第20回 アジア旅プロの定岡俊祐さんによる「梵やりバンド」(2021年3月15日放送)
ありがとうようの音楽は世界だ!
とうよう
「こんにちは綾川町在住のアフリカンドラム奏者、ありがとうよう、こと三好東曜です(みよしとうよう)。」
かじたく
「こんにちは!かじたく、こと鍛冶匠(かじたくみ)です!」
「前回までは、インドの音楽をご紹介してきましたよね。次は、どこの国に連れて行ってくれるんでしょうか?」
とうよう
「今回はとにかく、いろんな国を旅してきた僕の友人、定岡俊祐(さだおかしゅんすけ)さんをゲストにお迎えして、旅と音楽についてお話を伺いましょう。僕もこれまで数々の国を旅してきましたが、定岡さんは、多分ね、僕の千倍ぐらいは旅してるんじゃないでしょうかね(笑)」
かじたく
「いや、とうようさんが言うくらいですから、相当ですね、楽しみです。」
とうよう
「定岡俊祐(さだおかしゅんすけ)さん、ことさだくんです。どうぞ!」
定岡さん
「どうもよろしくお願いします。」
とうよう
「さだくん、今まで何カ国くらい旅してきたんですか?」
定岡さん
「いや、何か国。。。」
かじたく
「めちゃくちゃ数えてます(笑)」
とうよう
「数えられる?(笑)」
定岡さん
「って言ってもアジアばかりを20カ国ぐらい旅してましたね」
とうよう
「じゃ、アジアプロですね(笑)」
定岡さん
「アジアプロ!まあ、そういうジャンルがあるのなら」
かじたく
「そんな定岡さんにご紹介いただける曲はなんでしょうか?」
定岡さん
「はい、梵やりバンドのアビリオン」
♫ Avillion by Bonyari Band
定岡さん
「実はこれ、僕がやってたバンドの音源なんですけど」
かじたく
「え、音楽もやってるんですか?」
定岡さん
「そうですね。このバンドは旅の途中で結成したバンドなんですけど、2007年に僕と今の僕の嫁さんなんですけど、彼女と旅をしていた時に、タイのパイという村に行った時なんですけど、お金を全て使い切ってしまって、日本に帰れなくなっちゃったんですよね。2人で音楽をやって、日本に帰るお金が貯まったら、帰ろうっていうことで」
とうよう
「えええー、たくましい」
かじたく
「それまで音楽はされてたんですか?」
定岡さん
『音楽自体はしてたんですけど、あのもちろんプロでもないですし、音楽を楽しむっていうレベルの音楽、やってましたね。
だけど必要に迫られて、「今から僕たちは音楽で稼いで帰るんだ」っていう話をしたときに、ちょうどその村で一緒に遊んでた仲間たちが「それ面白そうだから俺もついていく」っていうので、それでできたのが5人組の「ぼんやりバンド」っていうバンドなんですね』
とうよう
「すごい!!!」
定岡さん
『せっかくバンド作ったんだったら、こう「アジアツアーだ」っていうことに盛り上がって。』
とうよう
「ノリノリー」
定岡さん
『アジアツアーっていう名の出稼ぎ労働っていうかね(笑)。「どこだったら僕たちはこの音楽で生活できるのか」って考えたときに、とにかく、「じゃあマレーシアまで行ってみよう」ということで。タイからマレーシアにいきまして、マレーシアでこのバンド始めましたね。路上で演奏してお金を、投げ銭を入れてもらうというスタイルで始めたんですけど。忘れもしないんですけど、最初に2時間5人で一生懸命やったときに入ったお金が、今日本円にして300円ぐらい。大体1日1人がマレーシアで暮らすとして大体500円以上かかっちゃうんですよね。」
かじたく
「全然足りないですよね」
定岡さん
「全然あの、お金を稼いで日本に帰るどころか、どんどんどんどんすり減っていくっていう状態で、もう命がけの毎日本番っていうのを繰り返すと、やっぱ必要に迫られると人間うまくなっていくんですよね。」
とうよう
「そうですよね。」
定岡さん
『それでどんどんどんどんお金も入ってくるようになって、いろんな人たちとご縁もできるようになったときに、ある時、「断食明けのお祭りがあるからそこにぜひ演奏しに来てほしい」って誘ってもらって、そのときやっぱりみんな断食明けのテンションもあいまって、ものすごく受けて。たまたまそのラマダン明けのお祭りに来てたホテルのマネージャーの奥さんという方にものすごく特に気に入ってもらって、「あなたたち面白いから私のホテルでもライブしにきなさい」って誘ってくれたんですよね。』
かじたく、とうよう
「はい。やった!」
定岡さん
『「お金を払ってあげることはできないんだけど、代わりに私のリゾートホテル泊まらせてあげるから」って言われたんで、そこでのイベントでも演奏させてもらうと、またすごく受けたんですよね、そのとき。』
とうよう
「ほぉー、やった!」
定岡さん
『もう本当に嬉しかったんですけど、それで、あのホテルのマネージャーの人にも気に入ってもらって、「お前たちこっから先に予定はあるのか」って聞かれて。特になかったんで、「お前たち1週間このホテルでちょっとバーで演奏してみないか」ってお誘いを受けて、1週間経った頃ね、「もうちょっとお前たちやっていけ」って2週間、3週間になり、1ヶ月になり。で最後の1週間ときに「あなたたちCD作りなさい」って言ってもらえたんで。じゃ、僕たちも、自分たちがバンドを組んで2ヶ月ぐらい経ってたんですけど、こっからバスキングするにしても、何にしても、ちょっと音源、売れる音源ちょうど欲しいなと思った時期なんで。その当時、機材も何もないんで、あのホテルの部屋に行って、マイク1本立てて、「せーの!」ってこうCDを作って。そのさっきかけさせてもらった曲はその中の1曲ですね。」
かじたく
「あの、1本の映画を見たぐらいの、、、。」
定岡さん
「いや、もう本当にロールプレイングゲームのような。もう本当にこう、何のためにここにいるのかわからないけど、そこで体験するべきことやったら、次の道が道として示されるっていうような、そういう予定にない旅をさせてもらってましたね。」
とうよう
「それこそが旅の醍醐味ですね。」
定岡さん
「そうですね。それが面白いですよね、やっぱり。物にしても、場所にしても、人にしても、出逢いがもう旅の醍醐味で本質なんだろうなって思いますね。」
とうよう
「うん。」
かじたく
「まだまだいろんなお話聞きたいんですけど。」
とうよう
「大丈夫です。定岡さんには来週も登場していただきますよ。」
かじたく
「おー、やった!来週もお願いします。」
定岡さん
「よろしくお願いします。」
梵やりバンドリーダーの定岡俊祐さんのページ
https://www.facebook.com/shunsuke.sadaoka/
定岡俊祐さんのアクセサリーショップ「梵やり堂」のページ
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