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カルマパターン降りてみました④ 【38歳で突然スピリチュアル能力が開花した話・59】

前回の続きです。


9月後半のある日。

疲れ果てていました。
もうダメかも・・・。
何もかも投げ出したい。

家にいたら「誰か」来ました。見えない誰か。
いつもと全然違う。

重い。
こんな感じは初めてです。重い感。黒い感。

名前が何となく・・・ざんぎえる? ざぎえる?
あれ?「える」って付くのは天使じゃなかったっけ?
まーどーでもいーや。ぎえるでいっか。

ぎえるが言いました。

『契約しよう。俺が助けてやるよ』


瞬間的に激しい怒りが込み上げました。

ふざけんな!!!!!
誰が黒いお前なんかと契約するか!!!
私は全部自分で解決するんだよっ!!!
今までだって人生大変な事はたくさんあったけど全部どうにかぶち破って生きてきたんだ!!!
今回も絶対自分でどうにかすんだよ!!!

出て来んじゃねえ!!!!!


そこで気が付きました。

怒り

私にはこれが必要なんだ。
「落ち込んでる」より「怒ってる」方が前に進める。全然進める!
どうやら私にはこの「ふざけんなパワー」が必要なんだ。


ぎえる
に話してみました。

ねえ、「契約」はやだけど。
「友達」なら、なりたいかもしれない。
私が落ち込んで立ち直れない時、こうやって出て来て『契約しようぜ』とか言ってニヤニヤしてくれて、私の「ふざけんな導火線」に火をつけてくれるなら。
それって私にとって凄く「大切な友達」になるかもしれない。

ぎえるはちょっともじもじして、何も言わずに居なくなりました。


ありがとう。ぎえる

おばちゃんやる気出た。

「ふざけんな導火線」に火がついた。

頑張って、壁全部ぶち破って、トンネルから出てやる。




次の日。

シャワーを浴びながら…頭を洗いながらぐるぐる考えていて、突然分かりました。
本当に突然。頭の中にパッと閃いた。

「愛されたい」っていう、エゴじゃん。

愛されたい。
大切にされたい。
傷付けて欲しくない。
夫婦なんだから大切にしてくれて当たり前。
夫婦なんだから愛してくれて当たり前。

完全なるエゴ

9月に出てきた色んな問題、全てに共通する。

これがエゴか!!
初めてちゃんと分かった!エゴ実感した!!!

そのままシャワーを浴びながら「エゴの形ってどんなだろう?」と想像してみました。

心臓からにゅるにゅるにゅるにゅるって、黒いエゴを両手で引っ張り出しました。

黒いエゴを心臓から全部取り出して両手でモミモミしたら、黒い球体になった。
大きさはボーリングの球くらい。

その黒い球の表面がどんどんツルツルに綺麗になってきて、色も黒紫に光りはじめた。

とってもピカピカで美しい、黒紫の球体。
エゴって綺麗だな!!と思わず感心しちゃう。

横にいつの間にかギュー(ミカエル)が。

なんとなくエゴボールを「はい」って渡してみたら、ギューはニッコリ笑って受け取って、パクッと口に入れてゴックンしちゃった!

え!食べるか!?と思ったら

『エゴは汚いものだと思うか?
お前はこれを知りたくて、この地球に生まれてきたんだろ?
だからこれは、手に入れたくてたまらなかった宝物なんだよ
これを知りたくて、これを手に入れたくてここに来たんだから』

と言われました。

なるほどー。
エゴが宝物。
そんな風に考えた事は一度もなかった。
(てか人の宝物食べたの?)


それからシャワーを出て、改めてギューに言われた事。

『愛を外側に求めるな
愛は内側に求めなさい
外側には愛を送るのみ
愛が欲しければいくらでも与えてやる
危険があれば助けてやる
愛を外側に求めるな』

うわー。
愛を外側に求めるな。か。
4月の私には伝わらない言葉だけど、今なら分かっちゃう。

ギューに身体中溢れるくらい満パンに愛を入れられるっていう体験しちゃったから。
望めば本当にガススタみたいに満タンに愛入れてくれる、ってもう知っちゃったから。
愛が欲しければいくらでも与えてやるって言われれば素直にそうですねと。アグリーしちゃう。

そっか。
あのLOVE満タンの感覚さえ覚えてれば、「外側に愛を求める」のが馬鹿らしくなってくるな。
だってあの「LOVE満タン感」は、生身の人間から求めたって絶対不可能だし。
あの「LOVE満タン感」に比べたら、生身の人間から貰える愛はほーんのちょっぴりで、その為に今まで髪振り乱してたのかと思うとなんかもう。
お疲れさん自分。

危険があれば助けるっていうのも。
遭難して助けられたりしてるので。
だから助けると言われたら。はい。アグリーしちゃいます。


あら。

何これ。

「外側に愛を求めない」の意味が分かったら・・めちゃラク!!!

今まで許せなかった事、全部どーでもよくなっちゃった!
いや「どーでもよくなった」わけじゃないんだけど、今までみたいに深く傷付かないというか。
別にパパがアホやって私を傷付けようと、そりゃ嫌だけど、そんないつまでも気にする事ないなーと。
パパが私を本気で愛してるかどうか、そこが以前よりも気にならなくなっちゃったんです。
私が愛してるから。
それでいーや。と。




そして、そんな9月の終わりのある日。

パパがいつものように家でお酒を飲んで、子供にしつこく絡んで、子供が泣いて。
いつもだったら私が子供を守ろうと止めに入って、そのまま私とパパのケンカに発展してたんですが。

その日の私は心が冷静なままで。
「だいじな話がある」と言って、パパを寝室に呼びました。

寝室で、床にパパと向かい合って座って。
パパがお酒を飲むたびに家族にいやーな絡み方をする事、私だけじゃなく子供達もそれをとても嫌がっている事を話し、このままではお酒で家族関係が壊れてしまう、と伝えました。

アリアン「もう家族が限界まできてるよ。家族かお酒か選んで」

パパ「なに?ママは俺に酒やめろって言いたいの?」

アリアン「そうだよ」

パパ「・・・分かった。じゃあ肉もやめるよ」

アリアン「にく?(´⊙ω⊙`)」

パパ「肉食べると酒飲みたくなるもん」

アリアン「はあ・・そこはご自由にどうぞ・・」

この日以来、もう何年も経ちます。
パパはお酒を飲んでいません。
そして家族で1人だけベジタリアンです。


その後、9月で全てがスッキリ良くなった訳ではありません。
それからもいくつか問題が出てきました。
そのたんびに喧嘩したり話し合いをしたりしました。

でも私にとって「パパが自分を愛しているか」が重要じゃなくなってから、パパは以前よりも努力して私の話を聞き、歩み寄ってくれるようになりました。

こうしておばちゃんついに、1つ目の大きなカルマパターンを降りたのでした。


「他人が自分を理解してくれず、逆に傷つける」っていうカルマパターンを私が降りれば、人は私を傷つけるのをやめる。

カルマパターンを降りるためには外側に愛を求めるのをやめる。

何となく分かったのは、そういうトリック(?)。
なるほど。至ってシンプルだった。

でも自分で全部経験しないと、「外側に愛を求めない」なんて何度文字で読んでも目が素通りするだけで。理解不可能。
辛い状況を体験してジタバタしてやっと辿り着く。それしかないらしい。

とにかくおばちゃんはこうして、怒ったり泣きわめいたり絶食したり落ち込んだり、ひっちゃかめっちゃかのダッフンダな時期を超えて、やっとこさ心の平安を手に入れたのでした。



【カルマパターン降りてみました】の巻、おしまい。

恥はかき捨て 世は情け。


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