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ゼロ秒思考(A4メモ書き)が1年以上続いた
みなさん、『ゼロ秒思考』というビジネス書をご存知でしょうか。元マッキンゼーの赤羽雄二氏の著書で、2013年に発売されてから累計34万部突破のロングセラー本です。
今でも書店によってはビジネス書コーナーで平積みされているので、見かけたことがあるという方も多いと思います。もちろん、読んだ方も多々いるかと。
最近だと(といっても1年くらい経ってますが)、中田敦彦のYoutube大学でも紹介されています。とにかく日本のビジネス書のなかではかなり有名どころです。
本書の内容はざっくりいうと「毎日、A4用紙に悩みや考えたことをメモ書きしよう」というものです。
上記の中田さんの動画のサムネでは「メモ術」というタイトルが強調されていますが、情報を整理・保存するためのメモというよりは、思考を整理するためのトレーニングとしてのメモワークが紹介されています。
単にA4用紙を使えばいいというわけではなく、細かいフォーマットや手順が本書では定められているのですが、一旦ここでは割愛。興味がある人はぜひ本書を手にとってみてください。メソッドも主張もシンプルなので、さっくり読めます。
さて前置きが長くなりましたが、わたしはこのゼロ秒思考トレーニング=A4メモワークをずっと実践してきました。
あらためて見返してみると1年以上継続できていた(このワークはA4用紙の右上に日付を書く手順になっている)ことに気づきました。
1年間何かを能動的に、かつ特段外部からの強制力なしに継続・習慣化できることなんて中々ないので、このA4メモをつづけて感じることをつらつら書いていきます。
手書きって気持ちいい
本書で紹介されているA4メモの効用をあらためてまとめると、大きく2つです。
思考や悩みを言語として書き下すことで頭が整理される
→整理する訓練にもなる。毎日悩みを紙に書いてみることで、同じような悩みをグルグル頭の中で反芻していることに気づく
→ストレスを減らせる
今でこそ『書く瞑想』とか「ジャーナリング」とかが注目されるようになりましたが、本書はまさにその走り。紙に思考を言語化することで、頭のモヤモヤがなくなり、日々をストレスなく過ごせることをメリットとしてあげています。
わたしは当初、どちらかといえば効用1.を目的にこのメソッドをはじめました。単純に物事を的確に整理でき、思考スピードが上がったらかっこいいなくらいの感じです。
でも1年間つづけて実感するのは、手書きで文字を書くのはシンプルに気持ちいいってこと。
真っ白い紙にあるがまま、思いつくままに書いていく。書くことが特に思いつかなければ「書くことがない」ってことから書いていく。そうしてると自然と思考が湧き出してきて、そこからポツリポツリと連鎖していく。
「ジャーナリング」は別にアナログの手書きじゃなくても、PCに向かってタイピングするだけで十分効果があるらしいですが、わたしはやっぱ手書きには何かパワーを感じます。
完全アナログじゃなくても、iPadとApple Pencilの組み合わせでもいいかもしれませんね。
今では、歯みがきをしないと気持ち悪いように、寝る前にこのワークをしないと落ち着かないようになってしまいました。それくらい手書きで頭の中のものを書きつけるっていうのは心地よい行為です。
悩みの分類は不要
本書では、ある程度メモがたまったらクリアファイルでメモを悩みごとにカテゴライズすることが推奨されています。なぜならば、まとめることでいかに同じようことに対してグルグル悩んでしまっているかを俯瞰してみられるからです(前述の効用2.ですね)。
わたしも「仕事の悩み」と「それ以外の悩み」、あとは別枠で「読書メモ」という分類で実践していました。
![](https://assets.st-note.com/img/1657291643066-xLGN92cSyk.jpg?width=1200)
「それ以外の悩み」を「自省録/セルフノート」って名付けたのはちょうどマルクス・アウレリウスの『自省録』にハマってたからですね(笑)
1年間つづけてみて、読書メモは置いておいても「仕事の悩み」と「それ以外の悩み」を分ける必要はないなと感じています。なぜならば、人間関係にせよ、お金にせよ少なからず仕事と関わりがあるからです。
確かに似たようなテーマで何回もメモは書いていたのですが、わざわざフォルダ分けをするほどでもないかなと思います。むしろ「コウモリ問題」が発生したり、見返すときに時系列順に一気に見返せなかったり不便なことが多いです。
フォーマットはだんだん独自路線に
前述したようにこのワークでは細かいフォーマットやルールがに定められています。最初のうちは本のとおりにやるように、割と強めにプッシュされています。
具体的には、「テーマに対して4〜6個ほどの箇条書きで書く。それを1分以内でやる」のが正しいやり方なのですが、わたしはだんだん5分くらいの制限時で書きたいことズラズラと書くやり方になりました(ルール通りに書くときもあります)。いわゆる「セルフノート」的な使い方ですね。
1分以内に書き出すことで、素早く考える能力スキル=ゼロ秒思考を養うためのトレーニングなので、本来の趣旨とは少し変わってしまってるかも知れませんが、続けることが大事だと思うので、ある程度習慣化されたら自分のやり方を確立してよいと思います。
A4メモ書きはオススメの習慣
このワークは、習慣として今でも続いています。色々とりとめもなく書きましたが、最初に書いたように悩みや考えを書き出すこと自体が気持ちいい作業であり、報酬となるので習慣化しやすいと思います。
興味あればぜひやってみてください。