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第24回 ハンマーダルシマーの語源とBirobidzhanのユダヤ音楽/Guest 小松崎健さん(2021年4月12日放送)
ありがとうようの音楽は世界だ!
とうよう
「こんにちは綾川町在住のアフリカンドラム奏者、ありがとうようこと三好東曜です
(みよしとうよう)。」
かじたく
「こんにちは!かじたくこと鍛冶匠(かじたくみ)です!」
「さて、4月から新生活を始めたという方、少しは慣れてきましたかね。」
とうよう
「いや、なかなか慣れないんじゃないですか?環境の変化っていうのは、生物としては一番嫌なところですからね。」
かじたく
「そうですね。」
とうよう
「まぁ、あまり頑張りすぎずに、時には優しい音楽を、聞いていただいて、気持ちをリフレッシュするのが大切だと思いますよ。」
かじたく
「そうですね。今回もそんな癒される楽器、ハンマーダルシマー奏者の小松崎さんにお電話でご登場いただくんですよね。」
とうよう
「はい。今日も小松崎さんの活動について、いろいろお話をお伺いしましょう。」
かじたく
「楽しみです。」
とうよう
「それでは、ハンマーダルシマー奏者、小松崎健(こまつざきけんじ)さんです。」
ハンマーダルシマー奏者、小松崎健のページ
小松崎さん
「はい、小松崎です。よろしくお願いします。」
かじたく
「さて、小松崎さんは以前ご紹介したバンドのカルマンだけじゃなくて、いろんな活動をされてるんですよね?」
小松崎さん
「はい、そうなんですね。いろんなユニットで演奏させていただいてます。今日は、僕のBirobidzhan(ビロビジャン)というバンドをやってるんですけども、そのグループの演奏を聞いていただきたいと思うんですがよろしいでしょうか?」
BirobidzhanのFacebookページ
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とうよう
「はい、ぜひー。お願いします。」
かじたく
「お願いします。」
小松崎さん
『はい、曲は「ウクライナ・コーシドル」という曲です。どうぞ聞いてください。』
Birobidzhan演奏のウクライナ・コーシドル
かじたく
「いゃー素敵な音楽ですね。」
小松崎さん
「はい、ちょっと変わってると思いますけども、東ヨーロッパのユダヤ人の人たちの音楽を演奏してるんですね。」
かじたく
「はい。構成はハンマーダルシマーとクラリネット?」
小松崎さん
「クラリネット、はい、そうですそうです。」
かじたく
「そうです。これまた、ちょっと変わったユニットですよね。」
小松崎さん
「はい、そうですね。東ヨーロッパの音楽にはよくクラリネット使われるんですけども。そういう音楽が好きで始めたんですが、ハンマーダルシマーのね、このエキゾチックな音色っていうのは、結構国を限定しないというか、アジアでもヨーロッパでも、いろんな国の演奏ができるというのが、僕はこの楽器の音色の魅力だなと思ってるんですけど。」
とうよう
「なるほど」
小松崎さん
「はい。もう25・26歳のときだったんですけども、音楽ビデオ見てて、この楽器の演奏してるところを見てですね、これは面白いと思って、もう一気に虜になってしまって、周りに誰も演奏する人いなかったわけですけども、いろいろ資料を集めて、独学で始めたというのがきっかけなんですね。」
かじたく
「独学なんですか?」
小松崎さん
「はい、もう全然周りには、先生がいないもんですから。」
とうよう
「楽器はどうされたんですか?」
小松崎さん
「楽器はね、実はこれ作ったんですよ。」
かじたく、とうよう
「えええー(笑)すごい!!!」
小松崎さん
「僕、板を買ってきて見よう見まねで、写真とかを見ながら、木工の人に習ったりとか、楽器製作者にいろいろアイディアを教わったりして。」
とうよう
「もうないから、作っちゃえと。」
小松崎さん
「そうですね。」
かじたく、とうよう
「すごいですね。」
小松崎さん
「はい、だんだん資料を集めてるうちに設計図とかも手に入って、それで作ってですね。それから演奏を始めたんですね。」
とうよう
「健さんは何か木工作家か何かですか?」
小松崎さん
「全然違うんですけども、あのダルシマーができたら、後はもう全然興味なくて、それ以降1回も何もやってないんですけど(笑)。今使ってるのはちゃんとプロが使う、プロが作った楽器をちゃんと買って使ってるわけですけども。」
かじたく
「はい、楽器の大きさとかはどのくらいなんですか?」
小松崎さん
「そうですね。ちょっと大きい画版、画版というか、小さいテーブルというか、それぐらいの台形の形をしてるんですね。」
かじたく
「なるほど。」
小松崎さん
「それに弦がたくさん貼ってあって、それを両手に持った、あのハンマーと呼ばれる撥で叩いて演奏するという、こういう形になっております。」
かじたく
「それであんなに綺麗に弦が共鳴するんですね。」
小松崎さん
「弦と弦同士が響き合って、表面の板も響いてですね、本当に不思議な綺麗な音色がします。」
とうよう
「健さん、これあの、ハンマーはわかるんですけど、ダルシマーていうのはどういう意味なんですか?」
小松崎さん
『あー、いいことを聞いていただきました。ダルシマーは、ドルチェメロスというラテン語が語源になってますね。ドルチェは「お菓子」のことドルチェって言いますよね。』
とうよう
「イタリア語でいいますよね。」
小松崎さん
「イタリア語で甘いとか、甘美なとか、美しいというのがドルチェ。でメロスというのはメロディーとかミュージックを表す、音楽を表す言葉で、ドルチェメロスがダルシマーと。。。
弦を叩いて演奏する美しい音色の楽器というのがハンマーダルシマー。」
かじたく
「まさに名前の通りの素敵な音色ですね。」
小松崎さん
「そうなんですよ。」
かじたく
「いやあ、おもしろいですね。楽器一つとっても、もういろんなお話が聞けますね。またぜひあのスタジオに遊びに来ていただいて、生のハンマーダルシマーを。」
小松崎さん
「ぜひぜひセッションしましょう。」
とうよう
「セッションしましょう!しましょう。では健さん、ありがとうございました。」
小松崎さん
「はい、どうもありがとうございました。」
かじたく
「いやぁ、とうようさん、今までこんなに素敵な楽器を知らなかったなんて、損してました。」
とうよう
「そうでしょう。世界にはまだまだ僕らの知らない素敵な楽器がたくさんあるんですよ。」
かじたく
「なんかいろんな楽器に挑戦してみたくなりました。」
とうよう
「おぉーいいですね。いいチャレンジ精神。これを聞いている方もピアノやギターよりもハードルが低く、始められる民族楽器いっぱいありますので、この番組でもこれからどんどんご紹介していきますよ。」
かじたく
「いや、あ楽しみです。なんかいつか、イベントとかでみんなで合奏できたらいいですね。」
とうよう
「それいいですね。夢が広がりますね。それでは、ありがとうようの音楽は世界だ。来週もお楽しみにー」