
個人的オススメ小説紹介
2024年から2025年にかけて多くの魅力的な書籍が出版されました。その中でも、特に私が特に面白かった作品とその感想をまとめてみました。
**1. 成瀬は天下を取りにいく**
*著者:宮島未奈*
滋賀県大津市を舞台に、中学生の成瀬が繰り広げる青春物語です。彼女の突飛な行動や周囲との関わりが描かれ、読者から高い評価を受けています。
**感想**
成瀬の行動力と純粋さに心を打たれました。彼女の姿は、大人になる過程で忘れてしまった何かを思い出させてくれます。地方都市の風景と共に描かれる彼女の物語は、読後に温かい気持ちになりました。
**2. 成瀬は信じた道をいく**
*著者:宮島未奈*
前作に続き、成瀬の大学生活を描いた続編です。新たな人々との出会いや挑戦が描かれ、成瀬の成長が感じられる作品となっています。
**感想**
成瀬のブレない姿勢に再び感動しました。彼女の信念と行動力は、多くの人に勇気を与えることでしょう。新たな登場人物との関わりも魅力的で、物語に深みを与えています。
**3. 黄色い家**
*著者:川上未映子*
共同生活を送る少女たちの物語で、ある女性の死をきっかけに物語が展開します。クライム・サスペンスとしての要素も持ち、読者を引き込む作品です。
**感想**
緊張感のある展開と深い人間描写に引き込まれました。川上未映子さんの文章力が光る作品で、最後まで目が離せませんでした。
**4. 水車小屋のネネ**
*著者:津村記久子*
喋る鳥・ネネに見守られながら、親から離れて生きる姉妹たちの40年を描いた長編小説です。家族の絆や人生の選択がテーマとなっています。
**感想**
ネネの存在が物語に独特の温かみを与えています。姉妹の人生の紆余曲折がリアルに描かれ、共感できる部分が多かったです。
**5. くもをさがす**
*著者:西加奈子*
著者自身のがん闘病記を描いたノンフィクション作品です。病と向き合う中での心の葛藤や再生が描かれています。
**感想**
西さんの率直な語り口に心を打たれました。病と向き合う姿勢や周囲の支えが丁寧に描かれ、感動しました。
**6. 世界でいちばん透きとおった物語**
*著者:杉井光*
紙の書籍でしか表現できないトリックが話題となった作品です。物語の中に隠された仕掛けが読者を驚かせます。
**感想**
物語の仕掛けに驚かされました。読者を巻き込む巧みな構成に感心し、読後にもう一度読み返したくなる作品です。
**7. 変な家 文庫版**
*著者:雨穴*
家の間取り図から謎を解き明かす、不動産ミステリーの文庫版です。映画化もされ、さらに注目を集めています。
**感想**
間取り図から始まるミステリーという斬新な設定に引き込まれました。恐怖と興味が交錯する読書体験でした。
**8. ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人**
*著者:東野圭吾*
過疎化した田舎町を舞台にしたミステリー小説です。新型コロナウイルスの話題も取り入れられています。
**感想**
現代の社会問題を背景にした物語に引き込まれました。東野圭吾さんらしい緻密なプロットが光る作品です。
**9. あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。**
*著者:汐見夏衛*
戦時中の日本を舞台にした恋愛小説です。切ない恋愛模様が描かれています。
**感想**
戦時中にタイムスリップした女子高生と特攻隊員の切ない恋を描く感動作。戦争の悲惨さと人を想う気持ちの尊さが胸に響きます。