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経済格差の拡大は止められない?なら私にできるのは自分自身が資本家になること♬
「富める者がさらに富む」
この言葉を見て、一瞬でもザワザワとした感情が湧いてきてしまう方は少なくないと思います。
「富める者はさらに富み、貧しき者は貧しいまま」
そんな「富の不平等」を検証し、『21世紀の資本』という本を書いて一躍有名人になった方がいます。
フランスの経済学者トマ・ピケティさんという方です。
ピケティの『21世紀の資本』
ずっと気になっていた本ですが、難しそうだしなかなか手が出せずにいました。が、ついに読んでみました!
とは言っても、私は昔からお勉強が嫌いで難しい話は理解できないので(政治経済とかかなりの苦手分野です)、読んだのはピケティの原著ではありません。
一番やさしい!!!
と書かれていた、こちらの本を読んでみました。
一番やさしいって書いてあるけど、それでもやっぱり私にはちょっと難しかったです(笑)
そんなわけで、何か誤解していて解説が間違っていたらごめんなさい~。
めちゃくちゃ端折って説明します。
まず、このままいくと「富の不平等」は拡大していくばかりということ。
それを表す公式が、
r>g
「資本主義社会では資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回り、過去に蓄積した富が経済格差を拡大する」
理解しやすいイラストを、本の帯から借ります↓↓↓
経済成長率の低くなった現代&未来では、私たちのお給料が増えるよりも、資本(不動産や金融資産)から得られる収入の方が多くなる!
働いてお金を得るよりも、財産からの収益の方が高くなる!
つまり財産を持たない人がどれだけ頑張っても、元々財産を持っている人よりお金を増やすことはとっても難しいということです。
これを要約すると、ここから先は、
労働所得よりも資本所得の優位性が高まって、勤勉や努力が軽んじられる社会
が来るってことΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
ピケティがこれを検証するために対象としたのは20か国以上、そして対象期間はなんとおよそ2000年!!
そのビッグデータを元に、これは「歴史的事実だ!」として書かれたのが『21世紀の資本』という本になります。
この本の中で私が一番勉強になったのは、私たちが体験して来た時代(私は40代です)、そのちょっと前の戦後からの復興を見事に果たした日本のすごい経済成長は、極めて特異なことだったということです。
ピケティの長い検証期間の中で「1913~2012年」の100年間だけは、
資本収益率(r)>経済成長率(g)
が、逆転し、
資本収益率(r)< 経済成長率(g)
と、なっているそうです。
その原因の最たるものは「戦争」です。
戦争により多くの国で国や国民の「資本」が大きく傷つけられることになりました。
そしてその焼け野原からの復興で、経済成長率が一時的にグーーーンとうなぎ上りになっていたわけです。
人類の長い歴史の中で常に「r>g」が成立してきたにも関わらず、この期間だけが逆転し「r<g」となっていた。
ピケティはこれを「前代未聞の期間」と言っています。
私はこの「前代未聞の期間」を、”前代未聞”として認識してはいませんでした。
これがフツーだと思い込んでいました(笑)
今でもいろいろと日本の将来が不安視されてはいますが、それでもこれだけ豊かな国です。
のほほ~んとした「なんとかなるさぁ」という感覚が、特に私たち40代以上の人には、今でも多くの人に残っていると思います。
でも!!!
r>g
が、歴史的事実だとするならば、今後ますます「経済格差」が大きくなることはさけられません。
これは、なんとかせねばいけませんね♪
ピケティの『21世紀の資本』には、「富の不平等」を避けるためのシナリオもしっかりと書かれていました。
でもそれは国の政策の問題で、私個人にはどうすることもできません。
「経済格差がますます大きくなる」という問題に対し、その解決を国にゆだねているだけでは、自分の不安の種はなくなりませんよね。
かといって、文句を言っていても何も現実は変わらない。
私の大好きな本『7つの習慣』という本で、なにか問題が発生した場合は「影響の輪」「関心の輪」に分けて考えるということを学びました。
「関心の輪」というのは、関心はあるけれど自分にはどうにもできないことを指します。
一番わかりやすい例は「天気」です。
毎日の天気はとても気になりますが、自分にはどうしようもありませんよね?
それと同じで「富の不平等」を避けるための政策を、私には動かすことはできません。
どれだけ政府の政策を責め、グチりながら「富の不平等」を嘆いていてもどうなるものでもないんです。
『7つの習慣』では、どうにもならない「関心の輪」の出来事に心砕くのではなく、自分の影響が及ぶ「影響の輪」についてよく考えなさい。ということを教えてくれています。
楽しみにしていた旅行が雨予報だった。
一瞬「あーあ」と思っても、誰もが「雨でも楽しめる方法」を考え始めると思います。
ずっと天気に文句を言っていても仕方ないですからね(笑)
それが「関心の輪」にいつまでも固執せず「影響の輪(=雨の中でいかに旅行を楽しむか)」について考えるということです。
さて、r>gという事実は、私にはどうすることもできません。
労働所得よりも資本所得の方が優位に立つということが事実なのならば!!
自分が「資本家♡」になってしまえばいいんです♪
資本家っていうと、めちゃくちゃお金持ちの人をイメージしてしまいがちですが、実は現代では誰にでもその道が簡単に拓けています。
Wikipediaさんから「資本家」についての説明をお借りします。
資本家(しほんか)
1. 企業体に資本を提供し、最高意思決定能力を持ち、出資した範囲ですべての責任を負う人、そして、最終的に残った利益の配分にあずかる人。
2. 資本(自己増殖する価値の運動体)の人格化。(マルクス経済学で定義される概念。)
これはまさに「投資家」です。
投資家って言葉も、なんかすごい人みたいに感じる方もみえるかもしれませんが、普通のパート主婦の私も20年以上前からずっと投資家なんですよ♡
一番やさしい!と書かれたピケティの本をしっかりと理解できない私でさえも、投資家=資本家になれてしまうんです!
つまり、誰だって投資家、資本家になれるってことなんです♪
私は自慢じゃないですが、株式投資で大儲けはできていません。
けして投資の成功者ではありませんが、この20数年自分のお金(資本)を使って株式投資をすることで、多くの恩恵を受けてきました。
株式投資には配当や株主優待があり、それは売却益とは関係なく株式を保有しているだけで得ることができます。
これをインカムゲインといいます。(売却益はキャピタルゲイン)
私は株主優待が大好きなので優待狙いの株式をたくさん買い、年間20万円以上の株主優待(主にお食事券)をいただいていたこともあります。
これだけいただければ、毎週末に外食してもほとんどお金がかからない状態です。
投資とは、自分のお金にも外に出て働いてもらうこと。
正社員の夫と、パート主婦の私、そして我が家のお金ちゃんの”三馬力”でお金を増やすことができるということです。
私には、楽天の三木谷さんやソフトバンクの孫正義さんのような才能はありません。
でもそういうすごい人たちに投資するってことは、誰にでもできるんです。
株式や投資信託を買うことにより世界中のすごい人たちに投資して、そのすごい人たちが世の中のたくさんの人に価値を提供し、そこから得た利益の一部を私も受け取ることができるんです。
r>gが事実であり、その問題を自分で解決できない立場であるならば、自分自身が資本による収益を手に入れる立場になればいいってことです!
そしてそれは、今では100円から始められることなんですよね♪
すこし前に、確定拠出年金の運用割合に関する記事を目にしました。
確定拠出年金には、投資信託のようなリスク商品と、定期預金や保険商品といったリスクのない商品が用意されています。
この割合がなんと!!!
ギリギリではありますが、リスク商品の方が50%を下回っている状況らしいんです!!
これは、r>gの世界を生き抜く者として、本当にもったいないことです!
企業型確定拠出年金が始まったのはだいぶ前の話ですが、その頃は訳もわからず「とりあえず定期にいれておけばいっか」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
最初に定期預金を選んでしまったら、そのまま面倒で放置してしまいがちです。
けれどインターネットですぐに運用割合は変更できますので、全部じゃなくてもいいです。
ぜひその一部だけでも、世界経済への投資に充ててみませんか?
「全世界インデックスファンド」というような名前の投資信託が、選択肢のなかに必ずひとつは入っていると思います。
我が家の夫の企業型確定拠出年金は、100%世界経済への投資に充てています。
さらに扶養内主婦の私も個人型確定拠出年金(iDeCo)を開設し、主婦の上限である23000円を毎月世界経済への投資に回し始めました。
現在、世界的な株高ではありますが、投資信託の積み立ては始める時期をあまり気にする必要はありません。
長期積立投資はドルコスト平均法(知らない方は、下のめぐまつさんの記事へ!)が働くため、高値掴みをそれほど怖がらなくても大丈夫です。
私も今年に入ってからiDeCoに加入していますw(^○^)w
とにかく「難しい勉強はイヤだ!」「ほったらかしがいい!」という方には、世界経済への投資信託がおススメです♪
なぜ世界経済への投資がおススメなのか?は、説明すると長くなるので秋山哲さんのこちらの本か……
私のnoteでも以前ご紹介しています♪
私は自分で投資先企業を選ぶ株式投資が大好きで、人にお任せの投資信託にはまったく興味がありませんでした。
けれど秋山哲さんの本を読み「これは絶対に世界経済に投資すべき!」と思い、今は毎月多くのお金を世界経済に投資しています。
今はiDeCoやNISAといった超お得な非課税制度もあり、r>gを誰もが味方にできるチャンスがあります。
ぜひ少額からでも、投資にチャレンジしてみてください。
特に企業型確定拠出年金は勤め先企業が掛け金を負担してくれているものなので、チャレンジしやすいですよね(^○^)
投資は実際に始めてみると、実はとっても楽しいものなんですよ♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「お金と楽しく向き合うこと♡」をテーマにブログを書いています。
日本の子供は、世界一の経済観念を持っているそうです。
でも日本人のマネーリテラシーは低いと言われている。
それはナゼ?を、考えてみました♪
「世界一の経済観念を持つ日本の子供とマネーリテラシーが低い日本人について考えてみた」
良かったら、ブログにも遊びに来てくださいね♪
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