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末来をデータと数字で丸裸にして業務効率を最大化するDX(デジタルトランスフォーメーション)の正体とは!?

とある山奥にある隠れ家的な旅館での事例です。

名栗湖/有馬ダム@埼玉県飯能市

埼玉を含め、山の湯と言うのは良いものです。が、集客力と収容数と言うのがなかなか望めません。
誰だって、山菜よりはエビやタイ、ジビエより和牛の方を好まれると思います。が、好みは千差万別なのでこれくらいにしたいと思います。

今回は、山奥にある旅館の業務運用事例をご紹介致します。

はじめに

広報にも通じるところですが、事業には年間を通した計画がございます。特に、このような宿泊業ではハイシーズン(繁忙期)とオフシーズン(閑散期)があり、そのシーズンに応じた人員の配置と食材等の調達を調整しなければなりません。
DX(デジタルトランスフォーメーション)では、このシーズンに対応するノウハウをデジタルにより調整することを可能とします。

課題の抽出と未来のあるべき姿

宿泊業は、慢性的な人手不足でハイシーズンにはどうしても期間的にスタッフを雇用する必要があります。いわゆるリゾートバイトと言うやつです。
これは、地域の人々やバイト情報誌による直接雇用や、派遣による間接雇用と様々な方法で集めています。
しかし、この募集期間を見誤ると取り返しのつかないコストがかかり、年度の収入に大きな穴をあけてしまいます。
余剰人員だけであれば、次年度に繋がる種まきとしてお客様に対して過剰ともいえるサービスを展開することも可能ですが、その逆では提供サービスの品質を落としてしまい、致命的な”クチコミ”に繋がってしまいます。

  • 浮き沈みの激しい要員確保

  • 地方の課題や少子高齢化によるスタッフ応募

  • サービス品質の担保

これらの課題をクリアした先であり、宿泊施設の求める姿としては、各シーズンに合わせた適切な要員を確保して、お客様に最適なサービスを提供するということです。

適切な投資を行い、最大のサービスを提供する。

投資の目的と効果

現状の把握

その投資と計画は現状どの様に行っているのでしょうか?
これはみなさん様々な方法で行われております。やはり、これは予測のイロハではありますが、前年を含めた経験や長期連休等に合わせた慣例的に行われております。

間違いはないのですが、代替わりやコロナ過を挟んだ現在では皆様の方が良くご存知な部分もあるかと思いますが、予測が取れない状況が続いていらっしゃいます。

その中では、やはり従来のやり方を踏襲するしかなく、需要予測に関してはやってみなければならないと腹をくくっている支配人がほとんどです。

慣例に習った予測としては、「前年」「前年月」「雇用要員数」「利用客数」と「感」がほとんどではありますが、最低限の予測係数としては間違いはないです。

でも、やはりその年の売上を担保するのは怖いものです。
そもそも、全ては予測なので絶対ではないので、渡る橋を叩きまくるのには根拠はもう少し欲しいというのは経営者・責任者としては常に思うものです。

名栗湖/有馬ダム@埼玉県飯能市

更なる係数の追加で精度を高める

今回、ご一緒に予測システムを構築したのですが、広報のノウハウも活かして新たな予測係数を追加させました。

広報を行っているのであればよくご存知だと思いますが、あれとあれを追加しました。

従来の予測にあれを追加させることで、コロナ前のデータで予測値を計測したところ約98%までの精度を確認することを確認しました。

イベントカレンダー

あれの正体

意外に思われるかもしれませんが、兎角自分のことは近視眼的になりがちですが、生死にかかわると視野は極端に狭まります。

特に、インバウンド需要を予測に入れる場合は、地域・国内のイベントはもちろんのこと、予測客の地域のイベントも収集する必要があります。

旅館内外の人の導線を見ることで、その月日にどれくらいの来場者が来ることを約98%までの精度を高めることが可能となります。

実際には、このようなパッシブだけではなく、アクティブな係数を足していますが・・・。

秩父名物「味噌豚丼とおっきりこみ」@埼玉県秩父市

さいごに

ここまでの計算を行うには、もはやそろばんと勘ピュータでは膨大な時間と心情的な不安はいつまでたっても解消されません。

今回ここまでできたのは、今までの蓄積データがデジタル化されており、経営層の積極的な参加があったからと言うこともあります。

心配と言うのは、そもそも経験と準備不足からくるもであります。それがあれば、もしはずれたという係数も関連付けさせるとリカバリを早く動かすことが出来ます。

おしらせ

弊社はこのような支援活動を続けております。
DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する課題やお悩みがあればご遠慮なくお問い合わせください。

今回の一枚

力強く芽吹く一本