勿忘草
忘れてしまうことが怖かったから、いつもなるべく写真を撮ったし、なるべく的確な文字を書いていた。
だけど君が、忘れてもまたやればいいって、捨てちゃってもまた書けばいいって教えてくれたの。
いいんじゃない?忘れても。また同じことをすればいいよ。眠れないなら手を引いて、一緒に夜の街に溶けてしまおう。
そんな、魔法の話のことを。
海の見える大きな窓に椅子をよせたら、波音を辿るように眠りましょう。焦がれて、見上げて、そんな微睡みが星になるような恋でした。
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