玉ねぎDJ
私はパートで野菜の袋詰め(玉ねぎを詰めることが多い)をしている。
もう一つメインでしているパートがあるため、
こちらの袋詰めパートは週に1〜2回、メインが忙しい時はマルっと行けないのだけど。
そんなもんだからかれこれ半年くらいは経つけど、わりと新人のレベル。
それでも、採用してもらったので自分なりに他のベテランさんたちに追いつくよう、いつも真剣に取り組んでいる。
この仕事はコンテナに詰められた玉ねぎが高いところからピタゴラスイッチのように、返した瞬間から玉ねぎはひたすらあらゆる関門のベルトコンベアを流れて、最終的に袋に詰められて行くのだが、私が主にやっているのは、選果され終わってだいたい均等に振り分けられたコンベアの枠から玉ねぎを掴み取り、瞬時にネットに詰める作業。
こういう流れ作業は何となくテレビとかで見たことあったし、想像はついていたけど、やってみると見た目より難しかったりする。
それをベテランさんは素早くかつ、確実に詰めていくのだ。本当に、一緒に働きながらこの人たちはすごいなーと、感じながら、私も追いつけるよう頑張っている。
そんな中、この日はそのコンベアの流れの始めの段階(コンテナをひっくり返して、腐っているものを取り除くエリア)の作業に行くように指示をされた。
久しぶりの作業だったけれど、玉ねぎの選果の始めの段階なので単純ではある。
そこはベルトが平行に2機並んでおり、その日はそれを一人でやらなければならない状態だったので戸惑いを隠せなかった。
過去に付いた時はそのベルトコンベアに対して流れる方向に垂直に向いた状態で1機(幅は自分の片腕くらいは十分にあるわけで、長さも2mほど)を全面に広がる玉ねぎを万遍なく手のひらで触れて確認していた(それでも見切れないのに)のだが、この日は作業をその2機の間に平行に立った状態で左右に私が振れながら玉ねぎを当たるのだ。
その時私は真剣にやってる自分を客観的に想像してしまった。
左右に触れてる時点で、なんだかノリノリだよね。
そして、その手は玉ねぎを押し当てながらこすっている。
何だろう、この図笑笑
あ、なんだかクリーピーナッツの音楽が頭に流れてきた。(最近流行ってて、よく口ずさむ)
私はDJ🤣
ディスクじゃないからTJ?(TAMANEGI JOCKEY?)
はたまたONION JOCKEY?
よくわかんない略になっていくから、DJがわかりやすいかな。
やはり玉ねぎDJ
DJとは調べたら音楽を絶え間なく繋いでいく役割とのこと、私は玉ねぎを袋詰めまで繋いだ。
そんな玉ねぎDJになってるつもりで、この日も真剣に選果に取り組んでいた。