![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85144310/rectangle_large_type_2_c762468502d4891cc6a5d32c5ec68bde.png?width=1200)
三重県伝統工芸品 ぬし熊さんの尾鷲わっぱについて
レンジも使えるわっぱです。
「え?!どういうこと?!」
お店でもよく言われます。
ぬし熊さんのわっぱは
・尾鷲ひのき
・桜の皮
・本漆
この3つの素材だけで作られています。
金属も接着剤も使っていません。
天然素材で作り上げられた、安心安全のわっぱです。
わっぱの多くは白木で仕上げているものが多いですが、ぬし熊さんのわっぱは漆を塗って仕上げてあります。
だから、黒カビの心配もありません。
そして、ひのきの抗菌作用もあり、炊いたお米を入れて、室温で置いておいても(うちの室温は夏は26度前後です)痛むことなく、次の日もへっちゃら。
こればっかりは、本当にすごいなー!と思います。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85145669/picture_pc_f974785a8920605f6e0ccbd30a04ba93.png?width=1200)
このお話については、私のインスタでもお話しています。
併せてお読みいただけると嬉しいです↓
https://www.instagram.com/p/CgAxzyBvcOo/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
尾鷲わっぱは「尾鷲ひのき」という、三重県南部にある尾鷲(おわせ)市の、ブランドひのきを使って作られています。
(私の地元だよ☺️)
身と蓋の側面に使われている材は、一番強度のあるところを使うため、どれだけ幅の広い材だったとしても、中心部分からしか取られていません。
贅沢ですよね。
三重県の南部、尾鷲という地域は雨がものすごく多いことで有名です。
屋久島と同じくらい降ります。
「日本で一番雨が多いところ」
「バケツをひっくり返したように雨が降る」
「下から雨が降る」
などと言われ、その雨に耐えられるように「尾鷲傘」という、骨組みが多くて丈夫な傘もあるくらいです。
(今は時代が変わり、尾鷲傘を作る職人さんもほとんどいません)
尾鷲で「あー、雨降っとるなぁ。」という雨は、東京で台風の時に「すごい降ってる!土砂降り!」というくらいの雨です。(ホント)
毎日雨が降っているわけじゃなくて「ザー!」と降ったら「パッとやむ!」というのも特徴。
1時間に100mlとか、平気で降ります。(ホント)
そんな雨が多い尾鷲の山々は、急峻な地形で、やせた土壌。
木が育つにはとても厳しい条件で、ゆっくりと長い年月をかけて育つので、身がしまり、油分が多いのが特徴です。
ぬし熊さんの尾鷲わっぱは、尾鷲ひのきを使い、桜の皮で細かく編み合わせ、漆を塗って仕上げられています。
尾鷲わっぱは、今から100年以上も前から職人の手により作られてきた伝統工芸品です。
今では職人は世古さん、たった1人。
1つのわっぱを作るのに、45もの工程を経て作られています。
その昔、山で働く人たちが、山の上でごはんを食べるときに使っていたのが尾鷲わっぱ。
山仕事の途中、お昼ごはんを食べる時に、尾鷲わっぱの蓋に水を入れ、焼いた石を入れ、味噌汁を作って飲んでいたそうです。
焼いた石を入れても大丈夫なほど、丈夫なわっぱ。
そりゃ、レンジも平気よね!とうなずけますよね。
尾鷲わっぱは直しながら使えば、何十年と持ちます。
(100年以上とも言われています)
道具を選ぶ時。
私はそんな愛を感じるものを選びたいと思い、普段から、そうしています。
私も愛用している尾鷲わっぱのお弁当箱と、お櫃。
今回のクラウドファンディングのリターンでも使わせていただいています。
(世古さん、本当にありがとうございます!)
↓コチラ
東京 尾山台にある今のお店を改装して「思い出のプリン」をお届けできるようにしたい
https://camp-fire.jp/projects/view/612170
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85147346/picture_pc_c9acff6eb544f928591f7bbadfca5930.jpg?width=1200)
なんと!
今回は特別に、同じ尾鷲ひのきで作られた非売品の「しゃもじ」と「お箸」も作っていただけることになりました!
わーい!
お櫃には、しゃもじが。
お弁当箱には、お箸がセットになっています。
特別なセットですので、是非チェックしてみてくださいね。
しゃもじとお箸の単品もあります。
ぜひ、ご覧になってみてくださいね。