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鳥獣調査に対する取り組みについて
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埼玉県毛呂山町とスマート農業を推進する一環としてドローンを活用した
鳥獣調査の実証事業に関する取組です。鳥獣に対する自治体の取り組みと、先端技術の導入・活用例を今回の実証ケースに沿ってご紹介致します。
鳥獣との関係や中山間地域の状況は待ったなしの状況です。綺麗な話だけでは済まない現状を皆様と考えられれば良い未来を次世代へつなげれると信じています。
先端技術を駆使した鳥獣実態実証
埼玉県毛呂山町の鳥獣被害について
埼玉県毛呂山町では、人への被害は発生しておりませんが、年間数百万円の鳥獣による農作物への被害が発生しております。この状況により、年度ごとに「毛呂山町鳥獣被害防止計画」により被害実態と削減を目的として対策を講じております。
同町では埼玉県スーパーシティプロジェクトに参加して、農業のスマート化の一環として、弊社と実証を行っております。
計画概要
今回の実証では、ドローン等の先端技術による可視化と発見データにより被害対策をより精度の高いものとして活用して、対策時の人や予算の削減を目指しております。
ドローンとトレイルカメラによる実態の可視化
町、猟友会との情報共有
発見情報のデータ化および活用
発見情報のICT活用による周知
先端技術による実態把握
ドローンとトレイルカメラによる出現鳥獣の可視化により、散見する目撃情報を噂から確かな情報として取り扱い、より効果の高い対策へとつなげます。
可視化による状況把握
目撃情報だけではなかなか動けませんよね。自動車の事故でも同様で、当てられた話だけではイーブンになったり逆に加害者になってしまう場合もありますよね?また、単にシカを見た!と言っても、小ジカなのか人ぐらい大きなシカなのかも不明です。その為、どのような罠を仕掛けるかも異なってきます。その為、どのような大きさの鳥獣なのかを可視化することが不可欠です。その為に、人をじっと待機させるのは現代では難しく、また人がいるところには原則現れません。また、シカ程度では比較的安全ですが、クマであれば気づいた時にはクマのおなかの中かも知れません・・・
ドローンとトレイルカメラの活用
ドローンは、ご存知の通り空から映像を見ることが可能です。既存の法令と性能で、約2㎞程度をメドに空撮により直下の映像を取得することが可能です。また、トレイルカメラは、定点でセンサーに反応したタイミングで映像を撮り続けることが可能です。機種と環境によっては、映像を遠隔送信も可能です。
ドローンの活用
ドローンの特性を活かして、広範囲に情報収集することが可能です。特に、実際の生物を映すことが望ましいですが、これは本当に難しいです。赤外線を活用しても、日本の山林は広葉樹が多く、葉の下までセンサーはが届かないため、実態を映すことはまず不可能です。特に、イノシシとかは「巣穴」というくらいに地面にもぐるタイプもいるので、限定的なことになります。
しかし、現在及び弊社の活用としては、以下の発見を目的としているため活用を続けています。
実生物の撮影
山林環境の調査
「巣」「けものみち」「水場」「沼田場(ぬたば)」等の発見・検証
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トレイルカメラの活用
トレイルカメラでは、目撃情報やドローンによる情報収集から確実に鳥獣の映像を取得することを目的としています。今回の実証では、いちばんの効果を上げています。なぜならば、個体及び個体数を把握することが可能となりました。目撃情報では「シカ」を見た。「イノシシ」を見た。と、これはこれで有効な情報なのですが、実数が不明です。例えば、2~3頭とおおよその情報しかわかりませんでしたが、今回の調査で5頭くらいと想定していたシカも9頭とほぼ倍の個体数を把握することが出来ました。
また、イノシシも予想に反して民家に近いところまで出没していることが判明しました。時間帯によっては、かなりニアミスしております。
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予算化への検討
毛呂山町を含めて、多くの自治体では疎外や捕獲にへの電気柵や罠及び処理に関する予算を付けています。全国規模では、約160億円の被害が計上されていますがそれはすべて農作物に対する額です。これに人的被害額を加算するとプライスレスです。また、対策費としても予算は限られているため、その検討はかなりシビアになります。
先端技術の導入について
トレイルカメラであれば電池・SDカード等をトータルすれば1台当たり最小で1万円程度で導入は可能です。しかし、ドローンとなれば一気に数樹倍までに膨れ上がります。また、操作に関する技術向上も行わなければならないので、予算上の単年計上であれば被害額を超えてしまう自治体もあるでしょう。特に、鳥獣保護管理計画は「環境省」より提示されて、都道府県から各地方自治体へ降りて運用されます。もちろん、鳥獣の出現は中山間地域の環境を主体として異なってきます。その為、まずは正確な実態調査は不可欠で、大変難しい問題として実在しております。
今回の調査では、2台のトレイルカメラと赤外線を含む3台のドローンで実証しており、総額としては単純に新規ですべてを導入すると機器代として数百万はかかります。
また、今回は赤外線反応型大型檻も追加で実証を行っておりますので、費用としては結構な額となっております。
しかし、ドローン・トレイルカメラ・赤外線反応型織を活用して、可視化とセンサー活用は運用次第では大きな成果を上げれると思います。すでに、今回の我々の実証では前段でも申し上げた多くの効果を上げております。
発生鳥獣の可視化
猟友会を含む地域連携
先端技術の活用と連携
持続可能な未来へ続く共生への道!!
GIGAスクールもそうでしたが、全国のネットワーク化が進めばIoT/ICTの活用は一気に進みます。
ネットワーク化で遠隔データ伝送ができれば、少なくともデータ収集巡回にかかる人件費は確実に削減できます!併せて、安で心安全な中山間地域の監視が可能となります!
この実証モデルが導入・進化・確率がなされれば、より効果的なデータが取得できるので、人と自然の共生が加速すると信じています!
この実証で、地域が先端技術を導入するだけではなく、意思と事例を各地に発信できる地域モデルが生まれ、地域にマッチした持続可能な共生の道が切り開かれます。
今回の他の自治体からも注目を頂いており、すでに視察のスケジュール調整が進んでおります。10月は各自治体での議会が閉会しつつあるので、いろいろと明らかされていきます。
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