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マッサージチェアの歴史
マッサージチェアはどこの国で生まれたものかわかりますか?
まぁさすがにこれはなんとなく感覚的におわかりになるかとおもいますが、いかがでしょうか?
東洋医学や按摩の発祥である中国!
ではありません。
答えは、日本です。
日本の堺市で按摩器として生まれました。
1950年前後
ミシン製造を経営している河原さん一家がありました。
河原さんの子供は数人おりましたが、戦後ということもあり、
何人も亡くしてしまいました。
残ったのは、1番下の娘が1人だけ。
「この子だけは、守ってあげたい」
父親の河原さんはそう想っておりました。
その娘は、肩こりがひどく、ほぼ毎日川原さんは娘の肩を揉んでいました。
しかし、経営を維持するためにも、仕事をフルにがんばり、疲れて帰ってくることも多い中、なかなか娘の肩を毎日揉んであげるのは大変なことでした。
「なにか私の変わりに娘の肩を揉んでくれる物はないだろうか。」
川原さんはそう想うようになりました。
川原さんは思いつきます。
ミシンの技術を活かして、肩をもんでくれる機械をつくろう!
川原さんは、仕事が終わったら、毎日夜中まで開発に取り組むようになります。
イメージを膨らませ、
試行錯誤を繰り返し、
諦めず、
娘の笑顔のために
この娘だけは健康でいてほしい
私が守るんだ
いろいろな想いが、モチベーションを高めていく燃料となりました。
そして、ついに完成。
後にこの商品の名前は、按摩器と言われるようになる。
川原さんの世界初の按摩器に、世界で初めて座るのは、
もちろん川原さんの娘さん
娘は川原さんの想いが詰まった按摩器を大変喜び、
毎日座って、按摩器で肩を揉むようになりました。
娘さんに当時のことを思い出してもらい、
川原さんの作った按摩器の感想を聞いてみました。
「まぁ座り心地は今の按摩器と比べてあまりよくなかったけどね。
でも揉み具合はほんまに気持ちよかったですよ」
娘さんは長生きされ、川原さんは天国で大変喜んでおられるでしょうね。
川原さんの按摩器のことを知った、銭湯を経営されてる方が、河原さんに提案します。
「これは素晴らしい機械だ。ぜひ銭湯に置きたいから、銭湯用に来るお客様用に作ってくれないか?」
川原さんは銭湯用の按摩器を製造します。
そして完成し、1回10円でできる世界で初めてのコインタイマー式按摩器が完成するのです。
そこから、銭湯に按摩器が普及していき、
按摩器は日本の文化の一つとして、全国、そして世界に広がっていくのでした。
2010年
上海国際博覧会 (上海万博)
日本産業館
「 Better Life from JAPAN(日本の創るよい暮らし/来自日本美好生活)」。
基本コンセプトは「きれイ、かわいイ、きもちいイ」。
日本の文化の象徴の1つとして、按摩器が出展されます。
出展されたマッサージチェアは、
ファミリーイナダ株式会社が開発した「夢ROBO」という商品
川原さんが作った按摩器は、日本の文化の象徴として、世界に発信されるようになっていくのです。
現在の世界トップクラスのマッサージチェアは、人工知能AIが搭載され、健康管理をすることもでき、河原さんの按摩器は、どんどん今後も進化をしていくことでしょう。
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