どもの利益を守る「ハーグ条約」に日本も加盟しています。ハーグ条約では海外から国境を超えた合意なき子の連れ去りは禁止されています。アメリカなどの国では(州により細かい法律は違うと思いますが)逮捕される案件だそうです。しかし、日本国内では、違法ではないそうです。ダブルスタンダード。
同意のなき連れ去りは監護権の侵害であるとも考えられますが、日本ではあくまで個人間の問題とされてしまいます。連れ去り別居をされてしまうと、その後親権・監護権を取るのがかなり難しくなってしまうそうです。親権・監護権を取ることはおろか会うことすら、声を聞くことすら出来なくなってしまう可能性も高いです。離婚していなくて別居中で、双方に親権・監護権があるにもかかわらず、会えなくなり居場所さえもわからなくなってしまうこともあります。こういった悲しいケースが後を立ちません。
「家に帰ったらもぬけの殻だった。」というパターンとか「無理やり連れて行かれた」とか私のように「だまされて無理やり連れて行かれた。」とか基本的には合法なんだそうです。
離婚案件を得意とする弁護士事務所のサイトなどには「親権が欲しいなら、まずは子どもを連れて別居しましょう。」と書いてあることが多いです。子どもを連れて別居した側の親権獲得の勝率はほぼ100% (今は連れ去り勝ちを許してはいけないという動きもあり、少しずつ変わってきているとは思います。)
私が、弁護士さん探しで苦戦したのはそういうことでした。
法律どうこうではなく、連れ去られた子どもの立場を想像してみたらどうでしょうか?ある日、突然大好きなお父さんorお母さんに会えなくなってしまった子ども。慣れ親しんだ家、部屋、お友達や、幼稚園、保育園、学校、習い事。環境、人間関係全てを、ある日突然失ってしまった子ども。その後、もしも連れ去った理由が正当ではない場合、連れ去った親は嘘をつくことになるでしょう。
私の子どもたちは「お母さんはあなたたちを殺そうとした。」とか。「お母さんはあなた達にもう会いにこない。捨てられた。」とか「あなたたちはお母さんに愛されていない。」とか嘘を吹き込まれていました。一度ついた嘘は、ずっとつき続けなくてはならなくなると思います。嘘を重ねる度に子ども達は深く傷つくでしょう。
私が子どもたちのことを愛していることを知ったら、嘘が成り立たなくなってしまうから、連れ去った側は徹底的に私と子どもたちを引き離すでしょう。
大切な人、もの、人間関係、環境を失って、さらには嘘を吹き込まれ続けた子どもの気持ち。想像してみてください。想像を絶する苦しさだと思います。
私自身、こどもたちと引き離された時のことは本当に思い出したくないくらい悲しかったし、辛かったし、苦しかったです。合意なく親子関係を断絶させられてしまった親子は深く傷つきます。嘘までついて連れ去った場合、連れ去った側も苦しいのではないでしょうか。1番守らなければいけない、大切な子どもを傷つけ続けなければならないのだから。
私はこんな現状、おかしい!日本おかしい!と心の底から思っています。
命に関わるDVなどで、本当に子どもを連れて逃げなければならない場合以外は、合意なき連れ去り別居は禁止すべきと思います。DVなどは、しっかりと親子の安全を確保するための法整備をすべきとも思います。