やらせの魅力

 こんにちは。三橋イラです。

 コンビニで久々に売り切れ状態になっていた一番くじを見かけたので、最近「やらせ避難」に感じた違和感をちょっとだけ書きます。


 しかし、さみしい時代になったと感じているのは僕だけでしょうか?
 僕は若干20も半ばですが、幼い頃はまだUFO特番とか普通にテレビでやっていました。今も都市伝説番組とかはあるっちゃあるのですが、矢追さんほど明るくぶっ飛んだ話をしているというか、ちょっと病的なものすら感じます。ま、話題も陰謀論だらけですからね。
 そういえば今は見かけないのですが、0年代半ば地震シミュレーション番組みたいなのがしょっちゅうやっていて、毎週のように暗い気持ちになったのでテレビを見るのを辞めてしまった時期があります。父親は地震特番の隅っこでやっていた災害対策番組みたいなやつも見ていたし、「知識をつけるのは大切だ」なんて番組の文句をオウム返ししていたけれど、僕は当時からテレビに期待するものは「娯楽」以外の何ものでもありませんでした。

 なので、一見信ぴょう性のありそうな言い分であっても、再現VTRなんかが流れると、あのわざとらしすぎる演技に笑ったり、時には感心していたり。まぁ、楽しい時代でしたね。
 いつからなんでしょうか?テレビに対して「やらせだ」とか「教育上悪い!」みたいな声が「大きくなった」と扱われ始めたのは?少なくとも0年代後半に流行したクイズ番組(今は減った?)や、学べる系の番組(これは昔からあるけど)は散々でたらめなことを言っているのに、シレっとした顔で放送されていたような……。

 僕はテレビでの情報なんて最初から信用していないので、その情報の扱い方や提示の仕方が面白ければそれで満足って感じで、今もその気持ちは変わりません。だからこそ、明らかにウソの情報(ウソと言っても嘘だろうがホントだろうがどうでもいい情報)ってわかっているものが流れているとストレスなく観れたって感じなんでしょう。
 UFO特番をやらせと避難するナンセンスさと、バラエティやニュースをヤラセ、仕込みと揶揄するノリは極めて同じフィールドに立っていることだということを多くの人たちは気づいていると思いますが、あの「インチキさ」も含めて寛大な心で楽しみたいと思うものです。

 「当たり」の入っていないテキ屋のくじには人生の仕組みのほとんどが詰まっている。昔、誰かに言われたのか、テキ屋にだまされた僕がふと思いついた言葉だったかは忘れましたが、そんな経験も贅沢で楽しい時間だったと素直に思います。

                                イラ

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