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Essay

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いろいろな場面で、不思議に思うことって多々ありますが、時々、散歩するみたいに考えてみたくなるのです、いえ、感じてみたくなるのです。答えのあるような、ないような文章を書き進めながら…
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2017年5月の記事一覧

母の手は白かった…

母の手は白かった…

母の手は白かった。長い間病院のベッドにいると、肌はどんどん白く青い血管が透けて見える程。今までの苦労した年月の塵芥のようなものが皮膚から抜け出て、美しいものだけが体に残っていく、そんなふうに見えた。

化粧も何も施していない。髪も自然の色合いのグレー色。もちろん指輪もしていなければ、紅も差さず爪も肌の色。元気な頃の洒落た母とは別人である。しかし、なんて綺麗な人だったのだろうと穴が開くほど見てきた。

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生あるものに共通なことは…

生あるものに共通なことは…

生あるものに共通なことは、”涙を流しながら産み落としてくれた人がいる”ということではないかなと思うことがある。
男女の違いなく人間以外の動物にも共通して、この世へ送り出してくれた人がいると思うと、とても有難くて1人で生まれて来たわけではないことに気づく。
そして、女の中には生と死があるのだと思う。生まれるいのちと生まれぬいのちの狭間。緑萌えるいのちが光や雨の降りそそぐ空へ伸び、その光を押し包み内包

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寄り道の記憶

寄り道の記憶

寄り道が、好きなのかもしれない。
仕事場への行き帰り。車を道の端に停めて降りる…。野草や木々の葉裏を翻す風を真似するように、辺りを散策したくなるのだ。
ハナミズキの花びらのひらき加減が気になって、そっと覗いてみる。1日2日3日、花の咲いている日々を、木の近くに行って、あるいは遠くから見ている。
可憐な美しい姿を写真に収めながら、ハナミズキにまつわる記憶を繋げたりする。
散策というのは、草花の咲く現

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