#ランドPOG 再抽選の候補に挙がったセレクション
なんかノリでアンケート取ったらやるハメになったのでランドPOG再抽選に際して入札候補として私の中で挙がった馬を幾らか紹介出来ればと思います。
本指名6頭については下のエントリーよりどうぞ。
また、再入札に当たってこんな愚行を披露しているのでこの辺りを念頭に入れて読み進めて頂けたらと思います。
・そもそものドラフトの方針
とりあえずこれを説明しておかないと流れが掴めないと思うのでどういう方針で挑んだかを解説しておきます。
・1次入札はとりあえず入れたいもの詰め込んでおく
必ず1次入札で6頭全て決まるとは限らないのでとりあえず入れときたい馬を6頭選出して提出します。
その中で弾かれた枠を穴埋め方式で目ぼしいところを埋めるというStyleで対応することでベストオーダーを目指すという形としました。
・2次入札は欲しい種牡馬をベースに検討
2次入札では1次入札で埋まった枠との兼ね合いがあるのでそれに応じて柔軟に欲しい種牡馬の産駒を吟味して選出していきます。
いけぽぐ及び他POG様に計200頭近くストックをしていたのでその中からチョイスをしました。
尚、今回1次入札で
・シスキン牡馬
・ドゥラメンテ牡馬
・キタサンブラック牡馬
を指名済の為、上記3種牡馬を除く牝馬3頭を選出することになります。
その中で真剣な枠を1つ、何かよく分からないのを2頭という振り分けで真剣な枠は悩んだ結果キズナを獲ろうという方針としました。
・実際に再指名候補に挙がった厳選10頭
解説と指名回避理由を並べていきますが、10頭と地味に多いのでサクサクといきましょう。
1.ノイーヴァの2022(ガールクラッシュ)
父:キズナ 母父:Temple City
2/18生 新冠町 ノースヒルズ生産
栗東 安田翔伍厩舎 馬主:前田幸治氏
母ノイーヴァはJRAで17戦し1勝と目立たなかったが母母Malibu Pierは米重賞3勝を挙げ、半妹にダノンベルーガやボンドガールを輩出しているコーステッドがいるファミリー。
Malibu Moonを輩出したMacoumbaの3×3をノイーヴァが持つことでTemple Cityの持つDynaformer-RobertoをA.P.Indyによって持続力の強化という所に繋げている配合系でDanzigを含めて機動力を伴いながらパワーとスタミナによる持続力に魅力を感じる。
ただ、Green DancerとNiniskiによってNijinskyの3重クロスが発生することからマイル戦に向くかと言われると怪しく、かといってオークス路線にもマッチするかと言われるとDynaformer内のOlympia由来のスタミナで緩さが目立ち瞬発力で劣り、完成自体も先の方になりそうに感じた為指名見送りとした。
2.アニエラの2022(ストラニエーロ)
父:キズナ 母父:Dubawi
3/22生 新冠町 ノースヒルズ生産
美浦 尾関知人厩舎 馬主:ノースヒルズ
Arctic Melodyから続く名牝系の出自で母アニエラは地方競馬で6戦して3勝と一見地味に映るも半兄Free Port Luxは重賞3勝馬、Gesedehからの枝分かれに名馬Electrocutionistがいる。
Dubawi内のShareef Dancerの持つSir IvorとDroneでディープインパクトの瞬発力源を刺激し、Seeking the GoldやShirley Heights・Brushing Groomでそれをもう一押ししながらMonsunにBurghclere≒Height of Fashionでスタミナを補強するというキズナからディープインパクトの要素を再度引き出そうというのを見て取れる配合系。
最終的にイングランドローズの2022(ジェルブロア)をチョイスしたが、この馬との2択で迷い、半姉ポールネイロンがオルフェーヴル産駒で尚且つ同じ遅生まれの中で早くから動けていたところから泣く泣く本馬を見送る形とした。この判断が吉と出るか凶と出るかは果たして…
3.ストレプトカーパスの2022(ディンプルフェイス)
父:キズナ 母父:War Front
2/12生 新冠町 ノースヒルズ生産
栗東 鈴木孝志厩舎 馬主:ノースヒルズ
4代母にイブニングエアーを持ち、JRAで5勝を挙げ今年の阪急杯を制したアグリの母オールドタイムワルツを叔母に持つ1頭。
爆発的な末脚の基礎をNorthern Dancer・Halo・Arctic TernによるAlmahmoudの集約に頼り、FappianoがSir Ivorに脈絡する形ではあるがWar FrontからDanzigを介してFair Trial的機動力を、GalileoからはMiswakiで瞬発力を得る格好ではあるが底力とスタミナを注入する形としたことが伺える配合。
Almahmoudの集約よる爆発力への期待は高く見積もれる反面危うさもあり、6頭という少数精鋭で勝負するにはより一層ギャンブルに振るチョイスになってしまうところから検討の除外対象とした。
4.ドリームジョブの2022(ルジャーダ)
父:キズナ 母父:Dubawi
3/1生 新冠町 ノースヒルズ生産
栗東 河内洋厩舎 馬主:ノースヒルズ
母ドリームジョブは未出走馬だが、Baratheaを輩出したBrocadeを4代母に持ち、母母CorettaはGⅡを4勝・GⅠでも2度の2着がある実績あるファミリーからの1頭。
アニエラと同じくBMSにDubawiを持つが、こちらはShirley Heightsをクロスして持ち、更にHabitatまで持ち合わせる為より俊敏でスピード志向な配合となっている。
現にここまで3戦しているが、上がり3Fのタイムは2度のメンバー内3番手に1度最速の末脚を繰り出しておりこの配合の効果を遺憾なく発揮しているのが窺い知れるところ。
正直な話来年度デビューを迎えるコントレイル産駒の良い花嫁探しをしている中で見つけた1頭だけにそこまで期待を寄せず「とりあえずマークしておくか」くらいの精神で見ていただけに7月のデビューから3戦して着順は落としているもののコンスタントに使えていて尚且つ掲示板は外していないところから指名をミスってしまったという感じは否めなくもない。
余談だがここまで候補に挙げていたキズナ産駒牝馬は軒並みノースヒルズの馬だが、これは単なる偶然である。
5.ラヴズオンリーミーの2022(アクチノータス)
父:サトノダイヤモンド 母父:Storm Cat
3/3生 安平町 ノーザンファーム生産
栗東 矢作芳人厩舎 馬主:サンデーレーシング
3代母Miesqueに遡る言わずと知れた名牝系の出自で母母MonevassiaはKingmamboと同血、兄弟にはリアルスティール・ラヴズオンリーユー兄妹がいるのは説明が要らない話だろう。
リアルスティール・ラヴズオンリーユー兄妹の3/4同血というところであまり解説が要らないと思うが、一応しておくと母父Storm CatがAlzaoと相似な関係にあり、ディープインパクトの瞬発力を活かしつつ弱点でもあるフィジカル面をカバーする配合である。
逆のことを言ってしまうとただそれだけの配合である。
アンケート開始直後は1が多数だった為オークス1本狙いで本馬を検討していたが、最終的に2が最多票となった為敢無く候補から去ることになった。
6.クイーンズリングの2022(ウールワース)
父:ブリックスアンドモルタル 母父:マンハッタンカフェ
3/3生 千歳市 社台ファーム生産
栗東 吉村圭司厩舎 馬主:社台レースホース
母クイーンズリングは2016年GⅠエリザベス女王杯を含む重賞4勝を挙げた名牝の1頭。
その母アクアリングは1勝馬だが、シーリングからTorrestrellaを中心にブラックタイプを多数残している。
ディンプルフェイスと同じくAlmahmoudを中心に末脚を引き出そうというタイプであるがBlushing Groom-Red GodやRobertoによるMumtaz Mahalの本数を多く持ち、良い成長力がありながらも早熟性に富むStorm Birdを父のブリックスアンドモルタルが3×3で持つ為比較的早い時期から動けることが想定できる謂わば「社台ファームのニュースタンダード」配合。
初仔であるロードカナロアとの間柄であれだけやれたことを考えるとブリックスアンドモルタルでも同じくらいの期待を寄せても良い所だろうと思ってピックアップしたが、こちらも敢無く候補から散った。
7.ドリームアンドドゥの2022(エンスエーニョ)
父:Frankel 母父:Siyouni
1/30生 安平町 ノーザンファーム生産
栗東 斉藤崇史厩舎 馬主:サンデーレーシング
母ドリームアンドドゥは2020年仏1000ギニー覇者。
MachaeraからL'Enjoleuseを通じてGⅠ3勝馬Carm Spiritを輩出している他ブライアンズタイムと同時期に種牡馬として日本に導入されたラシアンボンドや名種牡馬Night Shiftを輩出しているCibouletteから続く牝系の出自である。
デインヒルの3×4、Danzigの4×5・4によって短距離指向に映るがSadler's Wells父系かつNureyevとのニアリークロスが生じることで一定のスタミナが担保される形になっておりMachiavellianも入ることで機動力に優れる欧的マイラーと考えられる1頭。
6代目にはなるがChop Chopが入るのも個人的にツボを押さえている感があって好み。
「何かよく分からないの」というのを考えた時に「父Franlelじゃインパクト弱いよな」ということで敢無くボツとなった。
8.マジックファウンテンの2022(スパークルノヴァ)
父:Authentic 母父:War Front
3/16生 新冠町 ノースヒルズ生産
美浦 蛯名正義厩舎 馬主:前田幸治氏
Urban Seaは勿論の事ながらそこからGalileoやSea The Starsを輩出した超名牝Allegrettaを5代母に持つ1頭。
いけぽぐ13thで獲得出来た馬である為詳細はそちらの解説で見て欲しいが、雑にまとめると「短距離のスピードと長距離向きなスタミナ・底力を持ち合わせている欧米混血馬」。
父Authenticという所で本馬をリスティングしてもよかったが、Allegretta牝系かつ父父が妙に人気のしやすいInto Mischiefというところで分かる人には分かってしまう血統ではあるのでここは敢えて温存する形を採った。
9.ヴィラダモーレの2022(クランドゥイユ)
父:Kingman 母父:Mastercraftsman
4/19生 愛国産 North Hills Co.Ltd生産
栗東 矢作芳人厩舎 馬主:ノースヒルズ
4代母Fragrant HillからFragrant Mixを筆頭に多数のブラックタイプホルダーを輩出し、3代母Alpine RoseもGⅠ馬という良血牝系の1頭。
Danzigの4×5、Miswakiの5×5、Lyphardの5×5・6、Sharpen Upの5×5、Northern Dancerに関しては5・6×6・6・7・8と非常にクロスが煩いがその分ベクトルも明確でFair Trialの機動力・粘り強さを活かしながらMiswakiとSharpen Upの瞬発力を立ててGalileoのスタミナを織り込むというところが読めるマイラー仕立てな配合をしている。
これくらいクロスが煩いと訳が分からんだろうと思う反面シュネルマイスター・エリザベスタワーらで一躍有名株になったKingman産駒というところがあってなんとなく気が引けてお蔵入りとした。
10.Expressiyの2022(ズイショウ)
父:Masar 母父:Siyouni
2/27生 愛国産 Godolphin生産
厩舎不明 馬主:ゴドルフィン(推定)
母・母母・3代母に関する情報が無いが4代母Baiser VoleはフランスでGⅠ3勝を挙げており、牝系としてはバックボーンが十分に成り立っている1頭。
こちらもクランドゥイユに負けず劣らずのクロスの構成となっておりUrban Seaの4・5にAhonooraの4・5、Nureyev≒Sadler's Wellsの4×4・5、Danzigの5×5とスピード・スタミナ・機動力それぞれが非常に尖った配合となっている。
海外競馬をある程度観ている者であればSaxon Warriorを英ダービーで破った馬として認知されているだろうが、恐らくそこまでの層ではないと読みLatharna Skiesの2022(リヤドスカイライン)と共に候補に挙げた。
本馬とリヤドスカイラインを比較した際、ダービーウィークの未勝利戦とはいえ既走馬相手に1番人気1着となったIffraaj産駒の半兄アンパドゥの存在というのが大きくこれが決め手となりリヤドスカイラインを選択する形となった。
この馬もギャンブル性は相当高いが、ハマった時の威力は相当に思われる。
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どうぞよしなに!
・ウマ娘 Ifの血統表
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・サンデーサイレンスって何?
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〆
以上10頭がザっとではありますが再抽選にあたって候補に挙がった馬達になります。
ノースヒルズに偏りが発生しているのは仕方がない、人気しやすいノーザンファーム・社台ファームを回避しながら良血・良配合馬を探そうと思うと必然的にウエイトは上がってしまうものである。
ただその中でもゴドルフィンという馬産界の粗品世界的良血の宝庫からチョイスをしたのは意外性というところでは多分出し抜けたと思うので良しとしたい。
これがドラフト芸人の実力や( )
ということでこれで終わりになります。
アンケートで「やれ」に投じた7名は責任をもって素直に全10頭自分の候補に居たかどうかを私に報告するように!!!!!
-終-
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