【都市の経済構造を考えてみる!】(第34回)「支える力(一般政府消費支出)の変遷をみてみた!(仙台経済圏)」
前回は、仙台経済圏について、平成2年・平成17年・平成25年の比較から、震災前からの経済状況の変化について、注目してみました。
・(第33回)「平成時代の変遷をみてみた!(仙台経済圏)」
https://note.com/areaia/n/n8c89d2e3a97d
今回は、震災前から一貫して増加傾向にあった「一般政府消費支出」について、「総固定資本形成(公的)」も含めて、「支える力」の変遷について、詳しくみてみたいと思っております。
◯ 統計情報を入手
今回も、例のごとく、産業連関表です。平成25年の産業連関表のページの下部に、昭和30年以降の産業連関表がございますので、こちらから拾ってみます。
・宮城県経済の構造-平成25年宮城県産業連関表(延長表)-
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/h25rennkann.html
今回は、平成2年表ですと37部門や94部門といった細かい情報のある産業連関表から情報を拾っていきます。前回同様、平成2年(よりも前)のものは、PDFなので、転記ミスが怖いです。
◯ 一般政府消費支出の変遷
一般政府消費支出の変遷です。
昭和50年には、3500億円ちょっとだった一般政府消費支出が、平成2年には7600億円ちょっと、平成12年には、1.6兆円ちょっと、平成25年には2.1兆円ちょっととひたすらに増加しています。
もちろん、前回言及しましたように、昭和50年や昭和60年あたりと、平成2年以降では、物価水準が大きくことなるので、単純な比較はしにくいところでありますが、物価上昇が落ち着いた平成2年以降でも、平成25年までの間で、3倍になっています。
対県内生産額比でも、昭和50年から平成2年あたりまでは、6%程度だったところが、平成23年には15%、平成25年には13%にまで大きくなっています。
◯ 一般政府消費支出の内訳
で、この一般政府消費支出の内訳といいますと、大きな項目は、「公務」「医療」「教育」「介護」ですね。項目は、盛岡経済圏をみたときと同じですね。
・「支える力を さらに 分けてみた!(盛岡経済圏)」(第5回)
https://note.com/areaia/n/n196cf85aab90
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