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【京都検定】京都散歩その5:京都紫野を歩く
第25回の京都検定2級の公開テーマが公式サイトに掲載されました。
【2級】 紫式部と京都
試 験 日:2024年12月8日(日)
ある程度想定はしていましたが、どの角度で出題されるのか。。。
試験日も発表されましたので、本格的に勉強を開始します。
京都散歩も、公開テーマに関することを少し意識して巡ろうかと思います。
今回はそんなテーマに縁のある紫野エリアを「雲林院、大徳寺、今宮神社、建勲神社」と巡ります。
紫野の地名の由来は、紫が高貴な色とされ、昔は天皇の離宮が営まれる風光明媚な地であったことからというのが定説のようです。
【2024年2月9日】
天気予報では晴れでしたが、天候がころころ変わり、たまに雪がちらつく一日となりました。
今回のスタートは「京都市営地下鉄烏丸線 北大路駅」です。
駅から北大路通を大徳寺方面に向かいます。
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北大路駅にはバスターミナルもあり、西大路方面あるいは河原町方面に向けていくつものバスが発着しています。
大徳寺は歩くと少し距離があるので、バスが便利です。
金閣寺や以前散歩した北野天満宮にもアクセスできます。
雲林院
北大路通を大徳寺前まで向かい、交差点を大徳寺と反対に進むとすぐに雲林院に到着します。
【臨済宗 雲林院】
雲林院は、平安時代の紫野の史跡である。この付近一帯は広大な荒野で、狩猟も行われていた。淳和天皇(在位823~833)は、ここに広大な離宮紫野院を造られ、度々行幸された。桜や紅葉の名所として知られ、文人を交えての歌舞の宴も行われた。後に、仁明天皇皇子常康親王(つねやすしんのう)に伝えられる。貞観11年(869)に僧正遍昭(そうじょうへんしょう)を招き雲林院と呼ばれ、官寺となった。寺としての雲林院は菩提講が名高い。歴史物語「大鏡」は、この菩提講で落ち合った老人の昔物語という趣向で展開する。「源氏物語」「伊勢物語」にも雲林院の名は現れ、「古今集」以下歌枕としても有名で、謡曲「雲林院」はそうした昔をしのんで作られている。
鎌倉時代には、雲林院の敷地に大徳寺が建立された。現在の観音堂は宝永4年(1707)に再建され、十一面千手観世音菩薩像、大徳寺開山大燈国師像を安置している。
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きれいです。
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紫式部が晩年を過ごした地といわれています。
光源氏が、逢ってくれない藤壺の態度が辛くて出家しようと、籠ったお寺として源氏物語「賢木」に登場するそうです。
近くに紫式部の墓伝承地があると記載されていました。
次回うかがいたいと思います。
大徳寺
北大路通に戻って反対側の大徳寺に向かいます。
雪がふったりやんだりの天候でした。
広大な敷地にたくさんの塔頭寺院があります。
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【学習ポイント】
宗派:臨済宗大徳寺派総本山
山号:龍宝山
ご本尊:釈迦如来
国宝:唐門、方丈
重文:狩野探幽の障壁画、勅使門、山門(三門)、仏殿・法堂
庭園:特別名勝庭園「方丈庭園」
天然記念物:イブキ、総見院のワビスケ
メモ:
豊臣秀吉が織田信長の葬儀を盛大に挙行し、その菩提寺として総見院を建立、以降武将による塔頭建立が相次いだ。
「曝凉」貴重な宝物の虫干しが行われ、約百点の名宝が掛けられる。
十月第二日曜日
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大仙院(だいせんいん)は、京都府京都市北区にある臨済宗の大徳寺内にある塔頭寺院です。永正6年(1509)に大徳寺76世住職大聖国師(古岳宗亘(そうこう)禅師によって創建されました。
古岳宗亘和尚は、後柏原天皇や一条房冬、三条公兄らの公家、六角貞頼、小原定保らの武家の帰依を受け、大永2年(1522)に後柏原天皇から仏心正統禅師の名を賜り、天文5年(1536)には後奈良天皇から正法大聖国師の号を請けておられます。
大仙院では開祖古岳宗亘禅師のあと、大林宗套、笑嶺宗訴、春屋宗園、古渓宗陳といった名僧が続きました。また大仙院は、茶の湯を大成された利休居士が、生前から親しく詣られたところとして有名です。
利休居士を中心とする茶人の系譜からは、歴代和尚がたと密接なつながりがあったことがわかります。
大仙院には、室町時代随一といわれる庭園、方丈建築、襖絵など、高い評価を受けている貴重な文化財があります。
襖絵は相阿弥、狩野元信、狩野之信といった室町時代の巨匠が手がけた作品で、室町時代の雰囲気を今日まで見事に伝承しています。
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臨済宗大徳寺派。大徳寺塔頭。1608年(慶長13)、前田利家の夫人松子(芳春院)が玉室宗珀を開山として建立。前田家の菩提寺。絹本著色多賀高忠像・大燈国師墨蹟を蔵す。境内には芳春院尼・前田利長・利常などの前田家霊屋があり、近衛家の墓もある。客殿背後の庭園は市内でも珍しい楼閣山水庭園で、「飽雲池」と称し、杜若や睡蓮が美しく映える庭である。1617年(元和3)、横井等怡と小堀遠州の作と伝える。打月橋で結ばれ池中に立つ二重楼閣建築の呑湖閣は春屋宗園の昭堂で、庭と同年の建築だが、現在の建物は1804年(文化1)に再建されたもの。金閣・銀閣・飛雲閣と並んで京の四閣と称される。
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真珠庵
大徳寺ができる前に、この辺りに紫式部が生まれ育った家があったとのことで、「紫式部産湯の井戸」がのこっていると言われています。
大徳寺塔頭。開祖は一休禅師。永享年間(1429-41)に創建されたが、応仁の乱で焼失、1491年(延徳3)墨斎和尚、堺の富商祖渓宗臨が再興。方丈(重文)に一休和尚の像(重文)を安置。
襖絵「山水図」「花鳥図」は曽我蛇足の筆で、現存する襖絵では最古といわれる。
庭園(史跡・名勝)や茶室庭玉軒(重文)がある。真珠庵の庭園は、生け垣を背景に小さな石が七五三の組み合わせで配置された枯山水。玄関の飛び石も七五三の配置。露地には室町時代の四角燈籠。
正親町天皇皇后化粧殿を移建した通仙院(重文)。
庫裏(重文)等、絵画、墨蹟等多くの重要文化財を保存している。
(申込により参拝可能)
建立:1429~41年
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今宮神社
大徳寺から今宮門前通に出ると、楼門がすぐそこに見えます。
朱色の門がタイミングよく晴れた空に映えます。
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一度迂回して東門に行きます。
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あぶり餅 本家 根元 かざりや
朝食とらずに歩いていたので、おなかがすきました。
ご参拝前に名物の「あぶり餅」をいただきます。
実はこれが目的だったりもします(;^_^A
東門参道に2軒向き合って「あぶり餅 一和(一文字屋 和輔)」と「あぶり餅 本家 根元 かざりや」さんがあります。
迷ったすえ「あぶり餅 本家 根元 かざりや」にうかがいました。
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空いている時間帯だったのか、すぐに暖かい席に案内していただきました。
(お会計済ませたら大行列になっていましたので、ご参拝のかたは時間に余裕をみたほうが良いかと思います。)
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寒い日は温かいお茶がありがたい。
お餅がこんがりと焼かれていて、外側はパリパリしています。
そこに甘じょっばい白みそのたれが後を引くおいしさです。
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見た目よりもあっという間に食べれる量です。
一人前お願いしました。本数は11本でした。
これで疫病退散できます!
ご参拝
あらためてご参拝です。
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少し軽くなった様な。。
いや、軽くなった!
「重軽石(おもかるいし)」
まず軽く手の平で三度石を打ち、持ち上げると重くなり、再度願い事を込めて三度手の平で撫でて持ち上げる。
軽くなれば願いが成就すると言い伝えられています。
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【学習ポイント】
ご祭神:東御座 事代主命(ことしろぬしのみこと)
中御座大己貴命(おおなむちのみこと)
西御座奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)
創祀由緒:平安建都以前より、疫神を祀る社があったといわれる。
正暦五年、都の悪疫退散を祈り御輿を造営し紫野御霊会を営んだ
のが「今宮神社」の起こりである。
メモ: 三奇祭の一つとされる「やすらい祭」
「玉の輿」の語源となった桂昌院
建勲神社
今宮門前通を北大路通まで戻ると、目の前が船岡山です。
平安京は四神相応の地に造られたとされています。
(京都検定3級の過去問には、ほぼ毎年出題されてました。)
東に清き流れがある(蒼龍)、南が広く開けた湿地帯(朱雀)、西に大きな道が続く(白虎)、北に高くそびえる山がある(玄武)といわれており、船岡山はその北の山にあたります。
北参道を上らずに船岡北通を進むと建勲神社の大鳥居に到着です。
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大鳥居をくぐるのはあとにして、そのまま鞍馬口通まで出て遅めのランチに向かいます。
本日は京都でも超有名なカフェ「さらさ西陣」さんにうかがいます。
こちらは別の記事でご紹介します。
「トルコライス」おいしかった~
ご参拝
ランチを終えてご参拝です。
建勲神社には二度目の訪問ですが、前回は北参道から登ったので、大鳥居からは初めてです。
私のプロフィールのアイコンと写真は、建勲神社で撮影したもので、神社の佇まいと船岡山からの京都市街の景色がとても気に入りましたので、使用させていただいております。
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北参道からはずっと坂道を登っていくのですが、大鳥居からは急な階段を上っていきます。
息が切れる(運動不足)
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織田信長公三十六功臣のうち十八功臣の額が飾ってあります。
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【学習ポイント】
ご祭神:織田信長、織田信忠
由緒:天正十年の本能寺の変ののち、豊臣秀吉が正親町天皇の勅許を得て、船
岡山を織田信長の霊地と定めたことに始まる。
メモ:織田信長ゆかりの「義元左文字(重要文化財/京都国立博物館に寄
託)」「薬研藤四郎(写し)」を所有
【以前いただいた御朱印】
以前ご参拝したときにいただいた御朱印です。
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桶狭間の戦いで織田信長が今川義元から奪い取ったという「義元左文字」。こちらは宗三左文字となっています。
所持者の変遷から三好左文字、宗三左文字とも呼ばれるようです。
前回は大きな入札案件の対応を始めるときに訪れていて、こちらのお守りをいただき無事に落札しました。
それ以来仕事用のバックにつけてます。
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黒にしました
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おわりに
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
船岡山、紫野周辺は見どころも多いのですがそれほど混雑しておらず、のんびりと京都散策ができるエリアでした。
源氏物語ゆかりの場所でもありますし、京都観光のルートに加えてみてはいかがでしょうか。
それてはまた。
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