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Arim(ありむ)
2018年6月17日 12:38
私の詩の始まりは中学生の時、詩って何?だった。もちろん小学生の時から教科書には宮沢賢治やら出てくる。天体が好きだったから、毎日星への想いをノートに綴っていた。でも、それは詩のような体裁ではあっても詩ではない。同級生のFちゃんとSF小説紛いの交換ノートをしていたのもこの頃。Fちゃんは文学少女で、いつの間にか詩の詩祭に応募した詩が、最優秀賞を取っていた。新聞に出た作品は、空に矢が放たれ、ヤモリが張
2018年6月7日 18:09
朝は、ひとしきり、伸びていくあるいは朽ちていく草の葉の砦のような道に迷い込み、遠くに光る川筋に伴走しながら細く連なる土手道を巡ってくるのがいい。立ち上る植物の吐息に包まれ、まだ目覚めの来ない街なかの道を、白い朝ぼらけが、建物の足元からさわさわと走り抜けていく。つまりは終焉から終焉へ、その途中には何度も始まりが隠れ現れては消えかかり、靄を吐き出している場所だ。ここから立ち上らせていく時間とい
2018年6月5日 22:44
またね、という言葉が好きです。またいつか会える約束をするのが好きです。またね、と言うと、そんな日が必ずやってきてくれそうで。母の病室を出る時に言います。またね、来るね、そうありたいから、必ず言って帰ります。母はわかっているかもしれない。そのまたね、がずいぶん先であることを。でも先の約束ができることに、私は感謝しています。先の約束をすることに希望を見出すのです。その時まで元
2018年6月3日 22:33
(1)コカ・コーラレッスン…かつて谷川俊太郎さんのこの詩集にいかに詩の時代性を感受しただろう。詩とはこうさ。詩人の数だけ開示されるべき世界。甲乙はない。詩の1行が誰かにとって忘れられないものであったら、それは素敵な出来事だ。誰かのための1行になれた詩は幸せだ。自分も含め。(2)苦悩を一生懸命書き綴った詩があったとしたら、開放されるのは君。読者に共感を呼んだら、それはなんて幸せな時間であったろう
2018年6月3日 22:31
どうしても眠ることが出来ない夜がある。夜更けていく時間に向かい合い、何を話すというわけではない。見つめる。夜という時間がどんなふうに過ぎ去っていくのか。時間を手放すことはない。時間は舟を沖に出すように、1人で向こう岸へ渡っていく。臍の緒のような繋がりは、死を迎えるまで消えないのだから。いや死の向こうまでも一緒なのかもしれない、ことによったら時と私は。どうしても眠ることの出来ない夜