POG22-23シーズンに悩むものありけり
今年のダービー、アツかったですねぇ。
正直今年の3歳牡馬は低調だなぁなんて思ってましたが蓋を開けたら何のその、相当なレベルでした。
いやぁいい意味で裏切ってくれた。
さて、ダービーが終わると競馬では始まるものがあります。
新馬戦です。
新馬戦が始まると同時にスタートになるものがあります。
POGです。
今年もPOGがスタート・・・なのですが、相変わらず悩んだり日和ったりしてます( )
今回はそんなやつの悩みどころだなんだをつらつら書き連ねていきます。
同じように悩んだり日和ったりしてる方の一助になったりしたら嬉しいかも。笑
21-22シーズンの反省
とりあえず今年の戦略を立てる前に前シーズンの反省からです。
昨シーズン私は次の10頭を指名しました。
・クルミナルの2019(アライバル)
・キトゥンズクイーンの2019(トゥデイイズザデイ)
・イスパニダの2019(コリエンテス)
・ローブティサージュの2019(ローブエリタージュ)
・ラヴェリータの2019(ディサイド)
・ラヴズオンリーミーの2019(ディーンズリスター)
・マルセリーナの2019(フェニックスループ)
・プチノワールの2019(デュードメール)
・アルビアーノの2019
・ストラテジーの2019(アンソルスレール)
とにかく最大の反省点は2頭未出走ってところですね。
分かりやすい話私だけ10頭選べる中で8頭しか選んでないようなもんですから、そりゃあ大失敗です。
で、そこからなんでこうなったかを考えた時に辿り着いた答えは
「とにかく好みの血統に走るか、逆張りに出すぎた」です。
キトゥンズクイーンの2019やイスパニダの2019等の人気馬をある程度抑える一方でラヴェリータの2019やマルセリーナの2019、アルビアーノの2019辺りは完全に趣味で選出し、撃沈。
一応同じく趣味で選んだクルミナルの2019は頑張ってはくれましたけどそれでも期待ほどではなかったかな・・・
逆張りに関しては完全に未出走の2頭。
両方とも桜花賞までを狙ったらこの有様。
ダイワメジャー産駒の牝馬とキズナの牝馬を探していく中で人気もしてなかったので「これは掘り出し物!」と思ったのですが・・・うん・・・
ただ、ロードクロサイトの2019が大人気だった中で「ノースヒルズのディープ産駒は選ぶならキトゥンズクイーンの2019やろ~w」って言って逆張りをそれなりに成功させた部分はちょっとは褒めて欲しいかな←
その他の点で言えば初仔はギャンブルレベルが中々高いですね。
あと種牡馬の初年度産駒は近年よく走りますね。
特に社台SS繋養馬、去年はドゥラメンテで今年はドレフォンですからね。
てことで以上を踏まえて今シーズンは以下の点を重点戦略にしていきたいと思います。
・人気どころは人気どころなりの理由があるので臆することなく選択肢に入れる
・結局のところノーザンファームが強い
・ネットの海を泳ぐ情報量が多いクラブ・オーナー・牧場の出の馬を狙う
・前年活躍馬の全弟・全妹は大して打率高くない
・初仔は大分ギャンブル、でもサトノダイヤモンドみたいな例もあるのよね
・新種牡馬で差を付けろ、特に社台SS繋養馬
てことで本題の指名候補を書き連ねていきます。
指名馬候補
1.ロザリンドの2020(オールマイデイズ)
父:リアルスティール 母:ロザリンド 母父シンボリクリスエス
馬主:シルクレーシング 生産:ノーザンファーム 厩舎:美浦 木村哲也厩舎
名牝シーザリオから繋がる一族。
母は未勝利であるがオルフェーヴル産駒の半兄にオーソリティがおり、母の兄弟には2013年菊花賞馬エピファネイア、2019年皐月賞馬サートゥルナーリア、2015年朝日杯FS勝ち馬リオンディーズ等活躍馬がズラリ。
父リアルスティールはこちらも名牝Miesqueから繋がる言わずと知れた超良血ディープインパクト産駒。
多分調べ尽くされて言及され尽くされてると思うので深くは触れません。
NureyevとSadler's Wellsの3/4同血クロスにMonevassia=Kingmambo×Robertoといったパワーや底力、持続力・粘着力を増強する一方でRoyal Chagerを5本持ち、更にはHaloの4×5・・・というよりサンデーの3×4を持つ為溜めての爆発力や機動力だとか俊敏さや軽さ・スピードにも同時に振った血統構成。
血統表をフル活用した様な配合系でケチのつけようが無い。
強引に粗探しをするとしたら血統の収まりが良すぎる故に成長力が乏しいみたいなことが起きそうだが、そもそもの話ちゃんと走るかどうかなんて全馬共通事項だから気にしたら負けではある( )
POG上位人気不可避だろうがこれは多分指名する。
2.ラドラーダの2020(ラディアンシア)
父:ロードカナロア 母:ラドラーダ 母父:シンボリクリスエス
馬主:キャロットファーム 生産:ノーザンファーム 厩舎:美浦 栗田徹厩舎
3代母ウインドインハーヘアから繋がる名牝系で3/4同血の兄にダービー馬レイデオロ(父キングカメハメハ)等がいる。
Mr.Prospectorの4×4とKingmambo×Robertoの配合系でパワーを増幅しつつTom Fool-BuckpasserやStorm Catを入れることでスピードにも振ってやる形。
桜花賞までのマイル路線で期待したいところ。
・・・というところまではいいのだが、これ以上血統的に特筆すべきところが無いのが日和らせるのである。
割とシンプルなのがいい点でもあるのだけど。
3.ホットチャチャの2020(リアリーホット)
父:ロードカナロア 母:ホットチャチャ 母父:Cactus Ridge
馬主:長谷川祐司 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 斉藤崇史厩舎
兄弟の主な活躍馬にダービー4着、青葉賞2着等期間中1勝2着4回のエタリオウ(父ステイゴールド)がいる。
Storm Catの3×4を筆頭にとにかくNothern Dancerの主張が激しい一方でMr.Prospectorの4×5やサラトガデューやLong Termで緩和しつつ底力を増強している印象を受ける。
2歳は1800mまでをこなして朝日杯FSに進み、3歳は皐月賞→NHKマイルCと進んでくれないかなぁと思うのですがいかがでしょうか。
6/4の想定に名前があるくらいの順調さではあるのだが兄弟の勝ち味の遅さが凄く気になる。
逆に兄弟のことを考えたらこれは狙いか・・・?
4.ヴィニーの2020
父:ロードカナロア 母:ヴィニー 母父:ディープインパクト
馬主:インゼルレーシング 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 池江泰寿厩舎
2代母コケレールは仏G1サンタラリ賞1着・米G1QE2世チャレンジC3着等海外で4勝、母ヴィニーは未勝利戦で1勝。
Mr.Prospecotorの4×5でパワーと柔軟さを増幅した、ロードカナロア×ディープインパクトという柔らかさに振ったテンプレ的配合。
血統的に柔らかさが目立つ一方でNijinskyが入る為、割と小回りの持続力や粘着力にも期待したくなる。
なんとなく皐月賞向きかなーとか思っているが、母の初仔である。初仔怖い。
5.マルケッサの2020(ドゥラエレーデ)
父:ドゥラメンテ 母:マルケッサ 母父:オルフェーヴル
馬主:スリーエイチレーシング 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 池添学厩舎
母母にアイルランドG1馬マルペンサがおり、叔父にサトノダイヤモンドがいる。
母は未勝利であるが3/4同血の姉に芝で6勝したリナーテがいる。
ノーザンテーストの5×6・5にトニービンが入る為とにかくHyperion色が強い一方でHaloの4×5・6・5及びサンデーの3×4を持つ為持続力と瞬発力を併せ持った印象を受ける。
一見極端な配合系に映らなくもないがAlmahmoud-Mahmoudを軸に重剛兼ね揃えた雰囲気があり割と好みな配合である。
問題があるとすれば個人馬主の馬の為情報が少ないのとマルケッサの初仔であることか。
この馬に限った話ではないがドゥラメンテの早逝が余りにも惜しすぎる為どうにか後継種牡馬になれる牡馬が沢山出て欲しいところ。
6.ハルーワスウィートの2020(グランヴィノス)
父:キタサンブラック 母:ハルーワスウィート 母父:Machiavellian
馬主:佐々木主浩 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 友道康夫厩舎
ヴィルシーナ・ヴィヴロス姉妹と3/4同血、シュヴァルグランの半弟にあたる、名繁殖牝馬ハルーワスウィートの仔。概要説明はこれで十分でしょ( )
キタサンブラック産駒は現状JRAで34勝を挙げているが、ダート馬も多く早い段階だとスピードに欠ける印象が強い。
そこで今年の皐月賞・ダービー2着馬イクイノックスの様にスピードや軽さを補完した血統を狙いたい。
本馬はMachavellianとGlorious Song経由でHaloの4×4・5を生じさせるだけでなく、Blushing Groom経由でRed Godも入る為Halo≒Red Godのクロスが4×5・5・5となり素軽さや俊敏さ等のスピード要素は満点。
それでありながらキタサンブラック自身のLyphardの4×4を増強する形でNureyevが入ってくるのもポイント。
また、5代血統表内にCosmahやNatalmaの5・5が残るのもかなり大きい。
Almahmoud-Mahmoudの多大な影響を武器にこちらも重剛兼ね揃えた印象。
7.フォンターナリーリの2020(フラワードーム)
父:ドゥラメンテ 母:フォンターナリーリ 母父:クロフネ
馬主:不明(落札者:K S Research) 生産:ノーザンファーム 厩舎:不明
5代母スカーレットインクから繋がる一族で4代母スカーレットローズの全妹からはダイワメジャー・ダイワスカーレットが出ている他、3代母スカーレットレディからはヴァーミリアンを筆頭にサカラート・キングスエンブレム・ソリタリーキングを、母母スカーレットベルからはダノンリバティを出し、とにかく活力溢れる血脈である。
ノーザンテーストの3×4にトニービンが入る為Hyperionの主張が強いが同時にサンデーの3×4を併せ持ち、スピード・瞬発力と持続力を併せ持つ格好。
また、Helissio経由でFairy Kingが入る為Nureyevとの3/4同血クロスが5×4で生じる。
クロフネが入る為一応Kingmambo×Robertoが生じはするがRobertoが遠い為どこまで効果があるかは疑問。
ぶっちゃけた話牝馬クラシックまでで走るイメージが全く湧かないが「日本の血統表の縮図であるドゥラメンテの血統表を更に拡張した」感を強く感じた為ピックアップした。
将来的にはエピファネイアを付けて生まれた牝馬にルーラーシップ付けて更に生まれてきた牝馬に・・・とかを続けて第2のドゥラメンテを出して欲しい。
ところでデビューまで辿り着けそうなんですかね。そこが一番怖いです。
8.ラヴェリータの2020(メジェド)
父:キズナ 母:ラヴェリータ 母父:Unbridled's Song
馬主:ノースヒルズ 生産:ノースヒルズ 厩舎:栗東 佐々木晶厩舎
圧倒的趣味枠。
母ラヴェリータはエンプレス杯や関東オークス等地方交流重賞7勝の他かしわ記念とJBCレディスクラシックの2着等がある。
Unbridled's Songにディープインパクトと来ると3冠馬コントレイルを筆頭にダノンプラチナやレッドベルオーブ・レッドベルルージュ兄弟等活躍馬を多くイメージできるかと思う。
だがラヴェリータの仔においてはワンフォーオール・ディサイドとディープの仔ながらダートに出ており本馬はキズナ産駒だけあって尚更ダートに出そうな感がある。まして芦毛で母の血が大分強そうでダート臭満載もいいとこである。
血統的にはディープ×Unbridled's SongにStorm CatとGone Westが合わさり、Secretariatの5×5が発生する。
Pacific Princessの影響力もありズブくなりそうな予感がするが逆にダートに出てスタミナとパワーに秀でる様であればBC2歳戦やUAEダービーとかからアメリカ3冠を目指して欲しい。流石に高望みが過ぎるか。
9.ヤンキーローズの2020(リバティアイランド)
父:ドゥラメンテ 母:ヤンキーローズ 母父:All American
馬主:サンデーレーシング 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 中内田充厩舎
母ヤンキーローズは豪G1サイアーズプロデュースS・スプリングチャンピオンS1着の他にフライトS・ゴールデンスリッパーS2着、コックスプレート3着がある。
また、4代母Condessaの仔にビコーペガサスがいる。
ディープインパクト産駒の初仔ロムネヤは新馬勝ちの1勝馬。
Mr.Prospectorの4×5・6やトライマイベスト=El Gran Senorの5×4にHail to Reasonの5×5・7、Kingmambo×RobertoにSir Ivorが混ざる為重厚さと溜めての爆発力が良さそう。
3月時点で6月デビュー予定だったのがずれ込んで8月の新潟デビュー予定だとかなんだとか。
ここから更に遅れる様だと雲行きが一気に怪しくなるので様子見して決断したい。
10.マルルーの2020(ミサイルビスケッツ)
父:マインドユアビスケッツ 母:マルルー 母父:キングカメハメハ
馬主:不明(落札者:松谷翔太) 生産:社台ファーム 厩舎:不明
今年初年度産駒がデビューする新種牡馬マインドユアビスケッツ産駒。
マインドユアビスケッツ自身は米G1マリブS勝ちの他BCスプリントやシガーマイルHで2着の他ドバイGSを連覇する等ダートの短距離で活躍。
Deputy Ministerの3×4、Hail to Reasonの6・5×4、Blushing Groomの4×5を持ち合わせ底力と瞬発力・スピードを併せ持った様な配合系と言える。
また、クロスの面以外にもTom Foolが入る為イメージとは裏腹に芝、特に日本の中距離戦で良さが出そうな印象を受ける。
ある意味米G1で勝ちきれなかった部分があるのはその部分があるのかもしれない。
母マルルーは未勝利であるが母母スティンガーはG1阪神3歳S(現阪神JF)の他重賞4勝だったり半兄にサトノギャラントやキングズオブザサンがいたり、また3代母レガシーオブストレングスからはレガシーオブゼルダやサイレントハピネスが出ている。
更に付け加えるとレッドファルクスやフォーエバーマーク、フローテーション等もこの一族である。
配合面ではKingmambo×Robertoの組み合わせとHaloの6×4を生じさせる形でHail to Reasonを追加する格好になる。
中距離志向になりそうではあるが、レガシーオブストレングスからスタートさせる格好になるため、マイル前後で活躍するかなと思いチョイスした。情報が無いことに関しては知らん( )
余談だが、Kingmambo×RobertoとHaloのクロスを生じさせられる点でキンカメ×サンデーの肌馬との相性が良さそうと思っているが、同じ組み合わせにエピファネイアを付けるよりは配合がギッチギチに収まりきらない分成長力に優れそうなイメージがある。
当分は覚えておきたい配合系。
11.キナウの2020(ディオスバリエント)
父:マインドユアビスケッツ 母:キナウ 母父:キングカメハメハ
馬主:野中祥二 生産:坂本智広 厩舎:栗東 高柳大輔厩舎
母キナウは地方3勝馬。
正直なところ兄弟にもこれといった活躍馬はいない。
しかし前項で紹介したマルルーの2020(ミサイルビスケッツ)と同じマインドユアビスケッツ×キンカメ×サンデーという配合にヴァイスリーガルが入る為、Vice Regent=ヴァイスリーガルの5・6×5というクロスが追加される。
大きいところまでは辿り着けなくても堅実に走って馬主孝行してついでにPOGでもポイントを稼いでくれたらと思わなくもないが現実は厳しいよね・・・
12.ライラックスアンドレースの2020(シリンガバルガリス)
父:オルフェーヴル 母:ライラックスアンドレース 母父:Flower Alley
馬主:サンデーレーシング 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 松永幹夫厩舎
言わずと知れたG1馬ラッキーライラックの全弟。
配合に関しては正直特筆するところが無いのが正直なところではあるが、若駒では非力に出やすい父オルフェーヴルにダートに求められるパワーを肌馬から補う基本に忠実な配合である。
期待は大きいがノーザンテーストの3×4とかいうHyperionの塊が悪影響して晩成傾向が強い為、POG期間では苦労しそうという嫌な予感も大きい。
13.ゴーマギーゴーの2020(オープンファイア)
父:ディープインパクト 母:ゴーマギーゴー 母父:Ghostzapper
馬主:長谷川祐司 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 斉藤崇史厩舎
ディープインパクト産駒のラストクロップ。
ディープ×Ghostzapperの組み合わせにはNHKマイルC2着のギベオンがいる。
Deputy Minister-Vice RegentやRelaunch-In Reality、Mr.Prospector、Marquetryが入ってパワーや底力に振る一方でBrushing GroomやTri Jet経由のTom Fool、Storm Catが入る為、晩成傾向のあるディープインパクト産駒でも若駒から活躍を期待できる配合系になる。
正直ディープを付ける肌馬としては最新過ぎて逆に合わない気もするが最後の最後に「大正義ディープ産駒」を噛まして欲しいなどと思ったりしたのでピックアップした。
マイルの方向に出てしまいそうな気がするが、父方が強く出てクラシック路線に乗って欲しいところ。
14.オーマイベイビーの2020
父:バゴ 母:オーマイベイビー 母父:ディープインパクト
馬主:ダノックス 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 藤原英昭厩舎
全兄にステラヴェローチェ、母母オールザウェイベイビーからはゴスホークケン等が出ている牝系。
Height of FashionとBurghlereの3/4同血クロス由来のスタミナにRed God≒Haloの4・5×4のスピード・瞬発力・俊敏さ及びHail to Reasonの6×5・6の爆発力、Mr.Prospectorの4×5のパワーや柔らかさ、NureyevやEl Gran Seniorの底力の美味しいところを取りまくった配合になっている。
特にノーザンファーム産のバゴ産駒は多くない中からクロノジェネシスや本場の全兄ステラヴェローチェを出す程度にはハイアベレージを誇る。
勝ち味に遅い部分があるかもしれないが、無視を決め込む訳にはいかない血統だろう。
15.エリドゥバビロンの2020(サトノエスポワール)
父:サトノダイヤモンド 母:エリドゥバビロン 母父:Bernstein
馬主:サトミホースカンパニー 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 池江泰寿厩舎
サトノダイヤモンド産駒のファーストクロップ。
血統を通してAlmahmoud-Mahmoudを主張する一方でサトノダイヤモンドの持つHaloの3×5・4という強すぎるクロスを母方からはHaloを1本も入れないで緩和するかなり考えられた配合系である。
正直どこにツボがハマるかは未知数だがかなりの魅力を感じる。
16.トレジャリングの2020(スカイラー)
父:Saxon Warrior 母:トレジャリング 母父:Havana Gold
馬主:エムズレーシング 生産:ノーザンファーム 厩舎:美浦 国枝栄厩舎
父Saxon Warriorは英2000ギニーの勝ち馬。
母トレジャリングはG3カラーS、セニョリータSの勝ち馬。
Galileo×デインヒルをそのままクロスする上にIndian Ridgeの5×5やPivotal、Common Groundsを持つ為、ディープインパクト系ながらかなり欧州チックに映り日本では苦戦しそうに見えるが、一方でSeeking the GoldやGreen Desertが入る分日本競馬に求められるスピードはクリアしそうである。
阪神JFや桜花賞トライアル、2歳重賞では苦労しそうだがそこをクリアしたらスターズオンアースよろしく底力比べで他馬を圧倒する可能性は大いにある。
17.ザナの2020(コンクシェル)
父:キズナ 母:ザナ 母父:Galileo
馬主:前田晋二 生産:ノースヒルズ 厩舎:栗東 清水久詞厩舎
全姉マリーナはPOG期間2勝、同じく全姉シンシアウィッシュは1勝ながらフローラS3着がある。
血統面においてはPacific Princessの影響が強いところにMachavellianとBlushing Groomを注入することでディープ×Storm Catのスピードを伸ばしつつ素軽さや俊敏さを引き出しつつ、GalileoやNijinskyを入れる形で底力だったりを補う配合系になる。
この配合系はキングヘイローにマルゼンスキーが入るディープボンドにも共通するところがある。
活躍馬の全弟・全妹は期待ほど走らないというのが定説ではあるが前述の全姉2頭が活躍馬に該当しないと信じてリストインした。我ながら無茶苦茶な理論だ・・・
18.サンエルピスの2020(メモリーズオブユー)
父:エピファネイア 母:サンエルピス 母父:キングカメハメハ
馬主:三田昌宏 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 浅見秀一厩舎
エピファネイア×キンカメ×サンデーの組み合わせは3冠牝馬デアリングタクトと同じ配合系。
4代母Sex Appealから繋がる牝系でSex Appealからはトライマイベスト・El Gran Seniorが、3代母ロッタレースからはフサイチパンドラ、そしてフサイチパンドラからはアーモンドアイが出ており、母サンエルピスはアーモンドアイと3/4同血になる。
サンデーの3×4、Kingmambo×Roberto、Sadler's Wells≒Nureyevの4×5・4という血統表をフル活用した配合。
ヌレサドが強い分中山向きに出そうだが特大ホームランで全てを搔っ攫っても不思議ではない。
19.クルミナルの2020(プレドミナル)
父:エピファネイア 母:クルミナル 母父:ディープインパクト
馬主:キャロットファーム 生産:ノーザンファーム 厩舎:栗東 藤原英昭厩舎
母クルミナルは桜花賞2着オークス3着馬。
初仔のイルミナルこそ未勝利に終わったが、2番仔ククナはアルテミスS2着クイーンC3着があり、母同様桜花賞オークスに出走。
またハービンジャー産駒に変わったアライバルは新潟2歳S2着スプリングS2着がある。
本馬はエピファネイア産駒に変わり、Hail to Reasonが1本増えて5・5×4になるがRobertoとSadler's Wellsが入ることで底力の強化が期待される。
エピファネイア×ディープインパクトは同世代間では長距離向きに出やすいので勝ち上がりに苦労する場面が多いかもしれない。
他方Halo≒Sir Ivor≒Red Godを3・5×4で持つ母にキンカメを配したククナがキレすぎる末脚のコントロールに苦しんだのでその分でバランスをどうにか取れないかと思わなくもない。
とは言ったもののハービンジャー産駒のアライバルが逆にエンジンのかかりの悪さに苦しんだ部分があるので脚の引き出し方で困りそうだなぁと思うのが正直なところ。
サンデーの4×3にHabitatが入る分で下手すればククナ以上にキレて苦しみそうだが果たして・・・
20.アドマイヤセプターの2020
父:エピファネイア 母:アドマイヤセプター 母父:キングカメハメハ
馬主:サンデーレーシング 生産:ノーザンファーム 厩舎:美浦 宮田敬介厩舎
エピファネイア×キンカメ×サンデーの黄金配合。
母アドマイヤセプターはキンカメ×アドマイヤグルーヴでドゥラメンテの全姉にあたる。
また、キンカメ×エアグルーヴの3/4同血にルーラーシップがいる。
そして何よりダイナカールからはエアグルーヴを筆頭に数えきれないほどの活躍馬がいるがマジで書き始めたらキリが無いので割愛する。
基本的にはサンエルピスの2020(メモリーオブユー)と同じだが、3代母がエアグルーヴに変わる。
これだけの血脈なので特大ホームランを放って「これが日本競馬の結晶だ」って感じになって欲しい。
キリがないので無理矢理終わりにする
とりあえず20頭挙げたがリストにはまだ2~30頭程眠っているし、ここまでで軽く1万字を超えてしまって疲れ果てたのでやめにします。
数年前まではディープやキンカメ、時々他のサンデー系から選んでいたらどうにかなるかなといった感じでしたが、2大巨頭が去ったことで大きな転換点を迎えてるんだなとつくづく思います。
幅が広がった分「これだ!」と感じる馬を探し出すのが大変にはなりましたがその分楽しみが増えたなと。
POGの結果もまぁまぁ大切ですが、何より現2歳馬から世界を制する馬が沢山出てきてくれたらなぁと思います。
それでは各種POGに参加される皆さん、対戦よろしくお願いします。
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