第28回 骨の打楽器ボーンズ(2021年5月10日放送回)
ありがとうようの音楽は世界だ!
とうよう
「こんにちは綾川町在住のアフリカンドラム奏者、ありがとうようこと三好東曜です(みよしとうよう)。」
スプーンの音
かじたく
「とうようさん、スプーンズ楽しいですね」
とうよう
「(笑)楽しいですよ。先週ご紹介した食器のスプーンを二つ合わせて演奏する楽器、かじくんハマってますね。」
かじたく
「いやーこれシンプルな楽器だからこそ、奥が深いんですよ。」
とうよう
「そうです。いいねー!でも食事中はやらないようにしてくださいね。」
かじたく
「そうですね。」
とうよう
「今日はそのスプーンズと似た演奏スタイルのパーカッション、ボーンズを紹介しますよ」
かじたく
「ボーンズ、骨ですか?」
とうよう
「そうなんです。スプーンズとはまた違った魅力の音色なんですよ。ぜひお楽しみください。」
骨の打楽器ボーンズ
かじたく
「さて、とうようさん、今日ご紹介いただける音楽はボーンズですね。」
とうよう
「はい。動物の肋骨。肋骨わかりますね、スペアリブ、リブですよ。」
かじたく
「わかります。」
とうよう
「リブを二つ合わせて叩くパーカッションです。」
かじたく
「肋骨ですか?(笑)」
とうよう
「そうですよ。金属とはもちろん木とも違う、まぁ独特な音色が特徴ですね。まずは早速演奏を聞いていただきましょう。」
Carolina Chocolate Drops :: Full Session via Liveset(20:50からボーンズの演奏)
かじたく
「おぉーちょっとうますぎますね、これ。」
とうよう
「やばいでしょ!」
かじたく
「やばいですね。」
とうよう
「スプーンズ は膝に叩きつけるんですけど、このボーンズは、二つ肋骨を持つっていう、ボーンズを持つっていうのは一緒なんですけど。これはね手首を回転させて、振るんです。振って鳴らしてるっていうのと、叩きつけて鳴らしてるっていうのがちょっと違うんですよね」
かじたく
「なるほど。」
とうよう
「ボーンズは叩きつけてないから、片手の補助がいらないので、両手で演奏してるんです。しかも、ただいまの演奏は Carolina Chocolate Drops っていうアメリカのグループなんですけれども。このボーンズの演奏は2人で四つのボーンズを演奏してるんですね。」
かじたく
「めちゃくちゃ細かいですもんね、動きが。これ何部音符っていう感じがしますけれども。(笑)」
とうよう
「そうなんですよね。」
かじたく
「肋骨2本で、こんなことができるっていうのがもう衝撃です。」
とうよう
「そうですね。もう皆さん肋骨持ってるから」
かじたく
「誰でも演奏できる」
とうよう
「誰でも演奏できる(笑)。でもいや、取り出さないとね。」
かじたく
「そうですね。自分の肋骨でするわけにはいきませんけど、これスペアリブ食べたら、その骨で演奏できますもんね。」
とうよう
「その通りなんですよ。これもやっぱり原始的なところだと思うんですけど。レストランに行ったらありますよね。」
かじたく
「そうですね。」
楽器の祖先とは
とうよう
『スペアリブ。それ食べた後に「じゃ、これ鳴らしたら」という感じで、出来たんだろうと思われるんですけども』
かじたく
「でも楽器のそもそもの祖先とかって、常にこう身の回りにあるものからできてますよね。」
とうよう
「そうですね。アフリカだとひょうたんを食器だとか、洗面器だとか、ミルクを絞るのに使ったりだとか、そういうひょうたん文化なんですけど。ほとんどの楽器にひょうたんが使われて。。。」
かじたく
「なるほど。」
とうよう
「うん。動物も飼ってるので、動物の骨だとか、角だとか。」
かじたく
「あぁー、角だと角笛とか。」
とうよう
「そうです、そうです。」
かじたく
「というか管楽器の祖というか、そうなってますもんね。」
とうよう
「そうです、そうです。イスラエルだとか、あっちの中東の方だとかは伝統楽器で、羊だとか、アンテロープですね。ヤギ、角がすごい長いのだとか、すごい長く巻いてるのだとか。そういうのがいるんですよ。」
かじたく
「なるほど。」
とうよう
「天然の空洞でそれを鳴らす、吹いて鳴らすっていう楽器もあるんですよね。前にご紹介いたしましたディジュリドゥっていう楽器。あれは、シロアリがユーカリの木の、幹の中を食べて空洞になったものを取ってきて、それを吹いて。。。」
かじたく
「いや本当にもう何でも楽器にしちゃうんですね。」
とうよう
「そうですね。音が鳴る、そういうものは全て楽器。もう最たるものはボディーパーカッションなんですよね。」
かじたく
「なるほど。楽器をやろうと思ったら、今すぐにでもできるわけですもんね。」
とうよう
「そうですよ。」
かじたく
「なんかそう考えると音楽の敷居がぐっと低くなるというか、誰でも始められるということですよね。」
とうよう
「そうです。そうです。」
かじたく
「とうようさんが作った楽器とかってあるんですか?」
とうよう
「最近作ってね。面白いのは壺太鼓ですね。」
かじたく
「壺太鼓」
とうよう
「これはね、サヌカイトを粉末にして、粘土と混ぜて、壺の形にして焼き上げた打楽器なんです。」
かじたく
「面白いですね。今度生の演奏を聞かせてください。」
とうよう
「次は壺太鼓を攻めて行きましょうかね(笑)」
かじたく
「お願いします。」
とうよう
「まぁ、机とかも叩けば楽器になりますよ。」
かじたく
「おぉー。」
机をたたく音
かじたく
「すごいですね。今のただの机ですからね。いやーこれもぅ、ぜひ皆さんも身近にある楽器を探して欲しいです。」
とうよう
「そうですね。いつか合奏しましょう。」
かじたく
「はい。それでは、ありがとうようの音楽は世界だ。来週もお楽しみにー!」