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PCのこと 夜高ミツル② あるいはミツましのこと

さかなさんによるブラッドムーンオリジナルキャンペーンシナリオ『あなたへの花』全四話完走しました!!!

▲リプレイ

4/1から8/26までのほぼ5ヶ月間、一日におよそ3時間のセッションを55回でえーとつまり……165時間くらい??? かけてやってきました。やっていった!

キャラ記事の②なので主に自PC周りの話。ガンガンにシナリオのネタバレをします。


キャラメイク

これはシナリオ開始直後に書いた記事。ここから内容を引きつつ、変わったところとかを書いてこうかなーと思います。答え合わせ。

とにかく、一般高校生がそんなことをしていくにあたって、家族って邪魔ですね。いないことにしましょう。PC①には家族がおらず、一人暮らしでバイトで生計を立てている、そういう方向性が決まります。

最初の記事ではこういう風に書いてましたが、これは実は嘘を書いていたりしました。家族に関しては下記の秘匿HOに伴った設定。

【秘密:夜高ミツル】
あなたは五年前、家族が血を啜る化け物に皆殺しにされる光景を目の当たりにした。
しかしそれは誰に話しても信じてもらえないような有り得ない光景だった。
また、あなたはその時に真城朔らしき人物を目撃しているが、彼の方に覚えはないようだ。
故にあなたはあれは夢だったのだと自分を納得させながら穏やかな日常に身を浸している。

ここが出発点で、「中1で家族をなくしてるので親戚の家にお世話になっている」「でも申し訳なくなって高校進学を機に一人暮らしでバイト戦士」、という風に設定が決まっていきました。(確かそう)

そこにもう一歩踏み込んで背徳を考えた時に決めた、「家族が死んでるのに自分だけ生き残ったことに喜んでしまった」「それに対して後ろめたさを感じている」というのがだいぶキャラの軸になっています。自分が好きじゃない、自信がない、人の顔色を伺う、望むものがなく空虚……そういう感じです。やりたいことがないから大学行く気もなくて、高卒で就職かな……みたいなこと考えてる。

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趣味が料理なのは先にデータを決めてからの後付けなんですが、食事は生きるために必要なことで、食費を削るという実利的な面もあり、後ろめたさをあまり感じず楽しめるものというところもありました。真城に作ってあげたりもしてて、途中から真城は味覚がなくなって食事すること自体が苦痛になってたことが判明して大発狂しましたが……。(GMはそれを見越して料理勧めてきたらしいから許せねえよ……)

根暗だしいつもバイト入ってて遊べないから友達も全然いなくて、仲いい相手と言えばNPCの真城朔くらい。でもその真城はあまり学校に来ないので、来ないな……といつも思ってる。どのくらい来ないかと言うと平気で一ヶ月くらいサボる。そうなると友達いない。ウケるね。

そういう感じで、位置エネルギーの低いところから出発したのが夜高ミツルでした。キャンペーンを通して、ミツルというキャラの中に何か充ちるものがあればいいな……というのをぼんやり考えて送り込んだ気がする。


名前のこと

名前は真城くんと対にしたかったので、
朔(新月) ↔ ミツル(満月)
真城(しろ→白) ↔ 夜高(くろ→暗い→夜)
というイメージです。

名前はこの理屈が完全に当たってて、当たりすぎて真城の父親である黒木満と名前が同じということが四話で分かってめちゃめちゃにウケました。偶然なんですが……本当に偶然で……いや両方とも朔を起点につけてるから偶然とも言い切れないんですが。

真城くんはミツって呼んでくれています(かわいいね……)

父親と同じ名前の男、そりゃ名前で呼びにくいよなあ!

二代に渡ってミツルという名前の男子高校生と結ばれた真城親子……いやそんな因縁あります?


真城朔との関係

キャンペーンを通してのミツルのことを振り返る時、真城朔の話が切り離せないので一緒に振り返ります。

長いので結果だけ書いておくと、友人→人生を捧げる相手→かわいい恋人と変化しました。

あらゆる説明を省略しまくると、絶対こいつらはくっつかないでしょ~ワハハってお互いのPLが心から思って半年くらいやってきたのに、なんか終わってみたら一生ひっついてて一ヶ月以内にはセックスするでしょみたいな距離感になってました。なんで?

問:結局セックスまでどのくらい持ったでしょうか
答:一週間

(どうでもいいけど満月と新月が名前のモチーフのキャラが半月の日に結ばれたのめちゃめちゃ意識してるみたいで嫌だなって思いました)(偶然ですが……)

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真城朔(ましろ さく)
・あなたと同じ高校の男子生徒。高校三年生
・怪我が多く、よく授業をサボる不良生徒だがあなたとの親交は深い
・あなたは一般人だ

真城朔はPC1のシナリオ指定幸福です。シナリオ指定幸福というのは「これがあなたのPCにとって大切な何かですよ」というもの。

かわいい顔して口が悪く、軽い調子で喋り、フィジカルがめちゃめちゃ強い根っからハンターの男……と思いきや、性格面の部分は全て後付のカバーで、本当は寂しがり甘えたがりでふにゃふにゃで半吸血鬼で永遠の17歳で魔女で俺の家族が死んだ原因でサキュバス体質でそのせいでいっぱい酷いことされてきてTS堕胎経験持ちで、人をモンスターにしまくっていてPC2とPC4の大事な人も殺していて、そんな自分が嫌ではやく死にたいと思っているけど俺のことが何されてもいいくらいめちゃめちゃ好きで……待って!! 多い!!

◆一話
一話は普通の高校生だったミツルが狩りに巻き込まれる話。真城はいかにも訳ありなキャラだな~というのは見えつつも、まだまだどうなるか分からない感じでした。ミツルも戦いの後にいなくなった真城を探して2週間街を探し回ったり、戻ってくるように説得しながら自分の部屋の合鍵を渡したりしつつもまだ普通の友人で……いや読み返すと一話から結構重いんだよな。

説得の中で、ミツルの家族を殺した吸血鬼が真城の母親だったこと、それを真城が自分のせいだと思っていることが明かされたりする。真城のせいで家族が死んだことを知りながら真城の傍にいることに、ミツルは罪悪感を覚えたりします。

◆二話
二話では狩人となったミツルが、真城やみんなと一緒に初めての魔女狩りに赴きました。PC4のゆかりさんにめちゃめちゃ大変なことが起こった回。結果フェイズの最後に真城が再び失踪します。今度は攫われてですが……。

真城の幼馴染の彩花ちゃんに「さっくん(真城のこと)とちゃんと向き合ってくださいね~」というようなことを言われたのにそれを怠り、後の激詰めに繋がる。

◆三話
真城が持つ血戒が母親である真城碧を蘇らせるためのものであること、それを完成させるために人をモンスターにしまくっていたことなど、真城に関する真実が魔女プルサティラによって明かされる回です。PC2やPC4の大切な人も真城に殺されていたことも分かります。

血戒を完成させて母親を蘇らせるためには真城が吸血鬼になる必要があり、それを踏まえて「望みを叶えさせて吸血鬼になった真城を殺すか、望みは叶えさせないで真城を生かすか」という選択肢を突きつけられます。

(PLが)大発狂して筋の通らないことを言いまくってはボコボコに激詰めされまくり、ミツルは自分のこれからの人生を捧げて真城を生かす道を選ぶと決めました。

真城を生かすことにした結果、血戒は不完全な状態で解き放たれ、真城が望んだ真城碧ではなく吸血鬼フォゲットミーノットが蘇ってしまいます。今まで行ってきたことを全て無為にされた真城は、せめて殺してもらうために狩人たちではなくフォゲットミーノットの側に。

真城は鍵を投げ捨てミツルを刺して、三度いなくなる。結果フェイズごとに逃げる気か……?

◆四話
フォゲットミーノットの方に行っちゃった真城を説得しようの回。説得失敗すると真城は死んでしまうのが分かりきっていたので、吐きそうなくらい緊張してた。

何も希望がないばかりか、これまでもこれからも辛いことしかない真城に対して、ミツルは「俺と一緒に生きてほしい!!」と説得します。紆余曲折からの大ポカもありつつ、なんとか死ぬことを思いとどまらせられました。やらかしはマジでやらかしなんですが、まあまたなんか一話ごとに振り返りとかできたらいいですね……。

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投げ返された鍵を渡しなおしたり。

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お母さんに生涯一緒にいることを誓ったり。

そうしてフォゲットミーノットを倒し、やった~~これからはずっと一緒!嬉しい!!と思ったら、今度はD7に真城が連れ去られてしまいます。なんでえ????

一生共に過ごす決意をしたのに真城が連れ去られ、ミツルは完全にブチ切れる。仲間の手を借りてD7の施設を襲撃・破壊し、真城を連れ去ってバイクで北に逃げます。テロ! 破壊! 駆け落ち! 最高~!

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キャラメイクの項目で書いたように、ミツルの起点は「生きてて良かった」「そう思ってしまったことへの罪悪感」でした。それが、最後には罪悪感はありつつも「やっぱり生きてて良かった!」になりました。

望むものがなく、人から嫌われないように顔色を伺って八方美人、遠慮しいで人の事情に立ち入れないミツルでしたが、色んな人に迷惑をかけ、真城自身にすら拒まれても真城と生きることを望んで手を掴むキャラになれました。

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何か充ちるものがあればいいなーという点は、十二分に果たせたかなと思います! 駆け落ちエンド本当に爽やかで……こんなに明るく爽やかなEDをさせてもらえるとは思わなかった。


ここからただのノロケ

はいキャンペーン終わり! 生きててよかった~!!

と思いきや、GMからの提案で1年後設定で後日談をもう一話やってもらえることになり。一年後をやるなら駆け落ちしたあとどうなったか詰めないといけないね~と軽い気持ちで「じゃあ初夜までのロールすっか(笑)」と始めまして。

この時2,3日で終わるつもりだった時間無制限サドンデスマッチが、その後9日(約50時間)にも及ぶとは、誰も予想していなかった……。本当に思ってねえよ。なんなんだ。(あな花四話が45時間くらいなんですけど?)

R18につきログが非公開なのでサラッと説明すると、真城と駆け落ちしたあとホテルに一週間引きこもって、その間に真城への好意を自覚して(紆余曲折一進一退ありつつ最終的に)セックスする話をやりました。比喩じゃなくてマジでした。やめてよ……いやいいけど……。

セックスに至る経緯でも全年齢では説明できないことが起こりまくってるので、あとは全てを省略します。(気になる人は個別で問い合わせてください……)

マジでマジのマジにこうなる予定が一切なく、半年前はこんなツイートして笑ってたのに……。

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最終的にこう。いや……バカ…………。

真城はミツルのことが大好きなので触られると嬉しいし、何でもされたいししてほしいしで、ミツルも真城のことが大好きだから触ってると嬉しいし、何でもしてあげたいし……(それで真城はミツルにそうされると嬉しくて……)(ループ)というバカップル永久機関が完成することになりました。書いてて恥ずかしいよ。キャラにも恥を知ってほしい。

どうしてこうなったんだろうね~~???と言いつつ転機は実は分かってて、四話のメインフェイズ2のフランさんのシーン、フランさんの家の倉庫で真城に血をあげる場面がそうです。

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ここでしたあらゆるRPの雰囲気が「こいつらこのノリでセックスするでしょ……」って感じになってしまい……人のシーンで人の家なのに……

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最低。

魔女に激詰めされてからのプレゼンをして、仲間に頼み込み、真城を口説き落として口説き落として死ぬのを思いとどまらせ、吸血セックスで触れ合う嬉しさや守りたさを知って、お母さんに息子さんを下さいして、やっと全部終わったと思ったらD7に引き離され……そうして全てのタガが外れ、ミツルは強欲の男になり真城に告白して結ばれましたとさ。終わり。

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万事がこう。もうあとはPLを巻き込まないで好きなだけイチャついていてほしいけど、普通に一年後のRPしないといけないんですよね。かわいい恋人(かわいい恋人!?!!???!?)を一年間かわいがり続けた男のRPを。助けて……。


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ハハハ…………。(いや本当にこんなことになるはずじゃなくて……)


いやこの記事、人が読んで分かるのか? 何も分からなくなってきたので公開します。お疲れさまでした。


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