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鳥の子音

夕方、戸外に出ると何種類もの鳥の声が聴こえてくる。しかし鳴き声を聴き取って言葉で再現できず、いつもガッカリする。擬音語として表記ができない。鳥の発声音が、ギ音なのか、キ音なのか。ピか、ティか、でもどれも違うような気がする。語学に堪能な方は、この鳥の子音を聞き分け書き分けられるのだろうか、といつも思う。

日本語のアイウエオの母音。このおおらかな母音に抱かれた日本語は、実際はもっと細分化している音さえも、この5音の根に吸収して仕分けてしまうのだw。ピぃピぃピぃとか、チぃチぃチぃとか、ギぃーギぃーとか、カぁーカぁーとか。
そんな折、時々、”世界一、子音を持つ部族のコイサン族”のことを考えてみる。サン族の発音をTVで見たことがあったが、もしかしたら、人は大昔は鳥とも話ができたのかもしれないだろうな!、と言葉の遥かなルーツを思う 。

日本語は、子音だけで発音できない言語である。子音+母音、と母音のみ、の発音となる。そこで、”音”としてのみ、口中でいろいろなクリック音などを試して作ってみた。鳥が囀っていたような似た音が、割と簡単に何種類も作れるものだと思った。ただ日本語に表記ができにくい音である。
現代日本語、…私たちのこの言葉は、すると言語として発展した形なのか、退化した形なのかと、ベクトルが真反対を向きそうな不思議な感覚を覚える。そしてとてもユニークな貴重な言語なのだという気がする…。

然しながら、人間にとって、顎の発達や、視力聴覚、水かきなどetc.を想像してみると、”進化は退化でもある”、ということもあるなと思ったりする。人類の進化とは、環境のなせる技、なのであろうか。環境に適した能力を持つとは、次世代には、いろいろ考えてしまう問題でもある。

かつて、私たち人類の祖先が、たくさんの子音を使い話ができたとするのなら、いつかまた鳥の言葉や猫や犬の言葉と共通の発音を持ち、通じればいいな、と思ったりする。 Arim

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