懐かしいフロンテクーペの思い出♪@山梨時代・思い切って良かったハナシ
その昔、お仕事で山梨県の、今は名前が変わってしまった塩山市に住んでいました。(今は甲州市の一部になってるようです)
駅前にある「いちやまマート」というスーパーから、当時住んでいたアパートまでは、上り坂を徒歩30分。
バスは1時間に1本で、終バスは夜8時。
駅前に行かなければお店は無し。当時まだコンビニが山梨にはありませんでしたし。(途中から1号店ができました)
そんな環境でお仕事していたので、買い出しは、休みの日に行くしかなかったのです。
しかも自転車だと、行きは一度も漕がずに行かれるくらいの下り坂なんです。
帰り道は、荷物あり、休みなしの上り坂でございました。
地元の方は、当時から(40年以上前なんですけどね)1人に1台は車があります、という環境でした。
で、とうとう当時一緒の寮に住んでいた、3歳年下の1年先輩Kちゃんが、免許を取って車を買おう!と言いだしました。
彼女のこの提案のお陰で、方向音痴、運動オンチ、家族も誰も免許を持っていない・・という環境のワタシも、免許を取ろう!という決心ができました。
独りだったら、絶対、無理だったと思います。
それで、仕事終わりなどに、二人で塩山教習所に通いました。
教習所で、はじめて『山梨に方言がある』ことを知って、いろいろビックリしたけれど。
そのハナシは、前に書いてありますが(こちらから)、とりあえず、四苦八苦のうえ運転免許取がれました~!
さて、どうやって車を買ったら良いかは、まったく見当もつきません。
でも、ここで有難かったことは。
一緒の寮にいた、そのKちゃんが、なんと実家が私と同じ神奈川の、同じ鉄道の隣の駅同士だったのですね。
これも今考えたら不思議なハナシなのですけれど。
わざわざ山梨県の、4人しかいないスタッフの中で、年も違うのに、ご近所さんだった訳なのです。
しかも、彼女のお父さんは、車関係のエンジニアのお仕事をされていて。
それで、娘の中古車を探す時に、私の中古の軽を、一緒に探していただいたわけです。
もう、色々な手続きや、保険などのことも、全部ひっくるめてお父様にお世話になりました★
まだ20代前半のワカランチンのわたし。
そうじゃなかったら、とても自力で車なんて買えませんでした。
で、やってきた車は、小豆色の47年型のフロンテ・クーペでした。
この車、結構今でもマニアには人気がある車らしいです。
買った時は、昭和56、7年くらいだったかな。
当時普通車は、10年越してると車検が毎年だったのですけど、軽は10年越していても変わりなかったのです。
いくら万円で買ったのだったか、あまり記憶には無いのだけれど、貯金も無かったし、14万くらいだったような気がします。
当時でもう10年くらい前の車だったので、説明書みたいなモノも無くて。
カーステレオもエアコンも無くて、ラジオは付いてるけど、調子が悪くて、放送が入りませんでした。
そして、360ccのツーサイクルでした。
車のコトは全然わからなかったので、言われた通りにやるしかなかったんだけど、バイクみたいな車だね、とよく言われました。
ガソリンだけじゃなくて、オイルも補充しないと、走らない車なんですよね。
なので、エンジン音もすごかったし、排気ガスも出たし、何しろ近づくとテレビに雑音が入るのですって。
実家に帰るとき、テレビの雑音で、あ、帰ってきた~!とわかるんだよ!と弟たちに言われました。
エアコン入れると、車が走らなくなっちゃうよ!と言われて、無しのままだったので、真夏は暑くて。
でも、窓全開にしてると、停まった時に排気ガスが入ってくるんですね。
渋滞して長く停まってると、排ガス自殺してしまいそうでした~。
なにより、水温が上がってきてしまったりするので、極力、渋滞する所には行かないようにしてました!
花火を見に行こうと思って、ひどい渋滞にはまったとき・・・・身の危険を感じて、Uターンして帰ってきたことがありますもん。
それでも、この車で40年前の真暗な中央高速をカッとんで、神奈川と山梨を往復しておりました★
かっとんで、というのは嘘で、気分ですけど。
だって、80キロ超えるとキンコン音が鳴ったし、それ以上だすと、ハンドルがぶるぶるし始めて、なんだか、車が半分になってしまうのでは?!という危険を感じたんですよね。
だから、中央高速走りながら、ときどき、後ろの座席に手を伸ばして、”後ろ、あるよね?”とマジに確認したりしてました★
まぁ、元々のデザインは有名デザイナーが設計した車だったらしいけれど、何せそんな事は知らないし、足元に雨漏りがするような、かなり古い(ちょっとボロな)車だったのです。
でもね、エンジンだけはしっかりしてたんですよ。
それだけは、Kちゃんのパパに頼んだのですもの。
どんなにボロでも良いから、高速道路往復できるエンジンのある、格安の中古の軽で、ってお願いしたので。
なので、本体は、たしかにちょっとガタが来てました。
最初から、鍵の調子がちょっと悪くて、ロックしたまま扉を閉める事ができませんでした。
お陰で鍵閉じ込める心配が無くて良かったのだけれどね。
でも、ある時、急いで乗ろうとしたら、ロックが出来なくなってしまって。
それどころか、ドア閉めても、開いちゃうのよ。
急いで出なきゃいけない時間だったので、とにかく開かないように、ガムテープで貼り付けて。
ところがね、目的地直前に、クランクしてる道があったのでした★
カーブを曲がった瞬間、ドアが~!!
でも、そこは小さな軽なので・・・必死に手を伸ばしてドアを引っ張って閉めた!
そこからは、ドアを抑えながら運転して、まぁなんとか目的地に到着しましたとさ~。
な~んてコトもありました。
結局、ドアの中のスプリングが折れていたそうで、修理してもらいました。
交差点で信号待ちしてる間に、エンストしてしまった事も何度かあり。
交差点で、うんともすんとも言わなくなる時のオソロシサ~。
あの時は、焦ったけれど、交差点のちょっと先に、ガソリンスタンドが見えていたので、そこまで押していったこともあったっけ。
360ccの小さな軽だったおかげで、サイドブレーキかけてなければ、外からハンドル持って、動かすことが出来たのでした★
その時は、バッテリーのターミナルが緩んでいたのでした。
そして、エアコンは無かったけど、何故か暖房も無くて。
いや、ホントはあったのだけど、スイッチがずっとわからなくて。
まる2年くらい、この車暖房が無いのよ~と言って、ひざ掛けかけて運転していました★
ところが、ある時、人を乗せて送ってあげていて。
その人が出てくるのを駐車場で待っていた時に。
足元のレバーとか、色々触ってみていたらね、座席がガターンと、倒れちゃったわけです。
で、あ~!っと思って、前のボタンにつかまったらさ。
ボタンを引っ張った感じになっちゃって。
ブァ~!!っと、温かい風が出てきました!
な~んだ、引っぱるんだ!
引っぱったら良かったのでした★(さんざん回したり押したりは、してみたのですけど)
それで、無事に暖房を使えるようになりましたとさ。
そんな車でございました。
いや、わたし自身が、あまりにも車を知らずに生きてきてたので。
だって、教習所に行くまで、ウインカーって、自動的に出るものだと思っていて・・・。
どうして車さん、右に曲がったり左に曲がったりするのがわかるのかしら~?って。
マジメに思っていたのでした★
この、初めて買った、マイカーの話をすると、リアルに車に友人乗せたりしてる時に、大変笑っていただけるのです。
が、どんどん長くなってしまいそう。
まだまだやらかした事が沢山あるので、続きは今度にいたします。
読んでくださって、ありがとうございました。
よかったら、また続きを読みに来てくださいね~!