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【Arent調査】AIを活用し効果を実感している企業は1割に留まる。ノウハウ不足やセキュリティ、人材不足が課題。

建設DXを推進する株式会社Arent(東京都中央区、代表取締役社長:鴨林広軌、以下Arent)は、日本経済団体連合会の後援を受けて2024年4月17日に実施したハイブリットセミナー「世界でも類を見ない建設DXセミナー」において、建設業界におけるAI活用の実態に関するアンケートを実施しました。

この調査により、AIを活用し効果を実感している企業は1割に留まり、半数以上の54%が活用方法について検討中、活用予定がないと回答。AI活用における障壁は多岐にわたり、特にノウハウ不足やセキュリティ、人材不足が企業にとって重要な課題であることが明らかになりました。

本調査では「DXについて」「BIMについて」「AIについて」という三つのセグメントに分けて質問を行い、本記事では「AIについて」のセグメントを詳しく解説します。

▼DXについてのアンケート結果はこちら

▼BIMについてのアンケート結果はこちら


詳細分析・アンケート結果

■AIの活用状況

10%の企業がAIを活用し、その効果を実感している一方、広範囲にわたって活用しているものの効果がわからない企業が2%、特定の業務においてのみ活用している企業が34%です。また、活用方法について検討中の企業は47%であり、今後の展開が注目されます。一方で、活用予定がない企業は7%となっています。これらの結果は、AIの潜在能力を活かすためには、活用方法の検討や適切な導入が重要であることを示唆しています。

■AI活用で期待すること

業務効率化が41%で最も高く、AIを活用して業務プロセスを効率化し、作業時間やコストを削減することが期待されています。次に、データ分析が30%で挙げられ、AIを活用して蓄積されたデータから洞察を得ることが重要視されています。また、新規ビジネス創生や顧客への対応への期待もそれぞれ10%と9%であり、AIを活用して顧客ニーズに迅速かつ適切に対応することや、新たなビジネス機会を探求することが期待されています。さらに、社内コミュニケーションやその他の項目にもAI活用に対する期待が示されています。これらの結果は、AIが業務の効率化やデータ解析、顧客対応など幅広い分野で活用され、企業にとって重要な戦略的ツールであることを示しています。


■AI活用で実感している効果

43%の企業が期待通りの効果を実感し、さらに3%は期待以上の成果を挙げています。一方、29%は期待通りの効果を感じ、6%はそれほどの効果を感じていないと回答しました。20%の企業はまだ効果を測定できていない状況です。これらの結果から、AIの導入による効果は企業によって異なりますが、多くの企業が期待通りの成果を得ていることが分かります。しかし、一部の企業は効果を感じておらず、効果の測定がまだ不十分な状況です。効果を最大化するためには、導入後の効果測定や適切な改善策の導入が必要です。

■AI活用に関する懸念や障壁

ノウハウが不足しているという懸念が21%で最も高くなっています。次に、セキュリティに関する不安が17%と続き、人材不足も同じく17%で高い割合を示しています。また、技術的な課題が15%、組織文化の変化に対する懸念が11%と続きます。さらに、データの質・量の問題に関する不安が15%となっています。これらの結果から、AI活用における障壁は多岐にわたり、特にノウハウ不足やセキュリティ、人材不足が企業にとって重要な課題であることが示されています。これらの障壁を克服するためには、適切な教育・訓練やセキュリティ対策の強化、人材の確保などの取り組みが必要です。

調査概要

今回のアンケートは2024年4月17日に開催した「世界でも類を見ない建設DXセミナー」に参加した152社、419名を対象に実施しました。
主な対象は以下のとおり

  • 設計事務所:総合設計事務所

  • 設計事務所:専門設計事務所

  • 施工会社:総合建設業

  • 施工会社:専門工事会社

  • 施工会社:ハウスメーカー

  • 維持管理会社

以上


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