【保存版】タスクシュート公式ツール一覧 | あなたはどのツールを使いますか?【ユタカジン】
この『ユタカジン』は「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマに、複数のタスクシューターが交代で時間との向き合い方、タスクシュートの使い方、ひいては人生観などを語っていくマガジン連載です。
月曜日はわたし、「タスクシュート認定トレーナー」、そして「タスクシューター界のジェームズ・ボンド」、ありひとが担当します。
***
どうも、最近、ウイスキーをストレートで飲む喜びに気づいた自分ありひとです。
はじめに
タスクシュートは「型」である。
これは昔からなんとなく思っていたことですが、最近改めて感じることです。
「型」というのは柔道や空手でいう「型」と同じ意味です。
型にはそれ相応の背景や理論、意義があります。しかし、その理論を頭だけでいくら理解しても使いこなせるものにはならなくて、実践しながら身体に「型」を刷り込ませていく必要があります。
下の図は以前、自分がXに投稿したタスクシュートを構成する要素を完成させたものです。
メソッド=手法や理論、フィロソフィー=思想や哲学、ツール=各種ツールのことで、この3つが三位一体となりタスクシュートの型になっています。
そしてタスクシュートのおもしろいところ、すごいところはツールを使って実践していく中で自然と他2つの要素も身に染みていくようになっている点。
三位一体とはよくいったもので、すべてが独立しておらず実践の中で身につくように整理された「型」になっているのが他に類を見ません。
その入口となるのがツールです。
2024年現在、タスクシュートを実践するための公式ツールの数はかなり多くなりました。それぞれユニークな特徴を持っています。
今日はそれらの特徴を紹介しつつ、自分にあった"道具"を探すヒントを持ち帰ってもらえればと思います。
タスクシュート公式ツールを一挙紹介
TaskChute 2
元祖、タスクシュート。
まさに文字どおり、始まりのタスクシュート。
大橋悦夫さんが開発した日本初のタスク管理メソッドである「タスクシュート」は、Excelで作成されたツールとして誕生しました。それがこの『TaskChute』というツールです。
現在は、バージョンアップされていて『TaskChute 2』が最新版になります。
1998年に開発された本ツールは、当時は大橋さんが個人で使うために作った自作ツールでありながら、20年以上経ち多くの人がタスク管理の現場で利用し、メソッドとして成熟してきたわけです。
POINT
Excelベースなので、外部のWebアプリの使用が禁止されている職場でもWindows環境であれば使用可能
オフライン環境下の使用可能
買い切り(税込:6,600円)
おすすめの人
職場でのセキュリティが厳しく、Webアプリの使用が容易ではない人
ネット環境に左右されずタスクシュートを実践したい人
月額/年額のサブスクリプションではなく、買い切りでツールを使用したい人
ツールの画面等は下記の記事を参照してみてください。
たすくま
タスクシュート for iPhone。
本家Excelの『TaskChute 2』に次いで歴史が長い公式ツールが『たすくま』です。
iPhone専用のモバイルアプリなので、スマートフォンだけでの利用になりますが、データがローカルに保存されていくので、オフライン環境下でも使用可能です。
電波が悪い地下等でも使えるため、iPhoneさえあればどんな時でもタスクシュートが実践できる状態を実現できます。
最大の特徴は写真やiPhoneの位置情報をログごとに添付できることではないでしょうか。ランチのログに食べたご飯の写真を残しておく、なんて体験が実現できます。
なので、「ライフログとしてたすくまを手放せない!」というタスクシューターさんもよく見かけます。
POINT
Phone専用アプリなので、iPhoneユーザーのみ使用可能
写真や位置情報を添付可能
買い切り(税込:4,500円)
おすすめの人
スマホでタスクシュートを実践したい人
ライフログ的な使い方もタスクシュートでやりたい人
月額/年額のサブスクリプションではなく、買い切りでツールを使用したい人
TaskChute Cloud 2
多機能かつモダンなクラウドアプリ。
タスクシュート協会理事であるjMarsuzakiさん(@jmatsuzaki)がタスクシュートに惚れ込み、大橋さんに了承を得て開発したWebアプリ版のタスクシュートアプリ。
Webアプリなので、ブラウザ経由でPC、スマホ両方で使えます。
長らく旧版のバージョン1が愛用されていましたが、先日(2024年8月16日)完全刷新された次世代版、「TaskChute Cloud 2」がリリースされました。
10年以上タスクシューターとしてタスクシュートと向き合ってきjMarsuzakiさんによって考え抜かれた設計思想のもと作り込まれた数々の機能が実装されており、これまでにないタスクシュート体験を得ることができます。
多機能過ぎて、ここで一つ一つの機能説明は割愛しますが、自分も含めて過去に認定トレーナーがこのマガジンでも機能や使い方を紹介しているので、興味のある人はのぞいてみてください。
カスタマイズ性がものすごく高く、ツールとしての幅も広いのでゴリッゴリにタスクシュートをやりたい人はこれ一択です。
POINT
最新のUIと設計思想が取り入れられたモダンな次世代タスクシュートツール
Webアプリなので、PC・スマホ両方での利用が可能(ただしオンライン環境必須)
サブスクリプション(月額1,180円 ※無料プラン&年額プランあり)
おすすめの人
オンライン環境でどこでもタスクシュートを実践したい人
使うツールは自分なりにカスタマイズしたい人
まずは無料でタスクシュートを始めたい人
TaskChute Cloud Lite
とにかく軽く、シンプルに。
『TaskChute Cloud Lite』はまんが家エンジニア兼タスクシュート認定トレーナーであるぞえさん(@zoew256)が開発中のモバイルアプリ(Android、iOS両方対応です。
現在はβテスト中でタスクシュート公式のコミュニティ内で試験的に利用することができます。
その特徴は、極限にシンプルにかつ軽量にタスクシュートを実践する、という設計思想です。端的に言えばめっちゃサクサク動きます。
「プロジェクト」や「モード」といった付帯機能はなく、ルーチンの周期も「日次」しか存在しません。だからこそ、もたらされるシンプルな使い心地が存在します。
ゆくゆくは前述の『TaskChute Cloud 2』と連携する構想もあるそうで、日常的使いのクライアントアプリとして相棒になってくる未来が期待できます。
ツールの画面や使い心地は下記の記事が詳しいです。
POINT
Android、iOSともに使えるネイティブアプリ
シンプルでサクサク動くUI
TaskChute Cloud 2と連携予定
おすすめの人
(一般リリースはされていないので現段階では割愛します)
タスクシュート手帳
アナログ派の人への福音。
これまでタスクシュートはその始まりや特性上、デジタルツールでの実践が前提とされていました。今思えば、そう思い込んでいた側面もあったような気もします。
しかし、タスクシュート協会が発足し、多様なタスクシューターが集うことで「どこまでがタスクシュートなのか?」という問いに立ち返り、試行錯誤の結果、開発されたのが『タスクシュート手帳』です。
特徴は、名前の通り手帳つまり紙による手書きでタスクシュートを実践できること。
現在はPDF形式でのテンプレートをダウンロードして印刷する形態で無料配布されていますが、ゆくゆくは実際の手帳として製品化・販売するように協会内でプロジェクト内で推進されています。
タスク管理と手書きというのは、人によっては切っても切れない関係です。アナログ派の人はぜひ試してみてください。
使用感についてはこちらのnoteを参考までに。
また、タスクシュート認定トレーナーであり、この『タスクシュート手帳』プロジェクトのメインメンバーであるKyo-koさんが手書きのタスクシュート実践術に関するセミナーも開講してくれています。
「手書きでタスクシュートってどうやればいいだろ?」と思う方は、ぜひ受講してみてください。わたしも完全デジタル派なんですが、それでもめちゃくちゃ発見がある、工夫と創造性に満ちた講義でした。
POINT
手書きでタスクシュートを実践できる
手書きだからこそ自由度はもっとも大きい
無料(PDFでのテンプレートを配布中)
おすすめの人
アナログでタスクシュートを実践したい人
手帳でタスク管理をしている人
職場でのセキュリティが厳しく、スマホを含めてデジタルツールが使えない人
TaskChute for Notion
タスクシュートを含めすべてをNotionで。
『TaskChute for Notion』は先日の2024年9月30日に一般リリースされたばかりの最も若いタスクシュート公式ツールです。
jMatsuzakiさんが開発したプロトタイプをベースに認定トレーナーであるかめりんさん(@kamerin_bu)という方が作り込み、完成させたタスクシュートをNotionで実践するためのテンプレートです。
今や個人でも企業でも欠かせないWebアプリとなったNotion。
このNotionでタスク管理をしている人、もっと言えば「タスクシュート的な」タスク管理をしていた人は世の中にはいるのではないでしょうか。
まさにこういった人向けに使ってほしい、タスクシューターがNotionでタスクシュートを実践するためには?を考えに考え抜いて作った公式テンプレートが『TaskChute for Notion』になります。
Notionのパワフルさは、ここで今更語る必要はないと思いますが、Notionの各種機能に加えてタスクシュートもALL IN ONEで一元管理できるポテンシャルは想像しきれないところがあります。
Notionユーザーの方は、まず候補にいれてほしいツールですね。
『TaskChute for Notion』の画面や使い方は、開発者のかめりん自らnoteを書いているのでぜひ読んでみてください。
しかも今週末10/20にタスクシュート協会公式カリキュラムである「タスクシュート ベーシック講座」をかめりんさんが『TaskChute for Notion』ベースで開講します。
開発者自身から『TaskChute for Notion』の使用感を教えてもらいながら、タスクシュートのメソッド自体を学ぶことができる超・お得な講座になってるので是非チェックしてみてください。
POINT
Notionでタスクシュートを実践できる
手書きだからこそ自由度はもっとも大きい
無料(テンプレートを配布中)
おすすめの人
Notionユーザーの人
ツールをひとつに集約したい人
まずは無料でタスクシュートを始めたい人
まとめ
以上、6つが公式のタスクシュートのツールです。
あらためて並べると
TaskChute 2
たすくま
TaskChute Cloud 2
TaskChute Cloud Lite
タスクシュート手帳
TaskChute for Notion
というラインナップになります。
2023年までは上3つ(TaskChute Cloud は旧バージョン)しかなかったのが、2024年に入って倍になっているのだから驚きです。
まさに2024年はTaskChute YEARですね。
タスクシュートに限らず、タスク管理の世界はどこまでいっても最後は個人最適の世界です。したがって、自分にしっくりくる道具を選ぶことは非常に大切になります。
ぜひみなさんもこの中から自分にあうツールを選んでいただいて、すてきなタスクシュートライフを楽しんでもらえればと思います。
今日紹介したツール、もちろんメソッド含めてタスクシュートに関する不明点あればコメントやDMしていただければなんでも回答できると思います^^
今日はこのへんで。
ありひとでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?