ドコモのahamo(アハモ)について語ろう
先日、ドコモより待望の料金プランが井伊社長より発表された。
ほぼほぼリーク通りの内容ではあったものの、大方の予想では従来通り「家族」「固定回線」「dカード」などの割引後の金額であったが、これを見事に覆すことになった。
ahamoとは
ahamoはドコモの新しい料金プランの名称だ。
単純に発表になった時、料金名にこれほどの発表をと思ったが内容を聞いて理解した。
これは新料金プランではあるが、サブブランドに近い新たなブランド戦略なのだと。
このプランの特徴として4G、5Gに対応していることも大きい。
既存プランでは5G機種を契約した際には5Gプランに変更することが余儀なくされる。(4Gプランのまま5G白ロムを使うというのは推奨・保証されていない)
これが5Gに変えるのがめんどくさいという理由であればそれを取り除くのもこのプランの目的にあるのではないだろうか。
ahamoのデメリットは?
料金が安いことに対する複雑な条件はないものの、いくつか従来どおりとはいかないことがある。
オンライン申し込み限定
このプランを利用するためには、オンラインから申し込む必要がある。
つまり、ドコモショップに駆け込んだところでこのプランを契約手続きはできない(※)
キャリアメールが利用できない
今まで使える@docomo.ne.jpのメールアドレスが利用できなくなる。
各種手続きやdアカウントをはじめ、ドコモのメールアドレスを多用している人はプラン変更前に注意が必要だ。
また、キャリアメールの良さの1つとしてあげられるのはプッシュ配信(LINEなどのように即時受信)できる点だ。
gmailどで代替すればいいだろうが、キャリアメールに慣れているとなかなか煩わしい。
特に、子育て世代は学校などからメールで情報が送られてくることも少なくない。
契約は「20歳以上」から
現状は中学生(13歳)以上であれば本人名義で回線契約を締結できる。
しかしながら、ahamoは20歳以上でないと本人名義での回線契約ができない。
ただ、未成年(20歳未満)を「利用者」として登録することは可能なので、未成年が使う場合には親名義で利用者を自分に設定すれば問題はない。
これに関しては12月中に発表される現行プランとの兼ね合いで大きく変わってくる。高校生以上で独り立ちして親を頼らない…という際にこのプランはなかなか使いにくいかもしれない。
MNPが必要
最初、これが一番戸惑うところだろう。
そしてこれこそが「実質サブブランド」と言われる核心ではないだろうか。ahamo独自のウェブサイトまで用意し、プラン変更のためサービス開始当初はMNPが必要になる。今後どのように変わっていくか分からないが、MNPが必要となればキャリアを乗り換えたことのない私はちょっとハードルが高いと感じる(実際はそんなに難しいものではないのだが)
しかしながら、2021年5月にはシステムを改修し、プラン変更を容易にできるようになるとのことなので期待したい。(逆にahamo→既存へもMNPが必要なのかは不明)
デジタルネイティブのためのプラン
発表でも触れられていたが、デジタルネイティブが使いやすい、分かりやすいプランだ。
彼らはオンライン申込を煩わしいとは感じず、LINEやメッセージツールを活用することでメールの必要性をそこまで感じていない。
だからこそ、デメリットはデメリットになり得ないプランであるとも言える。
ドコモ側は、対応にあたるスタッフの人的労力を減らすことでもコストダウンを図れ、メールの保存領域も減らすことができる。
(キャリアを変えても使えるようにしてほしいという要望もあるのでどうなるかわからないが)
※オンライン限定とは言えまるっきり放置するとは思えないので、別途手数料を取る形で代行や指南を行うと想定される
とはいえ、事実として山が動いた
発表前まではどうせいまいちなプランだろうと思っていた。
前述のとおり、20GB2,980円といっても結局は様々な割引を付与したうえでようやく達成する境地だと。
今回の発表はいい意味で予想を裏切る形になったし、この反響の大きさは月内に発表される「プレミア」ラインのプランにも影響するだろう。
私個人してはahamoを契約することはないが、業界に一石を投じるには十分すぎる一手になったことは間違いない。
現在、事前エントリ―を行いahamoを契約し、ポイント獲得申請することで dポイント(期間用途限)が付与されるキャンペーンを行っている。
単身・中容量を利用している方で、キャリアメールを最近使用してないなぁという方にはお勧めできるプランなので、まずはエントリーしてみてもいいのでは。