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【都市の経済構造を考えてみる!】(第53回)「第2次産業(製造業・建設)の推移を確認する!(東京経済圏)」

前々回に、東京都の産業連関表において、1985年から2011年にかけて、経済規模が拡大している中、外の力の伸びが小さい、相対的に縮小してるということで、疑問を持ちまして、前回に、その内訳を確認しました。その力の中で、移入の減少、さらには、移入の内生部門での減少から、第2次産業(製造業・建設)の減少を確認しました。

・(第52回)「外の力の推移を把握する!(東京経済圏)」
https://note.com/areaia/n/n08cc4e6d55b9

今回は、その第2次産業(製造業・建設)について、詳しく確認したいと思っております。

    

◯ 統計情報を入手します!

これまでと同様に、産業連関表です。次の東京都の統計というサイトに、1985年からだいたい5年置きで2011年までのものがまとまっております。

・東京都産業連関表
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/sanren/sr-index.htm

今回は、経済成長の一旦のピークをつけていた1990年と、直近かつ東日本大震災前の2008年のものをみていきます。ちなみに。1990年の産業連関表(7部門)では、第2次産業と表記されている項目が、2008年のものでは、製造業・建設と表記が変わっております。もしかしたら、微妙に内訳も異なるのかもしれませんが、ここでは気にせず、そのまま比較してみます。また、転記ミスなどあれば、ぜひ、ご一報くださいませ!

        

◯ 全体と第2次産業(製造業・建設)を比べてみます!

まず、経済全体の中における第2次産業の規模感から確認していきます。

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