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(自分の)過去ではなく(子どもとの)今と未来を語る
ソウ・エクスペリエンスの西村琢さんの著書。娘が1歳の頃に当時のソウ・エクスペリエンスのオフィスで行われた勉強会に出席した時の、この写真がFacebookでリマインドされる度、西村さんのお話、当時のことを思い出したり。大人の秘密基地、みたいなオフィスでした…。
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そんな西村さんの、子育ての本。これは読まなきゃ。
21の「やってみた」と20の「話してみた」、読者が「うちでもやってみよう」と思える、「そうか、そういうふうにやってみたら面白いかも」と思えるお話たち。
たくさん子どもとの関係、暮らしについてヒントをもらったのだけど、一番印象的だったのは「西村さんがどのように育てられたか」ということがあまり書かれていないことだった気がする。
子育てにおける価値観とか、方針とかは、今目の前の子どもがどのようであるか、より、今・これからの社会がどのようになるか、より、自分がどのように育てられたか、どのような経験をしてきたのか、にどうしても寄りがちである。自分も含めて。
西村さんの「やってみた」「話してみた」も、ご自身がどのように育てられ、生きてきたかによって造られた部分もあるとは思うけれど、それらを書かないことで、より広い誰もが「私もやってみよう」と思える本になっているし、だからこそ「今・これから、子どもと楽しく暮らす本」になっていると思う。
「ママとボクはちがうんだよ!(おしつけないで!勝手に決めないで!)」とよく娘に言われる私には、とても大きな気づきでした。