【都市の経済構造を考えてみる!】(第54回)「第2次産業(製造業・建設)を東京都とその他地域で比べてみる!(東京経済圏)」
本稿も第54回となりまして、気づけば、1年ほどになりますね。1年間、毎週のように、産業連関表をみてきたことになりまして、ちょっとゾッとしています。
さて、前回は、東京都の第2次産業(製造業・建設)について、1990年と2008年の比較から、絶対額として縮小傾向であり、総生産や総需要が伸びている中で、相対的には、絶対額での縮小以上に、東京都経済における第2次産業(製造業・建設)の存在感の低下を感じたところでした。
・(第53回)「第2次産業(製造業・建設)の推移を確認する!(東京経済圏)」
https://note.com/areaia/n/n9eafb40b3796
第54回となります今回は、東京都とその他地域の第2次産業(製造業・建設)について、比べてみたいと思っております。東京都の産業連関表が、地域間表という産業連関表となっておりまして、同じ表の中に、東京都とその他地域と分けて記載があります。東京都とその他地域を足しますと、日本全国のものとなるつくりになっておりまして、東京都とそれ以外の地域ということで、比べてみる所存です。
◯ 統計情報を入手します!
これまでと同様に、産業連関表です。次の東京都の統計のサイトに、1985年からだいたい5年置きで2011年までのものがまとまっております。
・東京都産業連関表
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/sanren/sr-index.htm
今回も、前回と同じく、経済成長の一旦のピークをつけていた1990年と、直近かつ東日本大震災前の2008年のものをみていきます。ちなみに、1990年の産業連関表(7部門)では、第2次産業と表記されている項目が、2008年のものでは、製造業・建設と表記が変わっております。もしかしたら、微妙に内訳も異なるのかもしれませんが、ここでは気にせず、そのまま比較してみます。また、転記ミスなどあれば、ぜひ、ご一報くださいませ!
◯ 生産額で比べました!
まず、生産額を比べてみました。東京都の第2次産業(製造業・建設)について、1990年と2008年の比較を前回にやっておりますので、今回は、その他地域との比較を主眼としたいと思っております。
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