見出し画像

時間がない、なぜか得点が伸びない方 のための効率的なTOEIC勉強法

こんにちは。ありちゃんです。
Twitterから見に来てくださった方も、noteから見つけてくださった方も本当にありがとうございます。
このnoteは無料版のものです。
40日間学習相談付きの有料版(1980円)を活用すればもっと勉強時間を短縮できそうだなと感じたら、有料版を活用してください。
ただ、有料版は一人一人にしっかりと手助けできるように3人から最大5人までにしか販売しないので、お気を付けください。

また、このnoteは三万字をこえるのでみなさんが必要だと思った章、それか太字だけ読み進めて頂けば大丈夫です。

目次

1. この商品をつくったわけ

2.この商品の認識

3. TOEICの概要

4.各パートの解答のコツ、勉強方法

5.各 パートの目標点ごとの正解数の目安

6. 独学でも高得点を取ることは可能か

7. 伸びる人・伸びない人の決定的な違い

8. 理想の学習ロードマップ

9. NG教材

10. 精読について

11. 800点以上を目指す方へ

12.文法解説

13. 時間に余裕がある人、英語力を高める勉強をしたい人

14. 学習相談の利用の方法

15. さいごに

1 この商品をつくったわけ



先ほど少し説明させて頂いたので、読み飛ばして頂いても結構です。

この商品を作った理由は主に三つあります。

一つ目の理由は、実際に私がTOEICの勉強を始めたばかりの頃、何が正しいのかさっぱりわからずにYouTubeやブログを読み漁っていた際に(こんなことに時間を費やすくらいなら正しい情報を信用できる人から買えたらいいのに…)と強く思っていたこと。

二つ目の理由は、社会人、編入試験のためにある程度のスコアをとらなければいけない大学生の方たちのような時間がない方たちの力になりたいと強く思ったこと。

三つ目の理由は、まだTOEICの勉強を始めたばかりの方たちがTOEICスクールや教材、コーチングなどであまりにも高額な金額でお金を取られているのを見て、常に疑問に感じていたこと。

これらの理由は、私自身も、TOEICの勉強を始めたばかりの際に、アフィリエイト目的のブログの情報に惑わされ、お金と時間を無駄にしたこと、自分が大学受験の本番でA→E判定ということなど、これまでの失敗や疑問から生まれました。




2.このnoteの認識


このnoteにはTOEICを無駄なく目標点を達成することができる方法と教材の効率的な使用方法など自分なりにまとめた1冊です。

初めに理解しておいてほしいのですが、本書はこれを知るだけで一気に目標点を達成!英語力が嘘のように上がります!といったような胡散臭い魔法のようなものをお教えするものではありません。

社会人、編入生の方たちのような時間があまりない方たちが効率の悪い勉強をせずに、効率よくTOEIC目標点に達するための著書となっております。

また他にも英語は好きだけどTOEICは好きじゃないから遠回りせずに、さっさと必要なスコアをとって終わらせたい!
どうせ勉強するなら無駄なことをせずに最短の方法を知りたい!
という方にもぴったりです。


つまり時間と情報の価値を理解していて、日ごろから効率よく生活している方、どうしても自分や家族の為に遠回りせず、目標点を獲得したいという方たちへのものとなっています。

多くの記事やサイトでは、自分のサイトから入会して貰えるとサイトの作成者に収益が入るためスタディサプリがやたらとおすすめされていたり、同じ理由で色々な教材がおすすめされているというのが現状です。

TOEICで目標を無駄なく達成するためには、必要な最小限の教材を使い込むことが最も効率がいいという事実は情報発信者の利益のために隠されていてあまり明るみに出ることがありません。

有料版が高いと感じた方もいるのではないでしょうか?

しかし学生のアルバイトだとしても時給千円だとすると1,2時間の労働でこの商品を購入することができます。社会人の方だともっと少ない時間で購入することができますね。

ブログを読みあさったり、YouTubeで動画をたくさん見るなどして自分で情報を集める時間、不必要な教材を購入してその教材に費やすお金が必要なくなるとしたらかなり安いと思いませんか?
ここまで読んでいただいてまだ高すぎると感じる方は有料版を購入して頂かなくて大丈夫です。

TOEICスクールなどの相場を考えると圧倒的に安価だと思いますし、私の利益よりも、本気で頑張る方を応援することが目的なので、学習相談付きの有料版を購入できるかたは、3人から多くても5人までと考えているため、丁寧に対応することができると思います。

自分の利益よりも周りに勉強している人すらいない中、右も左も分からずTOEICの勉強を始めた時の自分と同じような人の助けになりたい、時間がない中、全力で努力する人が間違った情報に惑わされ時間を無駄にしてほしくないという思いからこの商品を作りました。

「TOEICにはスタサプが一番!」
「TOEICのスコアは努力しないで簡単に上げることができる!!」

などの魅力的なフレーズで宣伝している広告がたまに流れていますが、効率のよくない努力をしていては時間を無駄にするだけではなく、時間がかかるため、本来ならその勉強時間なら目標を達成できていたのに諦めてしまうという結果になってしまいます。

正しい情報と正しい努力さえすれば、英語の才能は全く関係なく、だれでもTOEICで高得点を取ることは可能です。

長く話しましたが、この1冊で、『TOEICの概要』、目標を達成するための『戦略』、『必要な教材とその使い方』、『具体的な勉強方法』が学べる、私の持てる経験と知識全てを投じた1冊となります。

「買って後悔した」そんなことを思わせないためにも、2020年の11月にTOEICで850点を取得してから一年以上かけてコツコツと作りました。

3.TOEICの概要



まず、最初にTOEICの概要説明から入ります。

TOEICをすでにある程度は勉強してきていてどこのパートにどういう問題がでるのかを把握していらっしゃる方は読み飛ばしていただいて結構です。次のパートごとの勉強方法から始めてください。

・TOEIC LRとは

英語のコミュニケーション能力のうち「Reading(読む」「Listening(聞く)」という二つの力を図るためのテストです。
点数は5点刻みで表示されますが一問あたりの点数は明確に決まっているわけではなく、統計処理によって点数が発表されます。

リスニングセッションは約45分・100問、リーディングセッションは75分間でマークシート形式です。

・パート1
【出題数】 6問
【解答時間】 一問につき約5秒
【内容】 問題用紙の各写真一枚につき四つの説明文が読まれ、その中から最も適した描写を説明している選択肢を選ぶ。

・パート2
【出題数】25問
【解答時間】一問につき約5秒
【内容】質問と選択肢は問題用紙に書かれていない。問題(一文)と選択肢(三つ)をすべて耳でのみ聞き取り解答する。パート2のみ、選択肢は三つだけ。

・パート3
【出題数】39問(会話が13セット このうち3セットはグラフィック問題←写真を見て答える質問が1セットのうちに1問含まれている。)
【解答時間】各設問につき約8秒。グラフィック問題は約12秒。
【内容】2人、もしくは3人の会話と、その会話に対する設問が3問放送される。その中から最も適切なものを選ぶ。



・パート4
【出題数】30問。(会話は10セット。10セット中2問はグラフィック問題。)
【解答時間】各設問につき約8秒。グラフィック問題は約12秒。
【内容】パート3とは異なり英文を読む人は一人。それ以外はパート3と変化するところはない。


・パート5
【出題数】30問。
【解答時間】リーディングセッション75分間のうち目安は10分以内。
1問5秒~30秒(平均20秒)
【内容】一か所が空所になった英文を読み、そこに入れるのに最も適切な語句を一つ選ぶ。



・パート6
【出題数】16問。4文書に設問が4つずつ。
【解答時間】1文書2分30秒以内。パート全体で約10分。
【内容】4か所が空所になった長文を読み、各空所に入れるのに、最も適切な語句または、一文を選ぶ。(1つの文章4問のうち1問は文を一つ選んで挿入する問題)



・パート7
【出題数】54問。1つの文書。
シングルパッセージ(SP)10セット各セット2~4問設問が。
2つの文書。ダブルパッセージ(DP)2セット。各セット設問が5問つき。
3つの文書。トリプルパッセージ(TP)3セット。各セット設問が5問つき。
【解答時間】各設問につき1分~1分30秒。パート全体で約55分。
【内容】一つまたは複数の文書と、それに関する設問を読んで4つの選択肢から最適な答えを一つ選ぶ。設問は各セットにつき2~5問。

4.各パートの解答のコツ、勉強法



・パート1
〇音声を聞く前に写真を必ず確認する。
〇どういう人がどこで何をしているか、持っているものなどが正解になることが多いのでその情報と主語に続く動詞の部分が一致するかを意識する。
〇正解の選択肢は婉曲的な表現ではなくストレートに描写しているものが多い。写真に写っていない名詞が聞こえた場合も、迷わず除外してよい。

【勉強法】パート1を勉強するとしたら、ディクテーションが一番効果的だと思われます。

公式問題集を解いてから、見直しする際に一問ずつ聞きながら、聞こえてきた音声をすべてメモし、聞き終わった後に答えと照らし合わせ、どこが聞き取れなかったのか、なぜ聞き取れなかったのかを理解し、繰り返し聞きましょう。

しかし、特別にパート1を勉強する必要はないです。その理由は、100問中6問しかないので費やした時間と点数の伸びが割に合わないこと、パート1、2を勉強しても3、4が伸びることは考えにくいからです。

理想の流れとしては、パート3,4の勉強を行って言ってある程度英文を聞き取れるようになってからパート1のコツを意識しながら演習を重ねていくという方法が最も効率的な学習方法だと考えられます。



・パート2
〇前提として完璧に聞き取る必要は全くないということを理解してください。

パート2はテクニックを知りその使い方を演習で身に着けることで、高得点が取れます。またあまり聞き取れなかったとしても、もともと選択肢が3つしかないので、テクニックを用いて選択肢を一つ削れば、あとは2問のうちから選べることから、正解する確率がほかのパートより高いです。本番では割り切って次の問題に進みましょう。

〇最初の疑問視を含む数語が解答や解答を絞り込むカギとなる。



質問文の冒頭(5W1H)を聞き取ることができたらもうそれ以降の質問文をきかなくても解答を導き出すことができる問題が多々あります。具体的な例を挙げると、Where is my bag?(私のバッグはどこですか?) という質問に対して、YES,NOでは答えることができないですよね。そこで選択肢の中にYES,NOで答えている選択肢はすぐに正解から除外することができます。また、どこ?という場所を聞いている質問に対して、時間(火曜日ですon Tuesday)が答えになることもあり得ませんよね。このようにパート2では、冒頭の部分を聞き取るということが非常に重要なことになります。



〇出題者の意図も考慮する。

テクニックを知識として理解し演習を通して身に着けることですでにこれを読んでいる方の目標点が600~750点ならばパート2は目標点に届くと思います。TOEICの問題はリスニングが苦手な人がついこれが正解なんじゃないかという選択肢を選ぶようにできているのでそれらを避けることができればさらに正答率を上げることができます。これも後でお伝えするので、一緒に見ていきましょう。



【勉強方法】パート1と同様、優先的にパート3,4を勉強しましょう。そして、聞けるようになってきたら、身に着けた知識を演習していくことで身に着ければいいです。



・パート3
〇問題文を聞く前に設問のみを必ず先に読む

3つ目の設問のあとに約8秒間(グラフィック問題の後は約12秒)の間を利用して次の会話が始まる前に設問のみを読んでどういうことが聞かれているのかということを把握する。設問の主語にも注目しましょう。男の人は何をした?や女性はどうして電話をかけたのかなどの主語に着目し、その主語にあったひとが話している内容に注目することでぐっと回答しやすくなります。

〇答えがわかったらマークシートに答えを塗るのではなくペケをつけるくらいにしておきましょう。パート3と4はいかに先読み→質問を聞く→選択肢をみて解答用紙にチェックをするという流れを崩さないことが重要となります。一秒でも時間を節約し、パート4の最後の問題が終わってから約一分間時間があるので、その時間を使って一気に塗っていきましょう。

とにかく一番重要なのは先読みの時間を確保することだということです。



〇パート3,4には二つの種類の問題があります。

設問を見て、複数にヒントがちりばめられているものと、一文のみが解答の手がかりになるものがあるので設問をみて判断しましょう。

前者は少し聞き逃したとしても全体の話の流れから判断することができますが、後者の問題はその1文を聞き逃してしまったらもう答えることが難しくなってしまうので、先読みの時点で後者のタイプに気付き意識して聞くようにしましょう。

その人がそこの施設に訪れた目的やその人がどの業界で働いているかは比較的ヒントが問題文のあちらこちらにちりばめられている場合が多いですが、その男の人が女の人に何をするように提案したかなどは答えとなる一文を聞き逃したらもう解くことができません。問題をといて見直しする際にはその問題がどちらのタイプなのか、どこに解答の根拠となるヒントがあったのかまで確認することをお勧めします。



【勉強方法】まずは上記のテクニックを用いてパート3の問題を解くときには必ず最初に先読み→問題を聞く→選択肢を吟味して問題をとくという手順を必ず守るようにして取り組んでください。一回聞いた後はディクテーション→テキストを見てわからない単語と表現を確認→文を精読→日本語訳をきちんと確認→聞き取れなかったところと音のつながりを確認→シャドーイング→の手順で勉強していきます。ただ正直言って最初はディクテーションに取り組んで最後に音の連結を意識しながらシャドーイングに取り組んでいただければ順番はあまり関係ありません。ディクテーション、シャドーイング、精読のやりかたはまた後で詳しく記します。



・パート4
〇パート3と同様先読みをしマークシートも答えがわかっても完全に塗るのではなくあとでわかるように解答用紙にしるしをつけておくくらいにしましょう。

〇設問の順番とヒントの順番は同じ。

最初の質問に対する答えは約15秒以内に聞こえてくるといわれています。もし、しばらく聞いても答えがわからない場合は割り切って次の問題に集中しましょう。



〇言い換えられている表現が正解になることが多い。

放送された単語や言い回しがそのまま答えになることもありますが、ほかの言葉を別の言葉で言い換えた表現を含んでいる選択肢が解答につながることが多いです。これはリーディングのパートでも同じようなことが言えます。



【勉強方法】勉強方法はパート3と全く同じです。えっそれだけ?お金を払ってnoteを買ったのに何か特別なことをしなくていいの?と感じた方がいるかもしれません。でもこれが一番重要で効率的なのです。

実際私自身も英語の勉強を始めて七か月目(リスニングの音声を聞き始めて四か月目)のTOEICで450/495点をとることができました。特別な勉強は一切していません。

Twitterで様々なレベルの方を見ますが、高得点者ほど公式問題集を使ってひたすらシャドーイングをしますが、(もちろん早さを早くして行います)長い期間勉強しているにも関わらず700点くらいの点数、ひどい場合はもっと低い点数の方たちは、公式問題集以外を教材だったり、すぐにできた気になって新しい教材に手を出す、努力しているつもりでも時間をかけてシャドーイングができていない傾向が強いです。新しい教材を買いたい気持ちはわかりますが、勉強をはじめたばかりの頃こそ必要なものだけを購入し、ひたすら同じ問題をやりこみましょう。



・パート5
〇選択肢を見て英文を読む必要があるのか読まなくても解けるのかということを判断する。

まず、最初にどの問題を解くときにも必ず設問から確認してください。パート5を全文読んで時間内にこたえることができるのは900点以上をとれる実力がある人だけです。ゆくゆくその解き方を目指すのはいいと思いますが、今はなるべく時間をかけずに900点を取れる人でも時間が足りない人がいるパート7に一秒でも時間を多く残して取り組むことを意識しましょう。



〇問題を分類する方法をしり、パターンにあった解き方をする。

あとでより詳しく説明しますが、パート5の問題は大きく分けて三つに分類することができます。

読まずに解くことができる問題

判断が必要な問題

読まなければ解けない問題



〇読まずに解く問題は五秒以内で答えられるように意識して時間を稼ぐようにする。

読まずに解く問題は解き方のパターンが決まっていてそれを知り演習をとおして身に着けていけば安定して点数を稼ぐことができます。



・パート6
〇設問から文を読まなくても正解がわかる問題と文を読まないと正解がわからない問題かどうかを判断する

なんだかさっきと同じことを読んだようなきがするとおもった感が鋭い方もいるのではないかと思います。正解です。パート5で説明した読まずに解く問題と読まなければいけない問題と全く同じです。パート6はパート5(文法問題)とパート7(長文問題)が組み合わさったようなパートだということを意識して問題に取り組んでみてください。



〇内容を把握し上から順に解く

もし一問目が独立型であるとしても飛ばして読むことはあまりお勧めしません。

これには二つの理由があります。話の大体の内容がわかっていないと文選問題を解くことができなくなってしまうということ、また内容が分からないと語彙問題を解く難易度も上がってしまいます。そのため、1,2問目までは文章を読むことを私はお勧めしています。



〇文選択問題は最後に取り組む

四つの各文書一題につき挿入する文を選択する問題が出題されます。先読みの時点で選択肢の文を読むのではなく、文書を読み終え話の内容を大まかに理解してから解くことをお勧めします。文選択問題が1~3問目にあるとしても変わらず最後に説くことを習慣化してください。



・パート7
〇文書と設問のタイプを見極めて解ける問題に一問でも多く取り組めるように時間配分を意識する。

パート7に取り組むうえで意識してほしいのが、英検と違って受験する人のレベルの差が激しいため、同じパートの問題でも簡単に解ける問題と上級者向けの問題がちりばめられていることです。完璧を目指すのは、すでに900点代を取得していて990点を目指している方だけでいいと思います。一問でも解ける問題に出会うために700点までは難しいタイプの問題は全く目を通さずに適当にマークをつけて次の問題に進んでもらって構わないくらいパート7の攻略は難しいです。

解答しやすい問題と解かずに捨ててもいい問題の区別は後程説明するのでその時に一緒に確認していきましょう。

〇文を読みながら答えになりそうな部分を探していく。

これも後程詳しく説明します。



〇設問と選択肢を丁寧に読んで言い換えた表現に注意して解く

TOEICは言い換え表現が頻繁に出題されます。同じ単語が含まれているからという根拠で解答として選ぶのではなく設問と選択肢を正確に理解しましょう。



5.各パートの目標点ごとの正解数の目安



「正当数目標点 600点  700点  800点

パート1    4問   5問   5問

パート2    16問  18問   20問

パート3    24問  27問   31問

パート4    17問  20問   24問

パート5    20問  22問   25問

パート6    9問  10問   12問

パート7    33問  38問   43問」
引用 
ロバート・ヒルキ、相澤俊幸、ヒロ前田 『TOEIC L&Rテスト 直前の技術』株式会社アルク 2018年



TOEICは一問何点と明確に決まっているわけではなく100%と正しいわけではないので、あくまでも模試を解くときの目安として活用してください。

私が基礎のみを三か月集中的に勉強し、TOEICの問題形式を知ってから初めて解いた公式問題集の得点は、リスニング65/100 265~335点 リーディング67/100 280~365点で合計が545点~700点でしたが、リスニングは何言っているのか全然わからなかったですし、もちろんリーディングもパート5で時間をかなり消費し、長文も難しくて趣旨もあまりわかっていませんでした。しかし、そのくらいの手ごたえでもこれくらいの点数を取ることは可能なのです。なので、皆さんが模試などに取り組むときに全然わからなくて落ち込んでしまう必要は全くありません。時間のない方が多いと思うので、落ち込む時間を復習する時間に当てましょう。TOEICは英検と違って初心者から超上級者まで幅広い層の受験者がいるのでその分、問題にも難易度のばらつきがあります。あなたが解けなくて落ち込んでいる問題は、800、900点台の上級者でも頭を悩ます難しい問題かもしれません。解けなくてもしょうがない問題を気にするのはやめましょう。一番大事なのはどうして間違えたのかを考え復習して次に同じような問題に出くわしたときに解けるようにすることが一番大事だということを頭に入れておいてください。

6.独学でも高得点をとることは可能か



結論から言うと、もちろん可能です。TOEICとはどのようなテストか、高得点を取るためにはどう勉強していけばいいのかを分かっている方は短期間で高得点を取得することができます。

これはあくまでも個人的な意見ですが私は、TOEICは独学だと難しいという印象がこんなに広まっている理由をそういう印象を抱いている方が多いほうが得をする人が大勢いるからだと考えています。

正直に言うと、このテストは他の英語系の試験(TOFEL、IELS等)と比べると難易度は低く、どの教材を使っていようが、どんなに効率が悪かろうが、ある程度までなら点数を伸ばすことができるのではないかと思っています。特に学習を始めたばかりの方は点数の伸びをすぐに感じることができるでしょう。

しかし、全員がこのことを知っていたらスクールや教材は必要なくなりますよね。

それを防ぐためにTOEICは独学では難しいという考え方が広まっているだけで、実際は皆さんが想像しているよりも簡単なテストなので安心してください。

そのため、こういった利益重視のサービスや、ブログの情報などに惑わされずに、必要な教材だけで勉強していく方が、短期間で高得点を取ることができます。

本当にそうなのか?と不安に感じる方は、Twitter上にいらっしゃる1年以内に800点以上を取得した方々に「もし一からTOEICの勉強するとしたら、800点を取得するために10万円以上するスクールに入りたいか、必要な教材を丁寧に繰り返して勉強していくのとどちらを選ぶか」と、質問してみてもいいかもしれません。

ただ、アフリエイト目的でほかの解答を進めてくる方も中にはいらっしゃると思うので、答えを選ぶ際には、その人に得なことがあるかどうかで判断しましょう。



7.伸びる人・伸びない人の決定的な違い



まずは伸びる人の考え方、勉強の仕方についてまとめていきます。



伸びる人の考え方

〇完璧を求めない。

〇自分を客観的にとらえることができる。

〇少し取り組んだくらいで常に結果が出るとは限らないことを理解している。

〇落ち込むだけで終わるのではなく自分で原因と対策を考え実践する。

〇明確な目的をもって教材を買う。

〇最初の2~3か月は徹底的に発音、単語、文法に時間を当てる。

〇英文を理解するために必要な文法力とパート5に必要な文法力は異なることを理解している。

〇同じ教材をやりこむ。

〇漠然と速読のための勉強をしない

伸びない人は上記の特徴の逆の人です。



ここでは

〇完璧を求めない。

〇自分を客観的にとらえることができる。

〇明確な目的をもって教材を買う。

〇最初の2~3か月は徹底的に発音、単語、文法に時間を当てる。

〇英文を理解するために必要な文法力とパート5に必要な文法力は異なることを理解している。

〇漠然と速読の勉強をしない

という、5つが特に重要だと私は考えるので順番に説明していきたいと思います。



〇完璧を求めない。

最初の完璧を求めないということは点数だけでなく学習を継続していくうえでもかなり大切になってきます。

先ほども記しましたが、TOEICは初心者~上級者の方が同じ問題に取り組むので簡単なものから上級者でもとけない難しい問題があったりと問題のレベルにかなりの幅があるため、わからない問題は潔く諦め、解ける問題を一問でも多く正解しなければいけません。

また、完璧を求める人ほど理想と現状の自分にギャップを感じ、途中で学習することをやめてしまいます。



まず英語の学習自体に終わりはないのでTOEICという試験の本質を常に意識しながら学習していきましょう。



〇自分を客観的にとらえることができる。

どの分野においてもそうですが、自分を客観的にとらえることができる人は短期間で成果を出しやすいです。その理由は、自分の現状と必要な努力量を正確に把握することができると学習の妨げになる気持ちの上下がなくなり、自分が成長するためにやらなければいけないことや時間を考えることができるからです。

反対に、なぜか自己評価が高い人ほど自分に必要なことを理解していなかったり、なぜこんなに勉強しているのに結果が出ないのか悩み途中で挫折してしまう可能性があがってしまいます。継続できたとしても努力の方向性の違いから効率は良くないので短期間で望んでいる結果を出すことは難しいと思います。



〇明確な目的をもって教材を買う。

少しイメージをしにくいかもしれませんが、具体例を挙げると、TOEIC用の単語を覚えて単語みてすぐに意味が分かるようにすることで、英文を読むスピードを上げたいから金のフレーズを買う。TOEICのパート5の問題のパターンを知り、演習をしたいから文法特急を買う。といった風に教材を購入する際に明確な目的をもって買う人は、あまりやりこんでいないにもかかわらず、ほしいからという理由だけで買うことをしません。

絶対にただほしいからという理由だけで教材を買うなとは言いませんが、自分の目的がTOEICで目標点をとることであるならお勧めしません。効率的な方法ではないということを十分理解したうえで判断してください。



〇最初の2~3か月は徹底的に発音、単語、文法に時間を当てる。

比較的短期間で得点が伸びる人と伸びない人の一番の違いはここだといっていいかもしれません。この段階をおろそかにするということは、今後の英語学習がテニスが上手くなりたいのに卓球ラケットを使って一生懸命練習するくらい非効率的なものになります(笑)

バカげていると思いますよね。でもこれくらいリーディング、リスニングの勉強の効率が落ちてしまうので確実に2~3か月は基礎だけに取り組んでください。

英語の基礎を身に着けるには長い年月がかかりますし、容易なことではありませんが、TOEICに必要な基礎力は十分これくらいの期間で養うことができます。

基礎力を養ってからTOEIC対策をしていくことで、少なくとも600点台で躓いてしまうなんてことはなくなるでしょう。



〇英文を理解するために必要な文法力とパート5に必要な文法力は異なることを理解している。

これは実際にTOEICの勉強に取り組まないと気が付くことが難しいですが、接続詞と前置詞の見分けだったり、文の構造から選択肢を選んだりする問題が多く、これらを集中的に勉強したからと言って英文を読めるようになるわけではありません。

意外かもしれませんが、パート5の文法のレベルはセンター試験の方が明らかに難しいと思います。

パート5は、覚えなければならないこともかなり少なく、英文を理解するために必要な文法を勉強していれば、解答のコツを知り練習していくことで、正確に時間をかけずに解けるようになります。しかし、パート5の勉強を集中して行ったからといって英文を読めるようにはなりません。詳しくは後程説明させて頂きますが、このことを頭入れておいてください。



〇漠然と速読のための勉強をしない

まず前提として、TOEIC900点を取得している方であってもリーディングの問題をすべて解ききっていない方もいます。すべての問題を解ききるということは、皆さんが想像している以上に難しいことだということを頭の片隅に置いておいていただきたいです。最終的にそのレベルを目指すのは全く問題ありませんが、今はまだ早いのではないかと思います。

各得点率の分布でいうとTOEICで900点以上の方の割合は約3%といわれていますよね。

その上位3%の方たちですらできないことを、勉強を始めたばかりの状態で目指すのは学習の継続の妨げになりやすいので、まずは自分に合った目標を立てて頑張りましょう。



また、英語をはやく読むためには単語、文章を理解するための文法力が必要です。

これらのいずれか、または複数の要素が欠けているから英文を早く読めないのであって、やみくもに長文に取り組んだところで英文を早く読めるようにはなりません。

例えば、ほとんどの部分を日本語に訳して読んでしまうから早く読めないという方がいますが、そういう場合は、主に英語を英語のままイメージでとらえるための英文法の知識が欠けていることが原因であると考えられます。早く読めないから早く読む練習をするのではなく、早く読めない原因を考え、それにあった対策をしていきましょう。



8.理想的な学習ロードマップ



学習ロードマップを説明する前に、まずは目標を達成するためにどれくらいの学習時間が必要なのかを確認しましょう。

これは現時点でどれくらい勉強すれば目標点を達成できることができるかを記した表になっています。大体これくらいの時間はかかると思ってください。例外は先ほども記しましたが、大学受験の期間をしっかり勉強して8割以上を安定して取れていた人はかなり早く結果を出すことができると思います。本番で運がよければもしかするとこの表に記してある時間よりも短時間で達成できるかもしれませんが試験を受けるのに一回7810円(税込み)と高額なので、目標点を達成するのに必要な時間よりも多く勉強した状態で受験することをお勧めします。

また、実際に本番を経験するために受験するのもいいかと思いますが、問題用紙を持ち帰れないため見直しができないこと。どの問題を間違えたかわからないことなどのデメリットとメリットを比較して7810円があなたにとって安く感じるか、高く感じるかをきちんと考えて決めてください。

例外で上げた以外の方は現時点で250点程の実力だと思っていたほうが挫折することなく勉強を続けられると思います。この表で示している時間よりもかなり勉強しているのに、600点台付近で伸び悩んでいる方も一緒に基礎から見直していきましょう。つらいかもしれませんが、このままだといくら勉強しても結果がついてこないので一緒に頑張りましょう。

初心者から500点、600点を目指すのであれば約450、700時間かかると書いてあります。

個人的な理想は先ほどから言っている通り、600点までは基礎だけでとれるくらい徹底してほしいのですが、途中で受験をする場合は目標点が500点である場合、400時間は発音、単語、文法に費やし、残り50時間をこの商品で説明していることをよく読んで公式問題集に取り組んでください。

目標が600点ならば4~500時間は基礎に取り組んで残り時間で公式問題集に取り組んでください。

人によって目標点を達成するまでの学習時間に差があること、勉強の仕方や期間(一日30分×30日よりも一日1時間×15日のように短期間で詰め込んだ方が定着しやすい+復習に費やす時間が少なくて済む)などによって変わってくるので多少の増減はあると思いますが、学習相談を利用してくださっている方は一緒に話し合って考えていきましょう。

学習相談を利用なさらない方は、時間で考えた方がいいかもしれません。なぜかというと、どんな人でも自分の能力を最大の状態で見積もってしまう癖があることが、研究で明らかになっています。私たち人間は基本的にそういう一面を誰しもが持っているので、なにか客観的に判断できる材料を使って決めて頂きたいです。



勉強順は、

1 発音、単語、文法2~3か月は必須

2 TOEIC用の勉強

3 公式問題集&見直し

4 Ⅼシャドーイング Rパート5は文法特急、パート7は通読

ザックリ分けるとこのような手順です。

一つ一つ具体的に説明していきます。



1 発音、単語、文法2~3か月は必須

1に時間をかけすぎだと感じてしまうかもしれませんが、短期間で高得点を取る人ほど1にきちんと時間をかけ、いくらやっても低い得点、またはリーディングが全然伸びない人は1をできているつもりで全くできていません。ここの段階をおろそかにするメリットは全くなく、むしろデメリットばかりなので、英語学習を始めたばかりの方は必ず2~3か月は時間をかけてください。



発音



発音は、まず最初にyoutubeで各音を発音するコツ、方法をさっと学んでから英語喉という教材を使って練習するのがおすすめです。

私が「英語喉」をお勧めする理由は主に2つあります。

1つ目は、英語喉は英語を発音するために一番重要なのは喉だということを説明している数少ない教材だからです。発音に関する教材は多々ありますが、ほとんどの教材が発音する際の口の形を重視して指導しています。しかし、英語の発音で一番重要なのは喉です。

また、学校では教えてくれない(ほとんどの教師にそれを教えられるほどの英語力がないため)日本語と英語の決定的な違いを学び、発音を練習することができます。



2つ目は、著者が実際にこの教材を用いながら各発音を説明してくださっている動画をyoutubeですべて無料で見ることができるからです。動画で説明を見ながらだと、本を読むよりもわかりやすく、コスパもかなりいいです。書籍をみるまえにyoutube上で練習し、動画だけで充分だなと感じるなら書籍は買わなくていいと思います。



英語喉はこれまでの常識を覆すようなものなので、初めのうちは自分ができているかわからないと思います。初めに英語と日本語を話す際の喉の使い方の違いを練習していくのですが、人によってはコツをつかむのに時間がかかるかもしれません。

初めの1~2週間は、あくびエリアとげっぷエリアで声を出すための練習に取り組んでいただくと思いますが、今まで取り組んだことのない作業だと思うので難しいし、自分が正しくできているのかと不安を感じると思います。

英語発音専門ドクターDイングリッシュというチャンネル名で活動しているDr.Dさんの【格段に上手くなる】英語の「喉」の使い方という動画でとてもわかりやすくあくびエリアについて説明をしてくださっているので、あわせて勉強するのがおすすめです。

私は、この動画のおかげであくびエリアを使った声の出し方を理解することができました。



最後に発音はすぐに身につくものではなく、長い年月をかけて練習をしていくものなので、短期間で完璧を目指すのはやめましょう。



単語



単語は「金のフレーズ」一冊で大丈夫です。

TOEICではただ単語を覚えるだけではなく、単語をみて一瞬で意味がわかるくらいに仕上げることが必要になります。

そこまで仕上げなければならない理由は主に三つあって、

一つ目は、リスニングでは、問題が一回しか読まれないから

二つ目は、リーディングでは、問題量が多いから

三つ目は、パート5では30問中約10問の語彙問題が出題されるから

です。

リスニングでは、問題が一回しか読まれませんし、リーディングでは問題数が多く、どちらの場合でも、試験中にこの単語の意味は何だったっけ…?と考える時間はありません。

また、パート5では約10問が語彙問題で構成されていて、英文を読めること以前に単語を知っていないと正解する事がかなり難しくなってしまいます。

早く目標点を達成したいのであれば、やみくもにいろいろな単語帳に手を出すのはやめて一冊を何十週も周回してください。

もう一つの注意点は、記憶に定着しやすくする、英語になれるためにできる限り音声と合わせて勉強することです。

Abceedというアプリで無料で音声をダウンロードすることができるので必ず合わせて使用するようにしてください。



文法



この段階では、TOEICのパート5をとくための文法ではなく英語を理解するための文法を勉強してもらいます。その理由は大きく分けて二つあります。

一つ目は、パート5を解くための文法を学んでも英文を読めるようにはならないから。

二つ目は、自粛期間で受験者のレベルがあがり難化傾向だから。

です。



パート5では、主に品詞を判断する問題が出題され、空欄にあてはまる選択肢を文型などから判断しますが、いくらこの訓練をしても英語を読めるようになるのは難しいです。

口で説明するだけでは納得できない方もいらっしゃると思うので日本語を使って一緒に考えてみましょう。



例題

1 かれの()仕事はトイレ掃除です。

選択肢 a 定期的にb を規制するc 規則性d 定期的な



2 かれは()人だ

選択肢 a たよるb 確実にc 依存d 信頼できる



答えはもちろんわかると思いますが、着目していただきたいのは答えを出す方法です。



1が、仕事を説明する形容詞、2が、彼を説明する形容詞が必要だということが、文型から判断できると思います。実際に文を読まなくても解ける問題は、このように文型を見て答えを一瞬で判断します。

しかし、どの要素が欠けているかなどをみて判断していくだけでは文を読めるようになるとは思えませんよね。



また、最近はTOEIC自体が難化傾向にあり、特にパート5ではすぐに解ける問題のパターンが減りテクニックだけで解ける問題が減っています。以前はテクニックだけで選択肢を一つにまで絞れる問題が数問ありましたが、テクニックを使っても選択肢が二択までにしか絞ることができず、そこから文章を読んで適切な選択肢を選ばなければ解けない問題が増えてきました。

そのためパート5のための文法だけを集中して勉強したところでかなり早い段階で得点を伸ばしにくくなります。英文を読めなければ、パート5の正答率が下がるだけではなく、パート7の問題に太刀打ちできないので初めに英文を読むための文法を一緒に勉強していきましょう。



おすすめの文法書の種類

英文を理解するための文法を学ぶためには、基本的に問題演習メインではなく、文法解説がメインのものをお勧めします。個人的にはキク英文法、一億人の英文法、関先生の世界一わかりやすいTOEICテストの英文法を選んでおけばがっかりすることはないと思いますが、これらの文法書以外でも構いません。



文法に取り組む際の注意点

一日2、3個の文法項目にとりくんでください。また、一周ですべてを理解しようとするのはやめましょう。基礎に取り組む期間中で何周もして知識を定着していくものだということをよく覚えておいてください。



文法書の取り組み方

勉強全般にいえることですが、勉強する際は「想起」と「言語化」を意識しましょう。

想起とは、思い出すこと。言語化とは自分の言葉で説明する事です。

ただ読むだけだとインプットの勉強にしかなりません。

有名な心理学者のヘルマン・エビングハウスの忘却曲線では20分後ですら42%忘れるといわれていますね。

映像記憶などの特殊な能力を持っているごく一部の方は別ですが、インプットだけでは、基本的にすぐ忘れてしまいます。そのため、一般的な人が効率的に勉強するためには、「想起」、「言語化」を意識しなければいけません。

やり方はいろいろあると思いますが、ここでは私が取り組んでいる方法をご紹介します。

あくまで一つの例なので、必要がないのであれば読み飛ばして頂いてもかまいません。

簡単に説明すると、

① 1~2週目はさらっと押さえておきたいところを確認する。(受動態はbe 過去分詞であらわされるくらいの感覚でいいです)

② おすすめしたイングリッシュおさるさんの【99%の人が勘違い】英文法20選【完全イメージ化】やこの教材の12文法解説で押さえておきたいポイントをまとめる。

③ 付箋にポイントをまとめ文法書に貼り文法書をアウトプットの教材に変える

④ 自分の問題に取り組みながら何周も文法書を周回



例えば、私が不定詞の項目を文法書で学ぶとします。私の場合は文字を書き込める付箋を用意して文法書を自分用の問題集に作り変えます。

12の文法解説で不定詞の押さえておきたいところを記してありますが、私が不定詞の項目で押さえておきたいことは、

To doの形で名詞的、形容詞的、副詞的な役割をすること

名詞的、形容詞的、副詞的など各役割の見分け方

原形不定詞(make O doのようなOに~させる)との違いはなにか

動名詞と不定詞のちがい

の4つです。

なので、各項目を説明しているページの前半部分にそれぞれ、

To doの形でどのような役割を果たすのか?

名詞的、形容詞的、副詞的など各役割の見分け方は?

原形不定詞との違いはなにか?

動名詞と不定詞のちがいはなに?



というような問題を書き付箋を貼ります。このページを開いたときは必ずこの問題に取り組むことで、ただ書いてあることを受動的な読むインプットの勉強だけでなく、想起と言語化もしっかりと含まれた主体的なアウトプットの勉強に変わります。

この問題が解けなかった場合は、つぎに解いたときには正解できるように元々文法書に記載されている例文や解説などを丁寧に確認していきましょう。



あくまでも一つの例ですが、少しでも皆さんのお役に立てたら光栄です。



ほかの方法で勉強するにしても、想起(思い出すこと)、言語化(自分の言葉で説明すること)する機会を増やすことを意識して勉強してください。





2 TOEIC用の勉強

ある程度、基礎を身に着けることができてきたと思うので、ここからはTOEICのための勉強に入ります。この段階で行って頂きたいことは二つあります。
 一つ目は、各パートの説明や、TOEICのyoutubeなどでさらっと確認してください。
 二つ目は、文法特急を一周してざっとパート5で出題される問題の解き方のコツを把握しましょう。

この段階では、軽くこういう問題が出題されるということをインプットするだけで大丈夫です。パート5の対策だけおさらいしておきましょう。アウトプットの練習は次の段階で十分に行っていくので心配しなくて大丈夫です。









3 公式問題集&見直し

ここからは公式問題集に取り組んでいきましょう。初めて取り組むので、高い点数がとれなくて当たり前です。リスニングは、ほとんど何を言ってるかわからない、リーディングは、30~40問間に合わない人もいるかもしれません。
しつこく何回でも言いますが、まだできなくて当たり前です。
この段階で公式問題集に取り組む主な理由は、できないことをできるようにするために、シャドーイング、パート5、精読、通読で使用する質の高い問題を確保することであって高得点を取ることではありません。

落ち込む時間はもったいないので、その分復習に時間を費やしましょう。

見直しの手順についてリスニングとリーディングにわけて説明していきます。



リスニング



Lだけで400点を超えるくらいになるまでは、パート3、パート4の問題をすべて見直しするつもりで見直しに取り組むことをお勧めします。それは、全問正解していたとしても自分で思っている以上に聞き取れていない単語や音のつながりがあるからです。



1 もう一度問題を解く&答えを確認

2 紙に聞こえてくる文をすべて書く。分からないところは途中で止めて何回でも繰り返す。

3 2で自分が書いた紙と答えの原稿を一語一語確認していき聞き取れなかった箇所、間違えていた箇所をチェック

4 問題文を精読、意味を理解

5 シャドーイング (シャドーイングが厳しい場合は、原稿を見ながら音声と一緒に音読を挟んでも大丈夫です。)あくまでも目安ですが、一問につき100回程取り組めば原稿を見ないでシャドーイングできるようになると思います。



パート1、2はディクテーションをしてから分からない箇所があればシャドーイングをする、2だけは、どのタイプの問題だったか(yes, noで答えられる問題だったか、問題の最初の疑問詞だけで正解できたか)などを確認してください。



リーディング



リーディングもリスニングと同じように、初めのうちはすべての問題を見直しするようにしましょう。

見直しする手順は

1 すべての問題をもう一度解く

2 一問一問精読、あいまいな箇所の和訳を確認する

3 間違えた問題の分からなかった原因を考える(学習をはじめたばかりの方はしなくて大丈夫です。)

4 音読



リスニングとあまり勉強方法に差はありません。

リスニングで行っていたシャドーイングが音読に変わったくらいの変化です。

音読まで必ず取り組みましょう。

しかし、音読の効果が最大限に得られるのはある程度発音の仕方、英文の構造と意味をきちんと理解していることが必要になります。

そのため、必ずきちんと復習してから音読に取り組まなければならないということに注意しましょう。
一問につき明確には決まりはありませんが約20回以上は音読に取り組んでいただきたいです。



4 各パートの対策へ Ⅼシャドーイング Rパート5は文法特急、パート7は通読



シャドーイング

シャドーイングを一問一問丁寧に取り組んでいってください。すべての問題のシャドーイングがおわってからは、先読みと本番への練習を兼ねて何回かリスニングの問題だけ取り組んでみましょう。



文法特急

パート5は、主に文法特急を何周もしてどのような問題が出るのか、その問題はどうやって解くのかなどを無意識のうちに行えるようになることを目指して取り組んでいきましょう。無意識に行えるようになるためには、まずはルールを知り、それを意識しながら実践していかなければいけないので、慣れるまでは常に頭を働かせながら勉強していく必要があるので注意が必要です。

問題パターンごとに分かれていると思うので、先ほど文法の勉強方法で説明した想起と言語化を意識して取り入れてみるといいかもしれません。



通読

ある程度基礎を固めたうえで通読がTOEICで目標点を取るために最も重要な勉強だといえるかもしれません。
通読を行う理由は、主に本番形式に慣れて実力を最大限に発揮すること、高得点者の(パート7が解ける)状態を再現することの二つです。

二つ目の高得点者の状態を再現する事が特に重要だと私は考えています。



少し話がそれますが、皆さんは高得点者がどういう人たちか考えたことはありますか?

私はTOEICの勉強を始めた一年以上前からどうして短期間で高得点を取る人がいるのか、高得点をとれる人はどういうことを考えて問題を解いているのかをずっと考えていました。

科学的根拠はありませんが(いつかアンケート機能を使って統計を取ろうと思います。)、個人的に高得点者には三つの特徴があると私は感じました。

一つ目は、謙虚なこと

二つ目は、基礎に重点を置き、一つの教材をやりこんでいること

三つ目は、パート7の文書を読んでいるときに大体答えが分かっているということです。

 高得点者ほど謙虚な傾向が強いのは、ダニングクルーガー効果というレベルの未熟な人ほど実際の評価と自己評価のズレがあり、自分を過大評価する傾向があることが心理学では説明されていて、高得点者はその初心者の域を出たため自分を客観的に見ることができるようになったのではないだろうかと考えています。気になった方は、ダニングクルーガー「効果」で調べてみてください。
二つ目の理由についてはすでに説明したので、ここでは省略します。

三つ目が一番気になりますよね(笑)

英検、TOFEL、IELSなどほかの資格を通してすでにかなりの実力があってTOEICの対策をほぼ行わないで高得点を取る人は例外ですが、TOEICで高得点を取得している方たちの大半が問題を解きながら大体答えが分かっている場合が多いです。

他試験から流れてきてあまり対策しなくても高得点を取れる方たちはべつにして、高得点者は、言語化できている方は少ないですがたくさんの問題をこなした経験と先読みによって無意識のうちに、文章の構成を見ただけで大体の解答の根拠を見つけることができます。
皆さんはこの方法が一番手っ取り早いと思うので、通読を通して意識的にこの解答の根拠を見つける訓練を行っていき高得点者を疑似再現することを目指していきましょう。

選択肢を先読みする理由を一緒に考えてみましょう。

先読みをする理由は、選択肢にあらかじめ目を通しておくとどういうことを読み解けばいいのか事前に分かった状態になるため解答しやすくするためだと考えられますよね。

先読みだけでも答えを導き出す手掛かりにはなりますが、これに加えてどういうことが答えになりやすいのか、どこに答えがあるのか大体見当がついていればさらに正解数を伸ばすことができそうだと思いませんか。
パート7には、文書の目的やその文書はどこで見られそうか、その店がどこに位置しているか、その店の改修工事はいつおわるのかなどキーワードに対してのもの、特定のセリフに対してそれはどういう意味か、文をどこに挿入するか、特定の単語と同じ意味のものを選ぶなど限られたパターンの問題しか出題されません。
また、問題パターンだけではなく、答えになりそうな内容も類似している場合が多いです。
例えば、 who is Sara?と設問で聞かれている場合サラがどういう仕事をしているかということが解答になったパターンに私は少なくとも10回以上遭遇しました。
そのため、本番と同じ会社が作っていて問題のレベルと傾向が本番に近い公式問題集を使って通読することでコツをつかめるようになり、二回または、三回分の模試を通読することで700点以上を狙うこと実力はすでについています。

ある程度の基礎を身に着けている場合、純粋な英語の力だけで解答を導き出すよりも通読を通してTOEICのための勉強を集中して行ったほうが圧倒的に短期間で得点を伸ばすことができます。

皆さんの一番大切な目標は、TOEICで目標点をとることなので、ある程度基礎ができたら英語力で得点を伸ばすことよりもTOEICの勉強に集中しましょう。

9.NG教材について



基本的に○○するだけで目標点達成、簡単に目標達成、短期間で英語がペラペラになるというようなキャッチコピーのものは、おすすめしません。

そんな方法が実在するのなら他の教材と同じように気軽に買えるような値段設定で販売することはまずありえないからです。



また、ここで繰り返し何回もお伝えしているように一つの教材を繰り返し何度も勉強することを推奨しているので、NG教材は目的もなく新しく買った教材、模試○○回分などの量を売りにしてる教材です。

10.精読について



精読とは文章を文法などに注目してじっくり読んでいくことでリーディング力を向上させるための勉強方法です。

精読を行う目的は主に、文法知識のふりかえり、英文の構造を理解、音読やシャドーイングの効果を高めることがあげられます。

やり方は、英文の中の

S 主語 動作を行う人やもの、動作

V 主語の動作や状態を表わす動詞

O 動作の対象となる語

C 主語あるいは目的語を補う語

にそれぞれ自分でしるしなどをつけたり、関係代名詞や不定詞が名詞、形容詞、副詞のどの用法で使われているかなどを考えながら読んでいくことです。

しるしは何でもいいですが、主語には_、動詞には‗など統一してしるしをつけましょう。

また、精読をする際には文型を意識して取り組んでください。

My dream is to marry someone という英文を例にしましょう。

My dream=S

Is= V

to marry someone= C

となりこの英文がSVCという形だということが分かりますね。

このように取り組んだ模試の問題をすべて精読していきましょう。



11. 800点以上を目指す方へ



TOEICで800点をとるための方法は基本的にこれまでお伝えしてきた勉強法とやることは変わりません。かわるところは、

金のフレーズ→黒のフレーズ

公式問題集をつかって通読→精選問題集をつかって精読

公式問題集でのシャドーイングの速さを1・2倍で行う


の三点のみで十分です。

黒のフレーズは語彙力を強化することで英文を読む時間を短縮することだけではなく、パート5の語彙問題の強化にもつながります。

精選模試で通読することは、わたしたちの普通の基準をあげることで本番を焦らず平常心でとけるようになることを目的にしています。また、普段から本番よりも難易度が高く、質が高い問題に取り組むことで英語力の向上も兼ねています。

シャドーイングで扱う教材の速度を1.2倍にするのも、精選模試を使って通読する目的と同じです。また、それに加えて試験会場によって聞き取りやすさがかなり違うためその対策も兼ねているのです。



これだけでいいの?と思った方がいるかもしれませんが、これだけで大丈夫です。

これまで私がお伝えしてきたとおりに勉強してきた皆さんなら、すでに800点を取るために必要な読解に必要な文法力もついているので、あと必要なのは皆さんの中の”普通”の基準をあげて本番で実力を発揮するための工夫をするだけです。

正直、世間だとTOEIC800点は高く評価されていますが、英語力という観点からみると世間の評価よりも大したことはありません。

これは実際に800点以上をとった多くの方がTwitter上でつぶやいていますし、私自身が850点を取得した際も自分程度の実力でこの点数を取得していいのかと思いました。(笑)

また、TOEIC850点以上で海外駐在が可能なレベルだといわれていますが、大半の場合がそんなことはないと思います。

一つ勘違いしてほしくないことは、私がここでいいたいことがTOEIC批判でもその人を否定することではなく、英語力がそこまでなくても取得することができるので、皆さんが思っているよりも壁はなく、方向性のあった努力を継続することで必ず達成できるということです。
学習を始めて2~3か月の段階で分詞構文の本質は同時に起こっている、または続けておきている。仮定法の本質は現在の妄想などの文法知識をすでに学ばれていて数カ月学習を続けてきたみなさんの方が英語をよく理解できているかもしれません。

あまり難しくないのに高く評価してもらえるのなら、利用した方がお得ですよね。

12. 文法解説



この章では、最初の三か月で頭に入れておいてほしい英語を理解するための文法について説明していきます。ここの文法はTOEICのパート5にも役に立ちますが、あくまでも英語を理解するためのものだという認識で勉強していってください。

また、学習ロードマップで紹介したイングリッシュおさるさんの「【99%の人が勘違い】英文法20選【完全イメージ化】」という動画で扱われていることはここでは省略するので、先にイングリッシュおさるさんの動画を見て勉強してください。

主に、文法には名称がありますが、実はこういうものだというところいうことをわかりやすく説明しようと思います。


SVOCについて



SVOCとは、それぞれ

S 主語 動作を行う人やもの、動作

V 主語の動作や状態を表わす動詞

O 動作の対象となる語

C 主語あるいは目的語を補う語

具体的な文法項目でその文法項目がどの要素になりえるかということを説明していきたいと思います。



節と句



節や句のどちらも「二語以上の語から成り立ちそれぞれ名詞、形容詞、副詞の役割をするもの」です。

節と句の違いを見分けるには、「それに主語と述語が含まれているかどうか」で見分けることができます。



名詞



名詞とは、「ものやことの名を表す語」です。普通、集合、物質、抽象、固有などの種類がありますが、可算名詞と不可算名詞のちがいを抑えて、あとはひとつひとつ覚える必要はありません。可算名詞と不可算名詞のちがいはおさるさんの動画で確認してください。

S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)の中で、名詞はS、O、Cの役割を果たします。

具体的には、

Sara(S) gives(V) a dog(O) to her.



Sara(S) is(V) a teacher(C).

この二文では、Sara dog teacherが名詞として使われていますが、SVOCがどういうものであるかを意識して考えると役割がそれぞれ違うことに気が付くのではないかと思います。



形容詞



形容詞とは、「名詞の性質や、状態を修飾するもの」です。修飾とは、くわしく説明する部分のことを言います。つまり、形容詞は名詞のみを修飾するので名詞を説明するものと覚えておいてください。

Sara is beautiful.

Beautifulが形容詞です。Sara(名詞)がどんなひとであるのかということをBeautiful(形容詞)で説明しているのがわかりますよね。

形容詞は、名詞の前か後ろに置くことができます。

その違いは、一語の形容詞が名詞にかかる場合は名詞の直前に、ほかの語句を伴う場合は名詞の後ろに置きます。

I have a friend angry with his father.

ここでは、angry friendではなくfriendの後ろにanrgyを置いていますね。

形容詞は、名詞を詳しく説明するものだということ、ほかの語句を伴う場合と一語のみの場合で形容詞を置く位置が変わることを覚えておいてください。



副詞



副詞とは、「名詞以外を詳しく説明するもの」です。また、副詞はSVOCのどれにも当てはまりません。

形容詞だけではなく、副詞も修飾し、句や節、そして文自体も修飾します。

文自体を修飾するというのは、少しイメージしにくいと思うので例文を書いておきます。

Fortunately, I passed all exams. 幸運にも、私はすべての試験に合格した。

「幸運にも」の部分がなくてもこの文にはすでに主語(I)、動詞(passed)、目的語(exams)が含まれていてSVOの文が成り立っています。

しかし、副詞を見るたびにどれを修飾しているのか判断する必要はなく、副詞が名詞以外のものを詳しく説明する事だけは押さえておいてください。



代名詞



代名詞は「名詞の代わりになるもの」です。主格、所有格、目的格によって変化をするなど難しそうに聞こえますが、文によって、主格(主語の役割)、所有格(形容詞の役割)、目的格(目的語の役割)を果たす場合に名詞の代わりとなるものの形が変わるというだけです。
SVOCでは、S、O、Cの役割をします。名詞の代わりとなるものなので、名詞と同じ役割をするということを覚えておいてください。



動名詞



動名詞は、「動詞が名詞になったもの」です。名詞と同じように主語、補語、目的語になります。



不定詞



不定詞は、to doまたは、一部は動詞の原形、(使役動詞、知覚動詞と一緒につかわれるto抜きの状態)で名詞、形容詞、副詞の役割をするものです。それぞれどの役割をするのか判断するのによく、すること、するためになどの意味で考えると説明されますが、個人的にはお勧めしません。

文の構造を把握して、不定詞がどのような働きをしているかを考えるようにしましょう。

To study English is fun for me.

I have time to fix the car.

I was shocked to know the true.



各例文で使われている不定詞がどの用法で使われているかわかりますか?

よくいわれている日本語訳を当てはめずに一緒に見ていきましょう。



To study English is fun for me.

To study English / is / fun /for me.



To study English →主語(S)

is →動詞(V)

fun →補語(C)

for me →修飾語(M)

名詞、形容詞、副詞の中でSの役割を果たすものがどれか覚えていますか?

そう。名詞です。つまりこの文で使われている不定詞は名詞的用法だということが分かりますね。



I have time to fix the car.

I / have / time /to fix the car.



I →主語(S)

have →動詞(V)

time →目的語(O)

すでにSVOの要素がそろっていますよね。つまり、ここで使われる不定詞は名詞的用法以外だということが分かります。

もし友人が時間あるんだよねといった場合みなさんならどう感じますか?

どんな時間?何をする時間?と気になりませんか。

その時間を説明するためにここではto不定詞が使われてるので、名詞を説明する用法。

つまり、形容詞的用法ということが分かります。



I was shocked to know the true

I /was /shocked /to know the true



I →主語(S)

was →動詞(V)

shocked →補語(C)



to know the trueはshockedを説明しています。

形容詞を説明するもの、つまり、副詞的用法ということが分かりますね。


もう一つここでおさえておいて頂きたいことは不定詞と動名詞との違いです。
不定詞と動名詞との違いは、不定詞が未来、+なこと、動名詞は過去、-なことを表しているということ、動名詞は前置詞の目的語になるが、不定詞はならないことと抑えておいてください。



分詞



分詞とは、わかりにくいかもしれませんが、「名詞を説明するもの」

つまり、形容詞と同じ働きをします。

現在分詞と過去分詞がありますが、現在分詞(doingの形)はまだおわっていない「進行」、「継続」を表し、過去分詞は、自動詞では「完了」、他動詞では「受動態」という意味で名詞を説明します。



受動態



「誰がその動作をしたのかを隠したい」または、「強調する」

隠したいのか、強調したいのかはそれを誰がしたのか明記されているかされていないかで決まります。

The guiter was broken

The guiter was broken by Ami



二つ目の例文には、by○○という形で誰がそれをやったかということが書かれています。つまり、この二つ目の文がだれがやったかを強調しています。



関係詞



名前は難しいですが、覚えておいてほしいことは「二つの文を繋いで形容詞として名詞を説明すること」です。

関係詞には、関係代名詞や関係副詞などがありますが、それぞれ関係詞節の中で名詞の働きをするもの、副詞の働きをするものということを抑えておいてください。

関係詞は難しいというイメージを持っている方が多いかもしれませんが、「二つの文を繋いで形容詞として名詞を説明すること」ということを頭に入れながら実際に関係代名詞が使われている英文をみてみると以前よりも理解しやすいのではないでしょうか。



13.時間に余裕がある人、英語力を高める勉強をしたい人



まず前提として最初の数か月を文法の勉強に当てて一通りの文法事項をすでに理解されている方向けの内容となっています。とりあえずこの商品を購入してTOEICでできるだけ早く目標点をとることが一番大切な目的だとしている方はこういう方法もあるのかあくらいの気持ちで読んでください。

基本的にTOEIC用の教材を使って勉強することが一番効率のいい方法ですが、退屈すぎてもう耐えられないと思った方や、学生の方でTOEIC用の勉強に十分時間を割いているけどまだ時間が余っているから英語に触れていたいという方向への勉強法になっております。

主に私が個人的におすすめするのはこの三つです。

・多読
・オンライン英会話
・海外ドラマ鑑賞
しかし、三つとも間違ったやり方をすると学習としても意味のないものになるどころか学習意欲も失われているのでそれぞれメリット、注意点を一つずつ説明していきます。

多読のメリット
〇英文を英語のまま理解できるようになる。(和訳しながら読むことを減らせる。)
〇本を読むだけで英語の勉強になる。
〇読むスピードが上がる。

しかし、多読を行う際には必ず注意しなければいけないことが一点あります。それは、

自分のレベルにあった本を多読教材として選ぶという点です。

読みながら文の内容をあまり理解できない、単語がわからないものが多いものは明らかに自分のレベルにあっていません。読めない文を読めるようにするのは“多読”ではなく“精読”の分野なので必ず簡単なもの(わからない単語が1ページに3語程度を目安)に多読する教材を選びましょう。

よく多読をする際には海外の子供が読むような絵本から始めることを推奨しています。私はこの多読をするための教材のレベルを見誤ってしまい、やっているつもりになって時間をかなり浪費してしまったので皆さんは気を付けてください。絵本から初めていささか簡単すぎると感じた方は、一つ上のレベルの洋書を読んでみて十分内容を理解できると感じた場合のみその教材を使って多読学習をしていきましょう。
また多読をする際はなるべく英文を日本語に直して読まないように意識をしてください。日本語に直さないと理解できない場合はその教材はあなたのレベルにあっていないということを意味します。英文を英語のまま理解できるようになるということが多読学習の目的であるということを忘れないようにお願いします。

オンライン英会話のメリット

〇文法知識の定着
〇リスニング力の向上
〇アウトプットの学習に最適

オンライン英会話のメリットはかなりあります。しかし、個人的には最低でもTOEICで700点とれるくらいの実力がついてから取り組むのがベストではないかと考えています。私がそう考える理由は二つあります。

まず一つ目の理由は外国人講師は相手が初心者でも比較的はやい速度で英語を話す点です。

ネイティブスピーカーが話す速度はTOEICで比較すると最低でも1.25倍~1.5倍といわれています。私はTOEICのリスニングで450点(495点中)をとった後オンライン英会話に挑戦しましたが、全く聞き取れませんでした。

まだ納得できない場合は、あなたが外国の方と日本語で話す場面を想像してみてください。イメージの中で普段の会話より明らかにわかるくらいゆっくりと話していましたか?

私たちは自分で思っているより、ゆっくり話すということに慣れていません。まだイメージできていない方は、Youtubeで速度を調整し、0.5倍速で動画をご覧になってみるとより理解しやすくなるかもしれないので試してみてください。

そしてゆっくり話すことになれていないのは外国の方も同じです。

二つ目の理由は、オンライン英会話は使う教材よってアウトプットの割合が低いのでいつまで続けてもスピーキングが伸びない点です。特にみなさんが使うであろう初心者の方向けの教材は基礎的な文法事項の説明が含れていると思うので何か特定のテーマの沿って話すという機会はあまりありません。まずはオンライン英会話を始める前に瞬間英作文等の教材を用いて中学生レベルの英文を時間をかけずに言えるように勉強をしてください。



まとめると、オンライン英会話自体はとてもお勧めします。しかしTOEICの勉強と同様に、段階を踏んでから挑戦しないと聞けない、話せない時間がひたすら続くだけのかなりきついものになってしまいます。

学習の初めの方から導入すると挫折してしまう確率がとても高いです。あくまでも基礎があるということが前提となることを忘れないでください。

海外ドラマ

海外ドラマのメリット

〇実際に使われるフレーズを学ぶことができる
〇ナチュラルな英語の発音、スピードになれることができる
〇とにかく楽しい!!

海外ドラマを上手に利用できると英語学習が一気に加速します。日本語でドラマや、YouTubeを見る時間が音声を英語にするだけで勉強に変わるのが楽しいのは説明しなくても理解していただけると思います。

ただ楽しいからこそ海外ドラマを英語学習に取り入れるのには注意が必要なのだということを理解しておいてください。

また、オンライン英会話と同様、ある程度基礎力がある方のみが取り組んだ法がいいと思います。。

一つの目安としては、少なくともTOEIC公式の試験で400点は安定して取れる、またはTOEICの目標点を達成してからと認識しておいてください。



注意する点

〇ドラマ内の英語のスピード
〇楽しさが勝ってしまって目的を忘れやすい

ネイティブが話すスピードはTOEICの音声の最低でも1.25~1.5倍とされています。字幕を見ずに内容すべてを理解することはTOEICのリスニングで満点をとることよりもはるかに難しいです。なぜこんなに勉強をしてきたのに聞き取れないのだろうとへこんでしまうかもしれませんが、こんなに早いのなら最初は聞けないのが当たり前です。聞けないのが当たり前なのだと割り切って、へこむくらいなら一秒でも多く英語に触れるか、自分の好きなことをして充実した時間を過ごしてください。

もう一つ気を付けなければいけないのが楽しさ>目的となってしまうことです。

楽しいがゆえに続きが気になってしまったり、公式問題集の音声を使ってシャドーイングすることが苦痛になってしまいます。

TOEICで目標点をとることを一番大切な目的としている方は海外ドラマを見るよりも、本番と同じナレーターが話している公式問題集の問題を使ってシャドーイングをしてください。先ほども説明しましたが、公式問題集の音声は0.5倍~2倍と速さをかなり細かく設定できるので初心者からリスニングパートで満点をとる方まで幅広く勉強できます。



14.学習相談の使い方



基本的に使い方は皆さんにお任せしますが、NGな使い方だけ決めておきます。

これだけはNGな学習相談の使い方


〇単語の意味を聞く
〇発音などの音声を頼む
〇文法などわからないところを自分で何も調べずに質問する



基本的にこの3つはしないでいただきたいです。

自分で調べるべきこと、調べなくていいことがあります。


調べなくてもいいことはこの商品を通して伝えてきた通りどうやって勉強するかなどの情報です。ただし、信用できる人から聞いたことだけですが。

自分で調べるべきことは、単語、文法などの自分が理解できていないことです。
これらは自分で調べることで印象に残りやすくなるので決して無駄な時間にはなりません。
この認識を間違えないでいただきたいです。



また、なぜ学習相談で音声を送信、要求するのがNGかというと、私ではその発音があっているのか、音声だけ聞いてどういうことを意識すれば改善することができるのかを指導することができないからです。

完全に私の力不足で本当に申し訳ないのですが、発音はきちんとした英検一級以上を所持する発音トレーナーの方に変な癖がついてしまう前に指導していただくか、ELSAやスマホの音声認識機能を利用したほうがみなさんにとってメリットが大きいと思います。下手に自分が指導するよりもそのほうが確実に正しい発音を習得に近づくことができるでしょう。



お任せすると先ほど記述しましたが、具体的にどう利用すればいいのかわからない方がいらっしゃると思うので具体例をいくつか挙げていきます。



1毎日の学習内容、学習時間の報告

2みなさんが調べてもわからなかったことを聞く

3みなさんが調べたことを私に報告(教えるつもりで)する

4学習に関する不安の相談

5その他気になること



具体的にはこのような感じでしょうか。これらはあくまでも一例なので、ほかにこういう使い方がしたいというアイデアがあればどんどん教えてください。

1、4、5は学習の継続するため

2は知識のインプット、わからないことをそのままにしないため

3は知識のアウトプットのため

の使い方になります。

2で大切なことは調べたことをノートやスマホにメモするなどして必ず形にのこしておくこと、だれかに教えるとしたらどう伝えるかを考えながら調べること。

3で大切なのは2と重なりますが相手に理解してもらえるように伝えることです。

相手に教えることを前提に調べるだけで理解度や記憶の定着率が上がることが科学的に証明されています。また誰かに実際に教えることも同様に理解度や記憶の定着力を高めることができます。

騙されたと思ってぜひ試してみてください。

この学習相談の主な目的は皆さんが継続して勉強できるように手助けすること、学習した内容の定着率を高めることを目的としているということは購入して頂く前から理解しておいて頂きたいです。

15.最後に


この商品を手に取ってくださってありがとうございました。

買いたくない方に無理に売りつける気は全くありませんが、皆さんが効率よくTOEICの勉強をする際の一つの選択肢にして頂けたら嬉しいです。

TOEICの本質を理解し、セオリーにそって継続して学習していけばTOEICで高得点をとることは必ずできます。

お互い目標を達成できるようにベストを尽くしましょう。

いいなと思ったら応援しよう!