私だって上瀬谷を追うよ!4 (7/22横浜市都市計画審議会 旧上瀬谷通信施設地区土地区画整理事業に対する口頭意見陳述への覚書)
(これは7/22 10:00~ 市庁舎18階会議室で
行われた旧上瀬谷通信施設地区土地区画整理事業に関する意見陳述の覚書です
意見陳述は非公開 終了しましたのでこちらで公開いたします)
旧上瀬谷通信施設地区土地区画整理事業については
色々問題点がありますが
今日は主に 市民の日常生活に影響を及ぼすと思われる交通と自然環境について意見を述べたいと思います
①の図が今回の土地区画整理事業実施区域です
(図は先日行われた2027年国際園芸博覧会 環境影響評価方法書説明会の資料からお借りしました)
そして②が国土交通省 神奈川県地域の主要渋滞箇所から引いた大和エリアの部分です
①と② 二つの図を重ねると 旧上瀬谷通信施設地区はほぼ黄色い渋滞エリア・ブルーの渋滞区間・赤の渋滞箇所にぐるりと 囲まれていることが分かります
(東側は程ケ谷カントリークラブ)
国土交通省の図には含まれていませんが
旧上瀬谷通信施設地区を貫く海軍道路は
西側を通る瀬谷柏尾線の抜け道として
大きなトラック・トレーラーが通る日常的な渋滞区間であることが先日の環境影響評価方法書説明会でも再三指摘されていました
北側で合流する八王子街道も平日昼間でも混み合っており常にノロノロ運転
南側も旧上瀬谷通信施設地区だけしか拡幅されないとすると 瀬谷中学校付近から
相鉄線を跨ぐ跨線橋付近の渋滞は解消されません
また 東側野境道路と並行して設けられる
東野から八王子街道へ抜ける区域内道路も
起点・終点共に渋滞区間に重なっています
さらに 2027年に国際園芸博覧会が開催される際は環境影響評価方法書説明会で話題にのぼった
パークアンドライド設置場所である旧上瀬谷通信施設から10km圏内に範囲を広げても 渋滞エリア・渋滞箇所に含まれない場所は ほぼ考えられず たとえ自家用車からシャトルバスに乗り換えたとしても そのバス自体が行き帰り渋滞に巻き込まれてしまう事が考えられます
もう一度 旧上瀬谷通信施設地区に 視点を戻します
⑦の図は先日縦覧した 旧上瀬谷通信施設地区土地区画整理事業事業計画の資料から引きました
〇印は先日の環境影響評価方法書説明会の質疑応答でも問題にされた中屋敷交差点です
ここは以前から東側野境道路方面から西側瀬谷柏尾線への抜け道になっており
双方向から車が行き来するため常に渋滞が起きている という指摘がありました
にも関わらず 拡幅されるのは東側のみで西側は道幅は変わらず これでは今の渋滞が解消されないどころか酷くなってしまうのではないでしょうか?
また これらの道路で囲まれる地域
瀬谷区 瀬谷町・東野・東野台・二ツ橋・相沢は
2027年横浜国際園芸博覧会が開催される際
南側からは新設される区域内道路沿いに設けられる駐車場を目指す行きの車のショートカット
北側からは混雑度合いの高い上川井インターチェンジを避け下川井インターチェンジを目指す帰りの車の抜け道として生活道路を使われてしまう可能性があります
この他にも今回の土地区画整理事業による改変で交通事情が大きな影響を受けるであろう 瀬谷区 上瀬谷町・中屋敷・竹村町・本郷 また 境川を挟んだ大和市深見 には
中屋敷保育園・瀬谷愛児園・横浜二ツ橋保育園
の三つの保育園
あづまの幼稚園・相沢幼稚園
の二つの幼稚園
上瀬谷小・大門小・瀬谷小・二つ橋小・相沢小・大和東小の6つの小学校
東野中・瀬谷中の 2つの中学校
瀬谷高校・大和東高校の2つの高校
三ツ境養護・三ツ境養護瀬谷西分室・瀬谷養護・二ツ橋高等特別支援学校
の4つの養護学校特別支援学校
デイサービスらんど・ハートリンク瀬谷・デイサービスセンター陽と花・ファミリーイン瀬谷デイサービスセンター・ブルーミングケア横浜瀬谷
の5つのデイサービス
上瀬谷公園・瀬谷中央公園・瀬谷本郷公園・本郷三丁目公園・瀬谷駅北口公園・瀬谷みはらし公園
の6つの公園
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院・横浜甦生病院・瀬谷区休日急患診療所・大和市立病院
の四つの救急病院
があります
更に 二ツ橋・東野東、西・大和市深見地区は神奈川県警によって ゾーン30区域に指定され
・車道の中央線を消して一車線にする
・路側帯の設置や拡幅により道路幅を狭くするという措置が取られています
これによって抜け道利用や自転車の走行速度を抑制することで歩行者等の安全を確保する ということですが 警備員や警察官が常駐する事は無いそうです
この措置が抜け道を通る車の呼び水にならないとも限りません
小中学生の登下校・幼稚園、デイサービスの送迎車、
救急車の通行の安全は本当に確保されるのでしょうか?
わたしの叔父がこの東野に長年住み 今は代替わりして従兄弟家族が住んでいます
従兄弟の小さな娘が 安心して公園や幼稚園に通える環境を守りたいです
交通渋滞は ある地点だけでなく その地域の車の流れをトータルで考えないと解消されないと思います
今回メインの道路になる環状4号線(海軍道路)の拡幅も旧上瀬谷通信施設地区内だけで相鉄線跨線橋に向け漏斗型に狭くなるのでは普段の渋滞解消にもなりません
2027年横浜国際園芸博覧会に本当に1000万人の有料入場者が来て大成功したとしても
今の計画ではさらに大渋滞に巻き起こして
地域住民の日常生活を乱し
訪れた人にも嫌な思い出を残すでしょう
それは瀬谷区民 横浜市民だけでなく 渋滞する道路の先に隣接する自治体にも及びます
70年間も米軍に接収されて開発ができなかったから 旧上瀬谷通信施設地区の開発を急ぐ必要がある と市会で発言された市議さんがいました
本当にそうでしょうか?
長い間手付かずのままだった旧上瀬谷通信施設地区には 手付かずだったからこその 貴重な自然環境が残されています
資料の後半にある写真は7/20に旧上瀬谷通信施設地区の相沢川大谷戸で撮影しました
黒土の畑の写真と 向こうに重機が写っている赤土の写真をご覧ください
この2枚の写真はすぐ隣同士の土地を撮ったものです
畑の黒土がこの谷戸の本来の土でした
土地区画整理事業はまだ始まっていませんが
地権者さんは 栄養豊かな黒土を売り他の場所から保水力の無い赤土を運び込んで谷戸を埋めている と聞きました
環境破壊は既に始まっています
この場所は大きな駐車場が作られる予定です
一歩足を踏み入れると バッタやカエルが飛び出し
ヤマイモの花や希少種のオオアカバナが咲き
ジュズダマが実る
林からはセミの声と鶯の谷渡りが聞こえる
この大谷戸は命の色濃い場所です
杜撰な計画で道路を通し
駐車場をつくってしまったら
川に蓋をして 赤土を客土してしまったら
川が自浄作用を失うばかりか 土に染み込む雨水の量も変わり下流の環境まで大きく変化してしまいます旧上瀬谷通信施設地区の開発は この地区だけでなく
周辺地域の環境も破壊します
長い間開発できなかった土地だからこそ
丁寧に計画を立てて 丁寧な開発をするべきです
地元住民の生活の便利さと 今ある自然を少しでも残せる 土地区画整理事業をお願いします
最後に わたしはこの旧上瀬谷通信施設地区の土地区画整理事業について 多くの横浜市民に知ってもらいたいと思っています
意見陳述は 基本公開にして 希望者のみ非公開にする
という形をとって欲しいです
市民の知る権利と 公の場所で意見を広める権利を奪わないでください
以上です
(与えられた陳述時間は10分間でしたので
後半は要点のみ抜粋になってしまいました
次 陳述の機会があったらもっと要領良く話したいと思います)