【都市の経済構造を考えてみる!】(第52回)「外の力の推移を把握する!(東京経済圏)」
前回、東京都の4つの力について、1985年、1990年、2000年、2011年の4つの産業連関表から、その推移をみてみました。1985年から1990年にかけての急拡大に驚くとともに、1990年以降の大きな変化を感じました。中でも、外の力が細っていることに疑問を持ちました。2011年が大震災の年ということで、2000年と2011年の産業連関表では稼ぐ力も減少傾向を示しており、大震災の影響がどのくらいなものなのかも気になったところです。
・(第51回)「4つの力の推移を把握する!(東京経済圏)」
https://note.com/areaia/n/n24fc3a601555
ということで、今回は、外の力の推移について、詳しくみておきたいと思っております。また、2011年の大震災の影響を踏まえて、2005年や2008年の産業連関表も確認しておきたいと思っています。
◯ 統計情報を入手します!
前回と同じく、産業連関表は、東京都の統計というサイトに、1985年からだいたい5年置きで2011年までのものがまとまっております。
・東京都産業連関表
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/sanren/sr-index.htm
前回にみていました、1985年、1990年、2000年、2011年の4つの産業連関表に加えまして、1995年、2005年、2008年の産業連関表もダウンロードしました。
◯ 4つの力の推移(前回の疑問)を再確認します!
前回、1985年、1990年、2000年、2011年の4つの産業連関表では、1985年から2011年にかけての26年間において、生産額で59%、需要額で51%と、だいたい東京都の経済規模が1.5倍に変化していました。
一方で、外の力は、増加はしていますが、9%増で収まっており、1990年の46.0兆円をピークに、2011年には38.3兆円へと減少していました。2011年の減少については、大震災の影響もあるかもしれませんとしていました。
また、需要額に占める外の力の割合も、1990年の34%から2000年には29%、2011年には27%と、減少傾向となっておりました。
今回は、このあたりの内訳について、確認できればと思っとります。
◯ 外の力の内訳を把握します!
ということで、1985年から2011年までの7つの産業連関表から、外の力の部分を抜粋してみました。
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