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大感動で幕を閉じた、
田丸雅智さんのショートショートオンライン講座(全3回)の最終回。

みなさんの作品が素晴らしすぎて☆感涙(T_T)

田丸先生のコメント、すべてに大感動☆
(全部メモしちゃいました(^_-)-☆)

鋭い視点でキーワードを拾い上げては、
どんどん褒めてくださる。

誰もが書く楽しさ、
アイデアを生み出す喜びを体感できること
間違いありません。

テレビで拝見した田丸先生の感受性の豊かさに感銘を受け、
ぜひ直接学んでみたい!
絵本の物語を書くことにも役立つはず!と受講を決めました。

結果、大満足☆

今後はひとまず田丸先生の新刊『とっても不思議な創作ドリル』を使って、
独学でショートショートを楽しみたいと思っていますが、
対面での講座が再開されたら、また参加するつもりです。

作家としての魅力に加えて、
個々の才能の芽を伸ばす抜群の指導力☆
教員としても、作家のたまごとしても、
田丸先生から吸収したいことは山ほど。
知的で穏やかな雰囲気や、奥深い文才やパワーも
直接体感したいので(^_-)-☆

ちょっと長くなりますが、最終回に提出した作品を添えておきます。

田丸先生の講評は、答え合わせというわけではないですが、
後日改めて書きたいと思います。

お目通しいただけますと幸いです。

「 手ざわりが気持ちいい虫の声 ~ある父親の独り言~ 」
                 
今年の愛娘へのクリスマスプレゼントは、「手ざわりが気持ちいい虫の声事典」を予約済だ。今や「ざんねんな生き物図鑑」を追い抜き売上NO.1。“友だちもみんな持っているから絶対ほしい”と言ってきかなかった娘。

去年までは、虫は見るのもイヤ!テレビで見かけるだけで「ひゃー!」と悲鳴をあげていたというのに。最近では寝る前に、お気に入りの虫の声(もっぱらマツムシの声をベッドに持ち込み、頬っぺたをくっつけて気持ちよさそうに眠りについているらしい。

「触り心地が気持ちいい虫の声 エンジニア急募」そんな求人広告を、最近ネットや新聞でもよく目にするようになった。主な業務内容は、いろいろな虫の声を心地よい手触りに変換するというものらしく、特許を取得するほど優れた機械を使用するので、誰にでもできる簡単な仕事内容と記載があるが本当だろうか。ここまでタッチボイス産業が社会現象となると、生産が追い付かず人手不足なのは理解できる。ただ、そう簡単に職人になれるものだろうか、十分に新人育成しているのだろうか、いくつも疑問は残る。

さてそんな私も、長年勤務していたサイレント銀行から、タッチボイス業界のベンチャー企業に転職したばかりだ。いわゆるヘッドハンティングというやつで、今では世界中の虫の鳴き声を集めるため、世界中を飛び回っている。忙しくなり過ぎだが、給与も福利厚生も今まで以上だから仕方ない。
そろそろ思春期で「お父さんキモイ」と時々避けられるようになってきた娘の気を引くためにも、やめるわけにはいかない。

わが社では触れる虫の鳴き声だけでなく、食べられる虫の鳴き声や、香り付きのものまで、さらには虫だけじゃなく動物の鳴き声まで、今総力をあげて開発プロジェクトを同時に進めているところだ。ますます成長し続けるであろう我が社に届く採用エントリーシート数は相当数にのぼる。当然私自身も多忙を極める毎日が続いている

ここだけの話だが、私も自社の鳴き声アーム枕を愛用し、手放せなくなってきた。疲れがピークになったときは、スズムシの手ざわりが一番効く。水面をやさしく撫でるような感触がたまらなく気持ちいい。ただし油断しないでいただきたい。つい大事にすることを怠り、思わず虫の声を握りしめてしまったあかつきには、自分の声が丸一日その虫の鳴き声になってしまう。実際私も失態をおかしてしまったその日は、使いものにならず大変だった。

そう遠くない将来、人の声も手ざわりありきになるかもしれない。さぁクリスマスまであと1週間。声が重視される新しい時代の到来に備えて、今夜はカラオケで喉をならすとするか、部下(あいつら)をみんな引き連れて・・・・。


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