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ファイルサーバーとクラウドストレージという選択肢

はじめまして。

企業向けのファイルサーバーやクラウドストレージの活用ノウハウをお届けしようと思い立ち、noteに記事を書くことにしました。
ファイルサーバーやクラウドストレージの管理者の方たちに、有益な情報をお届けすることができればと思っています。
一人情シスの右も左も分からない状態の方から、大企業の巨大ストレージをどうすればいいんだ・・・と悩んでいる方まで、何かしらのヒントを得て頂ければ嬉しいです。

本日は最初の一歩として、企業のファイルサーバー/クラウドストレージの利用パターンをご紹介致します。

1.WindowsServerをファイルサーバーとして利用するパターン
どちらもオンプレ環境に構築するパターンになります。

・物理サーバーにWindowsServerをインストール
・仮想サーバーにWindowsServerをインストール

2.NAS製品をファイルサーバーとして利用するパターン
安価なものからエンタープライズ向けのものまで幅広くありますが、NAS製品を購入し利用するパターンです。

・Buffalo TeraStation
・QNAP
・NetApp FASシリーズ
・Dell EMCIsilon
※他にも色々あります。

3.クラウド上にファイルサーバーを立てるパターン
ハードウェアの購入はせず、クラウド上に構築するパターンです。
ハードウェアの管理は必要ありませんが、OSの管理は必要になります。
社内やクライアント端末からはVPN経由で接続します。

・AWS EC2       (AWS上に自分でWindows/Linuxサーバーを構築)
・Azure Compute    (Azure上に自分でWindowsサーバーを構築)

4.クラウド上のファイルサーバーサービスを利用する場合
クラウド上のファイルサーバーサービスを利用するパターンです。
ハードウェアの管理に加えて、OSの管理まで任せることができます。
社内やクライアント端末からはVPN経由で接続します。

・Amazon FSx       (AWS上のNASサービスを利用)
・Azure Files      (Azure上のNASサービスを利用)

5.オンプレとオブジェクトストレージを連携するパターン
オンプレ環境とクラウドストレージやオブジェクトストレージを併用し、ティアリング(階層化)するパターンです。

・AWS Storage Gateway (オンプレとAWS S3を連携)
・Panzura(各種オブジェクトストレージと連携)

連携オブジェクトストレージ例
・Amazon S3
・Microsoft Azure BLOB
・Google Cloud Storage
・CLOUDIAN HYPERSTORE
・Wasabi
※他にも色々あります。

6.クラウドサービスを利用するパターン
クラウドサービスを利用するパターンです。ハードウェアの管理は一切なくなります。他のパターンでは、環境に費用がかかりますが、こちらの場合はライセンス数(ユーザー数)で費用が変わります。

・Box
・Google Drive
・One Drive
・Dropbox
※他にも色々あります。

7.企業向けのストレージサービスを利用するパターン
管理されたファイルサーバーをVPN経由で利用するパターンです。

・各種ソリューションプロバイダーが提供するファイルサーバーサービスを利用

大まかではありますが、上記が企業のファイルサーバー/クラウドストレージの利用パターンになります。

最近はサーバーの管理やメンテナンスが不要なクラウドサービスを利用する企業が多くなってきているように感じます。
・Microsoft 365(旧称 Office 365)
・Google Workspace(旧称 G Suite)
メールやカレンダーといったグループウェアを目的として上記のサービスを契約している企業で、一緒に提供されるOne DriveGoogle Driveファイルサーバーとして利用するケースです。
オンプレ(自社で運用するサーバーやNAS)のファイルサーバーはもう廃止する!という決断をする企業様もいらっしゃいます。

次回以降、オンプレのファイルサーバーや、クラウドストレージなど、上記パターンそれぞれのメリット/デメリットなどをご紹介していこうと思います。
本日はここまで!


ここからは営業です!\(^_^)/

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