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中川に期待しすぎてはいけない
開幕時の絶望感からはひとまず脱してとりあえず5割付近で戦っている現状の巨人。先日かつてのセットアッパー中川が支配下復帰を果たして2年ぶりに一軍登板を果たした。まだ完全復活には遠いかもしれないが、大勢以外の中継ぎに不安がある現状ではやはり彼の復帰は好材料にしたいところ。
しかしあまり過度に期待をしても仕方ないところだ。なんせ怪我明け。腰痛としか聞いていないが、1年棒に振るほど重傷となると慎重にならざるを得ない。ましてや今中継ぎがこんなんだからかなり急ピッチで仕上げてきたということもあり得なくはない。
2010年、11年と中継ぎ・抑えでフル回転した久保がオフに股関節の手術をして、はやはやで復帰したけど本調子ではなくて、結局右肘までも手術して長期離脱したことがあった。結局ほぼ2年全休となり14年に復帰したけどその時の勢いはなく、防御率も4点後半と全盛期を知っている身とすれば少し寂しかったのだが、中川にはその轍を踏んでほしくない。
まあそれより前の2003年の投壊に比べれば、大勢という守護神がどっしり構えている分絶望感は薄いんだけどね。前年大活躍の河原が防御率9点台に落ちるという低迷ぶりは、当時見ていて本当に信じられなかった。フルジャンプ福井でネタになっている9回1イニングで11点取られた試合もテレビで見て感情がなくなったもんね。
登板間隔とか場面とかは正直どうでも良い。重要なのは結果が出なくても絶望するのではなくまだしばらくはそんなもんだよねとあたたかい気持ちで見守ることである。中川本人にとっちゃそんな気遣いは逆に屈辱的かもしれないけど、全盛期の姿をこちらが求めてしまうと、そうでなかった時の落胆ぷりも大きいからね。とにかく中継ぎ陣の駒不足を埋めるために、かつてのリリーフエースにはゆっくり調子を取り戻してほしい。