デリカたちばなやのメンチカツ
メンチの話はシュビ3制作日誌の記事内に当時の時代感を伝えるものとして入れてたのですが、なんか開発室に置いてたノートの話をしてたのにいきなりメンチの話になるのも変だなあと思いなおし、せっかくなのでメンチだけ独立。親記事▼
以前、自分のYoutubeチャンネルの配信で仕事しはじめた頃やメサイヤ時代の話になり、ランチタイムにたちばなやに行って並んでメンチを買ってた話をしてるうちに懐かしくなって当時を思い出してのらくがき。
この絵の中に書いてある「たちばなやのメンチ」はこの頃のメサイヤグルメ(勝手に呼称)のうちのひとつ。
このメンチに出会うまでは、メンチカツは特に好物ではなく「トンカツより格下のひき肉入りコロッケ?」くらいの雑な印象だったのですが、このメンチはサクサク衣の中に肉汁じゅわ…っとしており肉感がすごく美味しすぎて私の中のメンチカツの認識を改めさせたすげーメンチだったんです。
しかも西麻布というオシャレな街の店とは思えないくらい安く、ボリュームの割に若者の財布に優しいお値段なのも魅力でした。
惣菜屋だったのでちょっと贅沢できる時はそれで一品追加ってのもできましたし、表のワゴンには大体100円でシーチキン缶セットが置いてあって、それも一緒に買っておくと数日に分けて1缶ずつランチが豪華になるという。
ランチタイムは近隣の主婦やサラリーマン、OLがレジまで行列になってて、私もその列にメサイヤ開発室の面々と一緒に並んで買いに行ってました。
記憶に残ってるのはカウンター奥の陽気なおばちゃんから
「お待たせいたしましたァン♪」とご機嫌な声をかけられて注文をし、受け取る時に「ありがとぉございましたァン♪」と送り出してもらえたこと。
そんな感じでメサイヤ時代のお昼の定番メニューでした。
その後、森ビルからメサイヤは撤収しましたが、「デリカたちばなや」はまだ営業されてると私のYoutubeチャンネルに来てくださった方から食レポいただきました。嬉しいなあ。
(引用了承済です、ありがとうございます)
その後
1993年初頭にフリーランスの自分は別のゲーム会社に呼ばれてメサイヤから去り、美味しかったメンチ生活はここまでとなります。
その後「アイアンジョーカーズ」という漫画を描いてた頃に「まんが道 藤子不二雄A展」へメサイヤ時代に上司だった斎藤智晴と二人で行ったことが当時の自分のブログ用に描いた絵に残っていました。
画像ファイル名に残ってた日付は2004年8月21日。
斎藤とは電話やチャットでやり取りは続いてましたが、以前のように毎日顔を合わせてるわけではなく直接会うのは久々で、藤子A展の帰りに斎藤から
「ありが、食いたいものがあるんだが付き合え」
と誘われ西麻布に行ってメサイヤが入っていた森ビルの裏のベンチでふたりでたちばなやのメンチを食べました。
おいしかった…あの時に食べたのが今のところ最後のたちばなやメンチです。
2023年8月現在、検索するとまだ営業されてるようなので、またたちばなやに行ってメンチカツを食べたいですね。
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